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始まりのバレンタイン
遅刻なんてありえない。徒歩0分。一瞬なんだよ?
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俺がお姫様に上手いこと乗せられて、こちらの世界を案内することになってしまった前回。
しかし、それでこちらの世界が面白いと認められれば、お姫様から公認をもらえ、彼女も協力してくれるようになるという、まさしく負けられない戦いが始まろうとしている!
そして今日が約束の日である日曜日。外は朝からバッチリ晴れていて、実にお出かけ日和です。
俺はそんなお出かけとは名ばかりの決戦に備え、早起きしてとうに準備を終え。いつでもいける状態なのだが、現在ある問題が発生しています。
「遅い……」
先ほどから立ち上がってはまた座る。歩き回る。時計を見る。これを俺は落ち着きなく何度もくり返している。
傍目から見ればヤベェやつに思われるだろうが、ジッとしていられる時間はとっくに終わっているのだから、こんなことをしてしまってもしょうがないのだ。
だって、お姫様とした約束の時間はとーーーーっくに過ぎてる。すでに1時間以上はこうして、お姫様が現れるのを今か今かと待っているんだぜ。
いくら世界間に時差があるとはいえ、セバスという悪魔執事がいるんだから、お姫様も約束の時間はわかっているはずなんだ。
ヤツは何をやっているのか……。
まぁ、俺はただ自分の部屋にいるだけなんだけどね?
ほら、俺の部屋のクローゼットがビフォーアフターされて、異世界への扉になってしまったから。待ち合わせは自動的に俺の部屋というわけさ。
しかし、いろんな意味でそろそろ限界なのも本当だ。お姫様を部屋から、そして家から、バレずに外に連れていかなければならないのだ。
不測の事態に備え時間には余裕を持って行動したいし、帰りが遅くなるのもよろしくない。
今ならまだ問題ない。日曜だが両親は仕事。妹も出掛けた。だが、これ以上時間が過ぎれば家族とバッタリもありえる。
例えば、「女の子を連れ込んでナニをしていたのか?」ってなると困る。「彼女? 彼女、彼女なの!?」となるのは困りは……しないな。
お姫様は顔はいいからな。むしろ彼女だと言って自慢したいくらいだ。
異世界とか。クローゼットのビフォーアフターとかがバレる方が困る。
「……」
ふと、クローゼットではなくなってしまったクローゼットを見て思う。
こちらから呼びに行くべきか? そもそも何処に通じてるんだこれ? それは知っておかないとマズいよな。と。
なんて、考えていても埒があかない。確かめよう。
ビフォーアフターされてから初めて、自分でクローゼットを恐る恐る開く。そこには(言われて片付けさせられたからだが)あったはずの中身はなく、奥に続く暗い闇が広がっている。
その暗闇に意を決して一歩を踏み出すが、わずか数歩進むだけで何かにぶつかった。
「痛っ、鼻ぶつけた……」
何やら硬いものが目の前にあるようだが、明るいところから急に暗いところに来たから目が慣れない。
それに布だろうか? ちょうど顔の高さくらいの位置にあるらしく顔に触れる。その布をかき分けると、前方に微かに光が見えた!
「──出口か!」
明るいところから射し込むような光を目指し数歩進むと、今度は壁のようなもので行き止まりになるが、光は行き止まりの真ん中から漏れていると気づいた。
ってなるほど、どうやらこれは両開きの扉らしい。その中側に俺はいるのだ。
少し押すと扉は簡単に開き、なんか見覚えのある部屋に出た。
「「……」」
そこはお姫様の部屋だった。そこのクローゼット。
なんのことはない、クローゼットはクローゼットに繋がっていたのだ。
どこに繋がっているのかが判明し「よかった」と思ったわけだが、さて問題はここからだ。
目的のお姫様はお着替え中だった。ベッドにずらーっと服が並び、本人は下着姿。
これは不可抗力とはいえ……マズいよね?
「「…………」」
あっ、お姫様と目が合った……。
今のところ彼女に変化はないが、まだ現状に理解が追いついてないだけだと思われる。
さて、その間にこの後の展開を考えてみよう。
キャーーーッ! ドカッ! バキッ! グシャ!
イヤーーーッ! ドカッ! バキッ! グシャ!!
の◯太さんのエッチ。ドカッ! バキッ! グシャ!!!
──このくらいだろうか?
どれが選ばれても無事では済まないね。ほら、プルプルと震え出した! ヤバい、止まんないわ……。
始めのプルプルはガタガタに変わり、より激しく震えだす。あぁ、お姫様ではなく俺がね。
今から起きるであろう避けようのない暴力から、見てしまったからには甘んじて受けるべき制裁から、せめて命だけは守るべくその場に丸まる。
「急所は全ガードさせてください!」
「……ねぇ、何してるの? 何かの遊び?」
お姫様が口を開くがどう聞いても冷たさのあるトーン。しかし、待てども暴力はない。
もしかしてだけど……怒ってないのか? 事故だと理解を示してくださる?
「──悪い、覗くつもりなんてなかったんだ! 知らなかったんだ。ここに通じてるなんて!」
丸まったままで、頭を下げたままで、本気の謝罪を試みます。
見ようによっては土下座のように見えるだろうし、謝罪ポイントも高いはず。
「ああ、あたしがそう頼んだのよ。その方が便利そうだし……。そんなことより頭を上げなさい」
マジか。お姫様は本当に怒っていないらしい。
俺の知る女たちだったら「──覗き魔と!」とされ、命は無かっただろうに。彼女は何と優しいのか。
「これと、これ。どっちがいいと思う?」
何かカサカサ音がしていたからお姫様は服を着て、さらに並んでいた服を手に取ったのだろう。俺にそれを選べと言うわけだ。
そのくらいはお安い御用と顔を上げたが、すぐさままた下を向くことになった。
「──何で服着てないんだよ!? 持ってんの着ろよ!」
「何に怒ってんの? あのね。あたしは着る服を迷ってるの。見てわかんないの?」
目のやり場に困るから言ったのにどうにも伝わらない。
嬉し恥ずかしハプニングなど今は求めていない! のだよ。ほ、本当だよ。
「お、お前は、男に下着姿を見られて恥ずかしくないのか? お姫様ってのは、もっと恥じらう生き物でないのか!」
「そうね。殿方に見られたらそりゃあ恥ずかしわよ。うっかり殴り倒すかもしれない。でも、あんたに見られても、あたしはどうとも思わない」
──だってさ! こいつは俺を男として見てない!
俺だって腹黒二枚舌の見た目だけいい女なんて、女として見て……なくもない。
──正直に言うと見てました! なんとか理性で視線を逸らすので精一杯です! お願いだからなんか着てください!
この状態で「ヒャッホー!」とか言って喜べるメンタルは俺にはないのだ……。
「早く選んでよ。2つまでは絞ったんだけど、決められなくて。どっちがいいかしら?」
俺が服を選ばないと話が先に進まないらしいので、見ないで指だけさして選んだ。
したがって、お姫様はいつものような服装になった。だけどな……。
「どう! これなら、どこに行っても恥ずかしくないでしょ!」
「その服装はお姫様としては満点だ」
「そうでしょ、そうでしょ! 少しはわかるみたいね。2択だったけどセンスも悪くないわ」
「でもな。俺たちの世界じゃな、──そんな格好してたら浮くわ! もっと抑えろよ。なんだそのドレス!? パーティに行くんじゃねーんだよ! せめて町娘くらいの格好にしろよ!」
俺からの間違いない指摘に、お姫様は驚愕といった表情をしているが、なんでこれでいいと思ってるのかが理解できない。
流石はお姫様。感覚が庶民とはずれてるようだ。
「もっと普通の服はないのか?」
「そんなのないわよ……」
……ないらしい。お姫様のクローゼットにもドレスばっかだもんね。
今から普通の服を用意するのは、いくらお姫様でも難しいだろう。それに時間もない。
なら、仕方がない。これしか手はないだろう。どうかバレませんように!
しかし、それでこちらの世界が面白いと認められれば、お姫様から公認をもらえ、彼女も協力してくれるようになるという、まさしく負けられない戦いが始まろうとしている!
そして今日が約束の日である日曜日。外は朝からバッチリ晴れていて、実にお出かけ日和です。
俺はそんなお出かけとは名ばかりの決戦に備え、早起きしてとうに準備を終え。いつでもいける状態なのだが、現在ある問題が発生しています。
「遅い……」
先ほどから立ち上がってはまた座る。歩き回る。時計を見る。これを俺は落ち着きなく何度もくり返している。
傍目から見ればヤベェやつに思われるだろうが、ジッとしていられる時間はとっくに終わっているのだから、こんなことをしてしまってもしょうがないのだ。
だって、お姫様とした約束の時間はとーーーーっくに過ぎてる。すでに1時間以上はこうして、お姫様が現れるのを今か今かと待っているんだぜ。
いくら世界間に時差があるとはいえ、セバスという悪魔執事がいるんだから、お姫様も約束の時間はわかっているはずなんだ。
ヤツは何をやっているのか……。
まぁ、俺はただ自分の部屋にいるだけなんだけどね?
ほら、俺の部屋のクローゼットがビフォーアフターされて、異世界への扉になってしまったから。待ち合わせは自動的に俺の部屋というわけさ。
しかし、いろんな意味でそろそろ限界なのも本当だ。お姫様を部屋から、そして家から、バレずに外に連れていかなければならないのだ。
不測の事態に備え時間には余裕を持って行動したいし、帰りが遅くなるのもよろしくない。
今ならまだ問題ない。日曜だが両親は仕事。妹も出掛けた。だが、これ以上時間が過ぎれば家族とバッタリもありえる。
例えば、「女の子を連れ込んでナニをしていたのか?」ってなると困る。「彼女? 彼女、彼女なの!?」となるのは困りは……しないな。
お姫様は顔はいいからな。むしろ彼女だと言って自慢したいくらいだ。
異世界とか。クローゼットのビフォーアフターとかがバレる方が困る。
「……」
ふと、クローゼットではなくなってしまったクローゼットを見て思う。
こちらから呼びに行くべきか? そもそも何処に通じてるんだこれ? それは知っておかないとマズいよな。と。
なんて、考えていても埒があかない。確かめよう。
ビフォーアフターされてから初めて、自分でクローゼットを恐る恐る開く。そこには(言われて片付けさせられたからだが)あったはずの中身はなく、奥に続く暗い闇が広がっている。
その暗闇に意を決して一歩を踏み出すが、わずか数歩進むだけで何かにぶつかった。
「痛っ、鼻ぶつけた……」
何やら硬いものが目の前にあるようだが、明るいところから急に暗いところに来たから目が慣れない。
それに布だろうか? ちょうど顔の高さくらいの位置にあるらしく顔に触れる。その布をかき分けると、前方に微かに光が見えた!
「──出口か!」
明るいところから射し込むような光を目指し数歩進むと、今度は壁のようなもので行き止まりになるが、光は行き止まりの真ん中から漏れていると気づいた。
ってなるほど、どうやらこれは両開きの扉らしい。その中側に俺はいるのだ。
少し押すと扉は簡単に開き、なんか見覚えのある部屋に出た。
「「……」」
そこはお姫様の部屋だった。そこのクローゼット。
なんのことはない、クローゼットはクローゼットに繋がっていたのだ。
どこに繋がっているのかが判明し「よかった」と思ったわけだが、さて問題はここからだ。
目的のお姫様はお着替え中だった。ベッドにずらーっと服が並び、本人は下着姿。
これは不可抗力とはいえ……マズいよね?
「「…………」」
あっ、お姫様と目が合った……。
今のところ彼女に変化はないが、まだ現状に理解が追いついてないだけだと思われる。
さて、その間にこの後の展開を考えてみよう。
キャーーーッ! ドカッ! バキッ! グシャ!
イヤーーーッ! ドカッ! バキッ! グシャ!!
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──このくらいだろうか?
どれが選ばれても無事では済まないね。ほら、プルプルと震え出した! ヤバい、止まんないわ……。
始めのプルプルはガタガタに変わり、より激しく震えだす。あぁ、お姫様ではなく俺がね。
今から起きるであろう避けようのない暴力から、見てしまったからには甘んじて受けるべき制裁から、せめて命だけは守るべくその場に丸まる。
「急所は全ガードさせてください!」
「……ねぇ、何してるの? 何かの遊び?」
お姫様が口を開くがどう聞いても冷たさのあるトーン。しかし、待てども暴力はない。
もしかしてだけど……怒ってないのか? 事故だと理解を示してくださる?
「──悪い、覗くつもりなんてなかったんだ! 知らなかったんだ。ここに通じてるなんて!」
丸まったままで、頭を下げたままで、本気の謝罪を試みます。
見ようによっては土下座のように見えるだろうし、謝罪ポイントも高いはず。
「ああ、あたしがそう頼んだのよ。その方が便利そうだし……。そんなことより頭を上げなさい」
マジか。お姫様は本当に怒っていないらしい。
俺の知る女たちだったら「──覗き魔と!」とされ、命は無かっただろうに。彼女は何と優しいのか。
「これと、これ。どっちがいいと思う?」
何かカサカサ音がしていたからお姫様は服を着て、さらに並んでいた服を手に取ったのだろう。俺にそれを選べと言うわけだ。
そのくらいはお安い御用と顔を上げたが、すぐさままた下を向くことになった。
「──何で服着てないんだよ!? 持ってんの着ろよ!」
「何に怒ってんの? あのね。あたしは着る服を迷ってるの。見てわかんないの?」
目のやり場に困るから言ったのにどうにも伝わらない。
嬉し恥ずかしハプニングなど今は求めていない! のだよ。ほ、本当だよ。
「お、お前は、男に下着姿を見られて恥ずかしくないのか? お姫様ってのは、もっと恥じらう生き物でないのか!」
「そうね。殿方に見られたらそりゃあ恥ずかしわよ。うっかり殴り倒すかもしれない。でも、あんたに見られても、あたしはどうとも思わない」
──だってさ! こいつは俺を男として見てない!
俺だって腹黒二枚舌の見た目だけいい女なんて、女として見て……なくもない。
──正直に言うと見てました! なんとか理性で視線を逸らすので精一杯です! お願いだからなんか着てください!
この状態で「ヒャッホー!」とか言って喜べるメンタルは俺にはないのだ……。
「早く選んでよ。2つまでは絞ったんだけど、決められなくて。どっちがいいかしら?」
俺が服を選ばないと話が先に進まないらしいので、見ないで指だけさして選んだ。
したがって、お姫様はいつものような服装になった。だけどな……。
「どう! これなら、どこに行っても恥ずかしくないでしょ!」
「その服装はお姫様としては満点だ」
「そうでしょ、そうでしょ! 少しはわかるみたいね。2択だったけどセンスも悪くないわ」
「でもな。俺たちの世界じゃな、──そんな格好してたら浮くわ! もっと抑えろよ。なんだそのドレス!? パーティに行くんじゃねーんだよ! せめて町娘くらいの格好にしろよ!」
俺からの間違いない指摘に、お姫様は驚愕といった表情をしているが、なんでこれでいいと思ってるのかが理解できない。
流石はお姫様。感覚が庶民とはずれてるようだ。
「もっと普通の服はないのか?」
「そんなのないわよ……」
……ないらしい。お姫様のクローゼットにもドレスばっかだもんね。
今から普通の服を用意するのは、いくらお姫様でも難しいだろう。それに時間もない。
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