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13ページ目∶
僧侶を探し始めてから体幹で2日がったぐらいだろうか、やっと僧侶捜索に進展があった
牢屋部屋遠くに進んでいくと最近倒されたぐらいのゾンビの四肢が大量に散乱していた部屋があって、その先に無理やり開けられた穴と先に続く道が見えた
元から鼻がよじれるほどの死臭を放っていたゾンビが傷をつけられ傷をつけたところを中心に腐っていき更に匂いに拍車がかかっていた
正直あれを匂いでから下痢と吐き気が止まらない、今では少しマシになったが今でもまだ魔物を食べるときにゾンビを噛んでいるような錯覚に陥ることがある
あれは人間が近づいていいものではなかったのかもしれない
しかし、それを我慢して通ったことで僧侶の手がかりを見つけられたから無駄ではなかったのだ、だが、
見つかった道をとにかく進んでいくと、僧侶の腕らしきものが落ちていた
いつもの僧侶なら腕の一本くらいちぎれても魔法でもう一度くっつけることが可能だろう
それをしていないということは、魔力が底をつきたか、それを忘れるほど思考力が落ちてしまっているか
どちらにせよ僧侶の状況のまずさがどんどん垣間見えていって焦ってしまって俺もしっかりとした考えができていないかもしれない
今でも僧侶のものだとは信じたくないが、腕とともに僧侶の袖も落ちていたのできっと確定だろう。
そしてまだ血は完全に乾ききってないから、血痕をたどれば僧侶にたどり着くことが出来るかもしれない
魔物の爪に殺られたのかはたまた食いちぎられたのか、傷口は乱雑で最悪の結果を想像してしまう自分がいた事に情けなさを感じる
しかし、一番恐ろしいのが始めに腕を見た時、人間の腕と認識する前に肉と感じてしまったことだ
いくら俺たちが二人で精神を支え合えたとしても緩和が限界だったのだろう
俺たちも、いつの間にか狂っていたのかもしれない
しかし今となっては俺の体などどうでもいい、連れてきた責任は助けで償う、たとえ俺の精神が犠牲になろうとも
◇◇ ◇◇
14ページ目∶
僧侶の血を辿っていくと何故か途中で途切れてしまった
途切れたところに死体らしきものは見当たらなかったから、そこで力尽きたということはないだろう
それなら傷を回復する手段が見つかり回復したということなのだろうか
いや、ここに来るまでになにも魔力を回復出来るほどの食事ができたというのも考えにくい、もしゾンビを食べていたとしたら腕が落ちているということもないはずなのだ
それに、止血したにしては途切れ方がとても不自然だった
普通止血するために立ち止まったらそこは歩いていたときより多くの血痕が残るはずだ
しかし立ち止まった様子はなく、急にピタリと血痕が途絶えてしまったのだ、なんの前触れもなく
しかし、俺等はあきらめなかった。よく考えればここはダンジョン
環境が大きく変わっただけでここが強い魔物のいるただの洞窟になったわけではない
どこかに仕掛けや魔法陣があるんはずだ
ビンゴだ、行き止まりの奥の壁に不自然に置かれた大きい石を見つけたからそれを動かしてみたんだ
そうしたら不思議な鉄でできた石板?があったんだ
その石板は始めは真っ黒に塗りつぶされていたが黒い面に触った瞬間に急に眩しい光を発した
突然の不意打ちに目が眩みなにかの罠かと思い戦闘態勢に入ったんだが、恥ずかしながらからくりが作動しただけだったようで何かが襲ってくることはなかった
その石板にはとても色鮮やかな記号の絵がいくつか書かれていて、面の特定の部分に触れると面に映る絵が変わった
狩人がそれを解読している間に今記録をしている
一体この石板は何なのか、精神科安定していない僧侶がどうやって使ったのか、新たな謎が浮かび上がっていく
もしこれが4人揃った中での探索ならどれだけたのしかったことか
◇◇ ◇◇
15ページ目∶
狩人があのからくりの仕掛けを解いていき、詳しい原理や構造こそ理解できなかったものの、使い方や目的は理解できたらしい
俺も一応説明は聞いたのだが全くわからず己の石頭を少し嘆いた
簡単に説明されるとこれは起動させたら別の所へ移動ができるらしい
詳しいことは実際に見たほうが早いと思い狩人に起動を頼む
狩人がこれでよしと言って石板を何回か押した瞬間、地面が揺れたと思ったら血が途切れているところからこちら側までの地面全てが歯車のように回った
そして回転が止まるときにはちょうど壁や地面のズレが全く違和感のないほどにピッタリと止まり、行き止まりの反対側は俺等の知らない道が出てきた
その道はさっきの風景とは打って変わって壁は灰色のレンガ、地面は黒いくっついた石のようなつぶつぶした敷物が敷き詰められている
ほかにも光源は光苔の変わりにガラスの中に入った熱い光が道を照らしていた
そこからは完全に同じような壁と地面が続き途中同じ道をループして歩いているのでないかと焦ったが、実際はそんなことなく数分程度で大きな部屋が見えた
そこ道が不思議なだけあってとても不思議な場所だった
地上からとても深くにあるはずの部屋に、なぜか地上の昼間と同じくらいの明るさの光があったのだ
何故かとても大きな家が真ん中に建っていて、端の方には畑すらもあった
ほかにも初めて見る青い苔も生えていたり、まるでダンジョンのようには見えないほどだ
きっと、この不思議な場所に僧侶は居るのだろう
しかし一度逃げられた僧侶、未だに発狂状態であろう僧侶にすぐに会いに行くことは出来ない
なにか考えなければ
僧侶を探し始めてから体幹で2日がったぐらいだろうか、やっと僧侶捜索に進展があった
牢屋部屋遠くに進んでいくと最近倒されたぐらいのゾンビの四肢が大量に散乱していた部屋があって、その先に無理やり開けられた穴と先に続く道が見えた
元から鼻がよじれるほどの死臭を放っていたゾンビが傷をつけられ傷をつけたところを中心に腐っていき更に匂いに拍車がかかっていた
正直あれを匂いでから下痢と吐き気が止まらない、今では少しマシになったが今でもまだ魔物を食べるときにゾンビを噛んでいるような錯覚に陥ることがある
あれは人間が近づいていいものではなかったのかもしれない
しかし、それを我慢して通ったことで僧侶の手がかりを見つけられたから無駄ではなかったのだ、だが、
見つかった道をとにかく進んでいくと、僧侶の腕らしきものが落ちていた
いつもの僧侶なら腕の一本くらいちぎれても魔法でもう一度くっつけることが可能だろう
それをしていないということは、魔力が底をつきたか、それを忘れるほど思考力が落ちてしまっているか
どちらにせよ僧侶の状況のまずさがどんどん垣間見えていって焦ってしまって俺もしっかりとした考えができていないかもしれない
今でも僧侶のものだとは信じたくないが、腕とともに僧侶の袖も落ちていたのできっと確定だろう。
そしてまだ血は完全に乾ききってないから、血痕をたどれば僧侶にたどり着くことが出来るかもしれない
魔物の爪に殺られたのかはたまた食いちぎられたのか、傷口は乱雑で最悪の結果を想像してしまう自分がいた事に情けなさを感じる
しかし、一番恐ろしいのが始めに腕を見た時、人間の腕と認識する前に肉と感じてしまったことだ
いくら俺たちが二人で精神を支え合えたとしても緩和が限界だったのだろう
俺たちも、いつの間にか狂っていたのかもしれない
しかし今となっては俺の体などどうでもいい、連れてきた責任は助けで償う、たとえ俺の精神が犠牲になろうとも
◇◇ ◇◇
14ページ目∶
僧侶の血を辿っていくと何故か途中で途切れてしまった
途切れたところに死体らしきものは見当たらなかったから、そこで力尽きたということはないだろう
それなら傷を回復する手段が見つかり回復したということなのだろうか
いや、ここに来るまでになにも魔力を回復出来るほどの食事ができたというのも考えにくい、もしゾンビを食べていたとしたら腕が落ちているということもないはずなのだ
それに、止血したにしては途切れ方がとても不自然だった
普通止血するために立ち止まったらそこは歩いていたときより多くの血痕が残るはずだ
しかし立ち止まった様子はなく、急にピタリと血痕が途絶えてしまったのだ、なんの前触れもなく
しかし、俺等はあきらめなかった。よく考えればここはダンジョン
環境が大きく変わっただけでここが強い魔物のいるただの洞窟になったわけではない
どこかに仕掛けや魔法陣があるんはずだ
ビンゴだ、行き止まりの奥の壁に不自然に置かれた大きい石を見つけたからそれを動かしてみたんだ
そうしたら不思議な鉄でできた石板?があったんだ
その石板は始めは真っ黒に塗りつぶされていたが黒い面に触った瞬間に急に眩しい光を発した
突然の不意打ちに目が眩みなにかの罠かと思い戦闘態勢に入ったんだが、恥ずかしながらからくりが作動しただけだったようで何かが襲ってくることはなかった
その石板にはとても色鮮やかな記号の絵がいくつか書かれていて、面の特定の部分に触れると面に映る絵が変わった
狩人がそれを解読している間に今記録をしている
一体この石板は何なのか、精神科安定していない僧侶がどうやって使ったのか、新たな謎が浮かび上がっていく
もしこれが4人揃った中での探索ならどれだけたのしかったことか
◇◇ ◇◇
15ページ目∶
狩人があのからくりの仕掛けを解いていき、詳しい原理や構造こそ理解できなかったものの、使い方や目的は理解できたらしい
俺も一応説明は聞いたのだが全くわからず己の石頭を少し嘆いた
簡単に説明されるとこれは起動させたら別の所へ移動ができるらしい
詳しいことは実際に見たほうが早いと思い狩人に起動を頼む
狩人がこれでよしと言って石板を何回か押した瞬間、地面が揺れたと思ったら血が途切れているところからこちら側までの地面全てが歯車のように回った
そして回転が止まるときにはちょうど壁や地面のズレが全く違和感のないほどにピッタリと止まり、行き止まりの反対側は俺等の知らない道が出てきた
その道はさっきの風景とは打って変わって壁は灰色のレンガ、地面は黒いくっついた石のようなつぶつぶした敷物が敷き詰められている
ほかにも光源は光苔の変わりにガラスの中に入った熱い光が道を照らしていた
そこからは完全に同じような壁と地面が続き途中同じ道をループして歩いているのでないかと焦ったが、実際はそんなことなく数分程度で大きな部屋が見えた
そこ道が不思議なだけあってとても不思議な場所だった
地上からとても深くにあるはずの部屋に、なぜか地上の昼間と同じくらいの明るさの光があったのだ
何故かとても大きな家が真ん中に建っていて、端の方には畑すらもあった
ほかにも初めて見る青い苔も生えていたり、まるでダンジョンのようには見えないほどだ
きっと、この不思議な場所に僧侶は居るのだろう
しかし一度逃げられた僧侶、未だに発狂状態であろう僧侶にすぐに会いに行くことは出来ない
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