私だけが知っている。

小鳥遊 華凜

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俺だけが知っている。

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俺には憧れの想いが募り恋に発展した人がいる
結論から言うと、実ったけど曖昧な関係性。

「おはよー!颯斗くん。」

起きるてリビングに行くと最愛の人が朝食を作ってくれていた。あれ、俺。昨日何してたっけ
昨日、呑みに行って珍しく深酒して…。

「おはようございます。
流花さん、申し訳ないんだけど昨日どうやって
帰ってきたか俺、覚えてない。」

「えーっと、自宅には自力で帰ってきたけど
ワンコールで電話が切れて変なの。って思って家まで来たら玄関で倒れてたんだよ!」

うわぁー、情けない…。
ズルズルと俺を引きずりながら流花さんは俺を
リビングへと移動させてくれて目が覚めて流花さんに支えてもらいながら寝室に移動して爆睡したらしい。

「流花さんに情けない姿見られてたんですね
色々とありがとうございます…。」

「もぅ!休みだからいいけど普段なら
ダメだからね!
仮にも教師の卵なのに情けない姿は他の人に
見せてはいけないよ。」

朝食を食べ終えて、二人でテレビを見ながら
過ごしていると流花さんのスマホ通知音が鳴る

「スマホ、見なくていいの?」

「大丈夫、今は颯斗くんと居るんだから」

微妙な空気感が生まれる。
その時に俺は邪推をしてしまうが
踏み込まない。
俺はまだ学生だけど、流花さんは学生じゃ無い
天真爛漫で可愛らしい人だけど、立派な一人の
女性だから踏み込まない。


「難しい顔してるよ?
笑顔、笑顔!」

「流花さん、好きです。」

「えへへ。知ってるよ!」

ふわりと大人のような子供のあどけなさが
残る顔で貴方は笑った。
自習最終日の夜、俺は流花さんに告白した。
「先輩としてじゃなくて一人の女性として好きになった。付き合ってほしいです。」
悩んだ末に、貴方は
「友達との境目が曖昧な
気がするけど、これから颯斗くんの事を更に
知っていけたら嬉しい。」と
気持ちを受け取ってくれた。

だから、これは俺だけが知っていればいい感情
俺だけが知っている。
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