3 / 46
7〜9ページ目
しおりを挟む
7ページ目∶
魔物に片手を食べられた
すぐに直したけどさっきからずっと回復ばかりで魔力も残りわずか
一人じゃなければこんなことにはならなかった
探しても見つからない 見捨てられた このまマシヌ
ミステナイデ ミステナイデ ミステナイデ ミステナイデ
タスケテ タスケテ タスケテ タスケテ イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ
(このページだけ血で書かれていた、きっと傷付いた僧侶のものだろう)
《6ページ目の血が滲んだのか下半分が血に染まっている》
◇◇ ◇◇
8ページ目∶
あれからどれだけ時間が経っただろう
私は気がいつの間にか気を失って気づいたらどこかのテントの中で目が覚めた
入口を開けるとそこには戦士と狩人、いや、偽物が座っていた
でてきた私に安心したようにほほ笑みを浮かべていたが、あれもきっとニセモノだ
顔が明らかにしおれ気味だったし、笑ていたその笑みも少し狂ったようで、本物のような暖かさはなかった
もし落とされたときに擬態を見ていなかったらきっとアイツラのことを信じてしまっただろう
でも、どうしてか逃げるときに見た少しせつなそうな顔がどうしても忘れることが出来ない
もしかしたら心の何処かで疑いきれていないのかもしれない
たしかに私を匿ってくれていたことは確かで、擬態が解けたのも見たわけではない
本物だったのか、私は戦士たちを偽物と決めつけて?
いや、そんなことはありえない。きっと食べるために保存していただけなのだ
そうに違いない
アイツラは偽物、騙されてはいけない。そう、偽物だ
偽物がずっと後ろを追いかけてきたから私は闇雲に走った
今では自分がどこにいるのか検討もつかない、初めのところにもどれと言われたらすぐにできないと言うでしょう
そうして奥まで進んでいくと何故か地形が整われた洞窟に見合わない部屋を見つけた
気になって入ってみるとそこには鉄の棒で囲われた牢屋がたくさん立ち並んでいた
中にはゾンビが入っていたり骨が入っていたり、扉が無理やりこじ開けられた牢屋もあった
しかしそれ以外には何もなく、お腹が空きすぎてゾンビの肉を食べてしまった
今のところは特に腹痛に苦しんでいることはないが、なにか自分のいまおかれている状況がどうでも良くなってきた
どうしてこんな洞窟の中に牢屋があるのかは分からない、けどそれは私にとってどうでもいいこと
元はと言えばダンジョンは楽しむために来たのだ、せっかく来たのに楽しまないのは勿体ない
探索を続けないと
◇◇ ◇◇
9ページ目∶
あの部屋から出ると洞窟の地形は少し変わっていて定期的に左右上下に歪むのだ
なにかのからくりが作動していたのかもしれない。でも楽しいからそれすら気にならない
そんな中勘だけを頼りに進んでいくととても美しい、温泉の湧く開けた部屋にたどり着いた
光苔の量もかなりあって道中と比べると桁違いに明るく、壁には金色に光る甘い果実がたくさん実っていて砂漠のオアシスのような印象だ
そして、ここには本物の仲間たちがいた、皆私に気付いた瞬間駆け寄ってきて抱きしめてくれた
「よくやった」、「行きてて良かった」とねぎらいの言葉もかけてくれた
実は、3人は一緒のところに落ちてずっと私を私を探していたらしい
ずっと見つからず魔物に負傷させられたときにここに辿り着いたそうで、少し休憩している時に丁度私が来たらしい
アイツラとは違い、皆の顔はいつもと変わらない
もし誰かがここに迷い込んでちらっと見かけたなら、見ると、その人の目にはきっと4人での泉旅行のように映るでしょう
神はまだ私達を見捨ててはいなかった。日記もやっと落ち着いた場所で書くこともできた
まるで夢のよう、許されるならずっとここにいたいがもう十分だ
すぐにでも地上に出たい。こんな命と隣合わせな場所じゃなく、もっと和気あいあいとしたキラキラな冒険者生活がしたいのだ
もう少し休憩をしたらここをたつ。4人で協力して絶対に脱出しよう
魔物に片手を食べられた
すぐに直したけどさっきからずっと回復ばかりで魔力も残りわずか
一人じゃなければこんなことにはならなかった
探しても見つからない 見捨てられた このまマシヌ
ミステナイデ ミステナイデ ミステナイデ ミステナイデ
タスケテ タスケテ タスケテ タスケテ イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ
(このページだけ血で書かれていた、きっと傷付いた僧侶のものだろう)
《6ページ目の血が滲んだのか下半分が血に染まっている》
◇◇ ◇◇
8ページ目∶
あれからどれだけ時間が経っただろう
私は気がいつの間にか気を失って気づいたらどこかのテントの中で目が覚めた
入口を開けるとそこには戦士と狩人、いや、偽物が座っていた
でてきた私に安心したようにほほ笑みを浮かべていたが、あれもきっとニセモノだ
顔が明らかにしおれ気味だったし、笑ていたその笑みも少し狂ったようで、本物のような暖かさはなかった
もし落とされたときに擬態を見ていなかったらきっとアイツラのことを信じてしまっただろう
でも、どうしてか逃げるときに見た少しせつなそうな顔がどうしても忘れることが出来ない
もしかしたら心の何処かで疑いきれていないのかもしれない
たしかに私を匿ってくれていたことは確かで、擬態が解けたのも見たわけではない
本物だったのか、私は戦士たちを偽物と決めつけて?
いや、そんなことはありえない。きっと食べるために保存していただけなのだ
そうに違いない
アイツラは偽物、騙されてはいけない。そう、偽物だ
偽物がずっと後ろを追いかけてきたから私は闇雲に走った
今では自分がどこにいるのか検討もつかない、初めのところにもどれと言われたらすぐにできないと言うでしょう
そうして奥まで進んでいくと何故か地形が整われた洞窟に見合わない部屋を見つけた
気になって入ってみるとそこには鉄の棒で囲われた牢屋がたくさん立ち並んでいた
中にはゾンビが入っていたり骨が入っていたり、扉が無理やりこじ開けられた牢屋もあった
しかしそれ以外には何もなく、お腹が空きすぎてゾンビの肉を食べてしまった
今のところは特に腹痛に苦しんでいることはないが、なにか自分のいまおかれている状況がどうでも良くなってきた
どうしてこんな洞窟の中に牢屋があるのかは分からない、けどそれは私にとってどうでもいいこと
元はと言えばダンジョンは楽しむために来たのだ、せっかく来たのに楽しまないのは勿体ない
探索を続けないと
◇◇ ◇◇
9ページ目∶
あの部屋から出ると洞窟の地形は少し変わっていて定期的に左右上下に歪むのだ
なにかのからくりが作動していたのかもしれない。でも楽しいからそれすら気にならない
そんな中勘だけを頼りに進んでいくととても美しい、温泉の湧く開けた部屋にたどり着いた
光苔の量もかなりあって道中と比べると桁違いに明るく、壁には金色に光る甘い果実がたくさん実っていて砂漠のオアシスのような印象だ
そして、ここには本物の仲間たちがいた、皆私に気付いた瞬間駆け寄ってきて抱きしめてくれた
「よくやった」、「行きてて良かった」とねぎらいの言葉もかけてくれた
実は、3人は一緒のところに落ちてずっと私を私を探していたらしい
ずっと見つからず魔物に負傷させられたときにここに辿り着いたそうで、少し休憩している時に丁度私が来たらしい
アイツラとは違い、皆の顔はいつもと変わらない
もし誰かがここに迷い込んでちらっと見かけたなら、見ると、その人の目にはきっと4人での泉旅行のように映るでしょう
神はまだ私達を見捨ててはいなかった。日記もやっと落ち着いた場所で書くこともできた
まるで夢のよう、許されるならずっとここにいたいがもう十分だ
すぐにでも地上に出たい。こんな命と隣合わせな場所じゃなく、もっと和気あいあいとしたキラキラな冒険者生活がしたいのだ
もう少し休憩をしたらここをたつ。4人で協力して絶対に脱出しよう
0
あなたにおすすめの小説
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
滅ぶ予定の魔王国ルミナ、実は全員が将軍級でした ~常識人の魔王アルト、血に飢えた国民に担がれて帝国を返り討ちにする~
雪野湯
ファンタジー
三百年続いた和平が終わり、魔族の小国ルミナは滅亡の時を迎えようとしていた。
人口五千、兵士百。相手は大陸最大の魔族帝国ヴォルガ。
魔王アルトは「降伏こそ最善」と覚悟していた――はずだった。
だが、民の反応は予想外だった。
「帝国ぶっ潰す!」「KO・RO・SE!!」
国民は全員、血に飢えた狂戦士。
老人も若者も、獣人もエルフもドワーフも、全員が将軍級の化け物揃いだったのだ!!
彼らの熱意を受け取り戦いを決断するアルトだが、いざ砦を攻めてみれば――帝国最強の五龍将すら一閃で両断。
帝国側は大混乱に陥り、ルミナの名は恐怖とともに広まっていく。
弱小国と侮られたルミナの反撃が、ここから始まる。
そしてアルトは知らない。
自分が率いる国が、世界最強の“狂戦士国家”だということを。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる