連れ去られた先で頼まれたから異世界をプロデュースすることにしました。あっ、別に異世界転生とかしないです。普通に家に帰ります。

KZ

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始まりのバレンタイン

エピローグ

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 結局、一愛いちかと2人で家を出た。こうして妹と一緒に登校するのは久しぶりだ。
 俺は1分前に教室につくように登校するが、妹はわりかし早く家を出ていくので、2人で登校するのは班登校だった小学生以来だ。

「ところで一愛ちゃんや」

「なにー」

「どうして俺は零斗れいと呼びなのに、ルイはお姉ちゃん呼びなんだい?」

 ずっと気になっていたことを聞いてみた。
 いつか聞こうと思っていたが、そのチャンスは中々なかった。
 2人だけで並んで歩いている今は、そのチャンスと見た!

 実は、俺は『お兄ちゃん』と呼ばれたことがない!
 お兄ちゃんと呼ばれるのは都市伝説。もしくは、人前でだけだと思っている。俺はそれすらないけど!

 みんなも、内々では呼び捨てにされているんだろ? 知ってる。知ってる。

「一愛はお姉ちゃんがほしかった。ダメなれーとじゃなくて。でも、こればかりはどうにもならないから……」

 そう、本当に思っているのが滲んでいる感じで言われた。諦めている人間の目をしている。
 すまない妹よ。それは俺にもどーしようもない。

「だから、早くお姉ちゃんをお姉ちゃんにしてね?」

「あん? それはどういう意味──」

「──ほら、間に合ったんだから早くいけよ!」

 一愛はそう言って、俺の背中を叩き、自分は中学校への曲がり角を曲がっていく。
 間に合ったの意味はわ、わからなかったけど、少し前を歩く後ろ姿は見覚えがあった。

 会ってしまったからには、チョコレートプリンの感想を言わなくてはいけない。
 そう考えながら俺は、良く知る後ろ姿に追いつくべく、歩く速度を上げる。

 この時、帰ったらチョコレートプリンが減っていることを俺はまだ知らない。おやつと称し食べたやつはついしかシラをきることもだ。

 これにてバレンタインを巡る物語は本当に終わりだ。次はホワイトデーらしいぞ。


 ──終わり──
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感想 2

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みんなの感想(2件)

柚木ゆず
2019.10.27 柚木ゆず
ネタバレ含む
2019.10.27 KZ

再びの感想をいただきまして、ありがとうございます。
読んでいて楽しいと言ってもらえるのは、書いている側からすると本当に嬉しいです。

解除
柚木ゆず
2019.10.24 柚木ゆず

楽しませていただいておりす(運悪く大至急外出することになったため、短い感想になってしまったことをお許しください)。

2019.10.24 KZ

感想ありがとうございます!
バレンタインの終わりまで、お楽しみいただければと思います。

解除

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