13 / 101
天使のホワイトデー
謝る方法を考える……俺が
しおりを挟む
「ううっ……えぐっ……」
こまった……。
大変、困ったことになってしまった。
「……っ、うわぁぁぁぁあん──」
「泣くな、自分でやったことだろ! そして、その鼻水と涙を俺で拭くな!」
もうさっきまでの、勢いで生きていた天使はいない。
今いる天使は、自分のやらかしを後悔するざまぁない天使だ。ざまぁない。なさすぎる。
「だってーー、顔も見たくないって言われたーー。もう完全に嫌われた! もうおしまいよーー」
天使のせいで泣いていなくなってしまったお姫様は、俺の幼馴染のルイちゃん宅にいると判明した。
今いる俺の部屋から、徒歩1分くらいの距離にいるわけだ。
それを知り、すぐにでも押しかけようとする天使を俺が諌め、一愛がルイに電話をかけて、お姫様の様子を聞いたんだ。
『しばらく無理だな。顔も見たくないってよ……』
──と言われた。まあ、あんなことがあれば当然の反応ではあるが、それを聞いた天使は泣き出した。
謝るどころの話ではなかった。顔も見たくないと言われてしまっては、もう無理だ。
「残念だが、どうしようもないから解散。おつかれしたーー!」
「なんでよぉ、助けてよ。アタシを助けてよぉーー」
ざまぁない天使はすがりついてくるが、どうにもならないもんはどうにもならない。
あと鼻水ついてるし、くっつかないでもらいたい。
「今日は無理だ。顔も見たくないと言われてはな。時間を置いて謝りに行くしかないだろう? というわけで解散。おつかれした!」
「そんなの嫌よぉ。こんな気分のまま過ごすなんてムリよぉ」
そうは言ってもな。会ってすらもらえなくては、何ともしようがない。これで無理矢理に会ったところでこじれるだけだろうし。
今日はもう諦めて寝るしかないと思うんだけどな……。
「れーと」
電話だけではあれなので、お隣に直接様子を伺いに行っていた一愛が戻ってきたようだ。木刀も返してきなさいと持たせました。
事あるごとにアレで殴られそうだからさ……。家にあるってだけでビクビクしてしまうさらさ……。
「ルシアちゃんが絶交だって。顔も見たくない。もう帰れってーー」
俺を見ながらだが、天使にかなりダメージが入ることを言う妹。容赦ないな。
まあ、誰が聞いても100%悪いのは天使だから仕方ないんだけど。けど、追い討ちか。今のはわざとかな?
「うわぁぁぁぁぁぁぁん──」
しかし……これさ。傍目から見ると、俺が天使を泣かせているように見えないだろうか?
そして死刑にはなりたくないので、あんまり引っつかないでほしいんだけどな。
「一愛、少し言葉を選べ。そしてミカ。お前は鼻水を拭け。 ──俺を使わないでティッシュを使え!」
ティッシュの箱を天使へと渡し、使い方がわからなそうだから3枚ほど取ってやる。いくらポンコツでも、目の前で一度やって見せれば自分でできるだろう。できるよね?
「どうするの?」
「どうにもならないだろ。面会すら拒否られてはな。日を改めるしかない。ルイには悪いが、今日はお姫様を泊めてくれと頼むしかあるまい」
「ミカちゃんは?」
「こいつは向こうに1週間滞在する予定らしい。『絶交』『帰れ』と言われてはいるけどね。お姫様とは部屋は階も別だし、こいつが気をつければ2人の接触は避けられる。んで、お姫様の様子を見て。機会を見て謝りに行かせるしかない」
天使がいる間に、仲直りさせて帰さなくてはな。
国交とか、天使と悪魔とか関係なく、幼馴染が仲違いしてるという状況は、やはり少し前の自分に重なってしまう……。
長いことそれを放っておいた俺だからこそ、早くなんとかしてやりたいと思うのだろう。
「れーとは意外と面倒見がいいよね」
「『意外と』という部分がよけいだけどな?」
「そういうわけだから、ミカちゃん元気出せや。れーとが手伝ってくれるらしいし。先日までお姉ちゃんと絶交状態だったクズではあるが、だからこそ今のミカちゃんの力になれると思う」
「言葉を選べ。選ぼう? 少しは俺に配慮しよう?」
クズだったのも否定しない。できない!
今の天使くらい……以上ではないよね? 同じくらいには俺もひどかったからな。
時間のかかった分だけ俺の方が悪いか……。
「……ぐずっ……レートはどうしたの?」
「それ、一愛も知りたい! どうお姉ちゃんに謝ったの?」
てっきりルイに聞いているとばかり思ってたのだが、妹はそれについては知らないらしい。
もう済んだことだし、かっこ悪いが謝るといえばこれだと俺は思う。今の天使のためになるなら教えよう。
「──土下座だ!」
「「……んっ?」」
天使は土下座が何か分からないのだろう。異世界に土下座文化はないからな。
一愛は予想外の内容だったのだろう。分かりやすく首をかしげている。
「DO・GE・ZA。だ!」
天使は首をかしげて理解してないふうなまま、妹は態度を一転し俺をゴミを見るような目で見ている。一気に冷ややかな雰囲気になっている。
「ちょっとひくわ。もっと違うやり方があったと思う……」
「ねぇ、『DO・GE・ZA』って何?」
「ミカちゃんは知らない方がいい。れーととは違う謝り方をしようね? 一愛も手伝ってあげるから」
一愛も仲直りを手伝ってくれるらしい。
みんな……何も言うな。言わないでくれ。
※
「お姫様のことはルイには了解を得たし、セバスにも伝えてきた。家出ではなく単なるお泊まりとし、天使がやらかしたという点も伏せておいた」
「よくやった。れーとにしては良い判断だ。ミカちゃんは泊まるとこあるんだよね。帰る?」
「こんな気分で1人で寝るのはイヤ。アタシも泊めて……」
「えっ、それは俺の部屋にという意味か!? 困るなーー」
「そんなわけねーだろ。鼻の下伸ばしてると、また木刀借りてくるからな」
「……はい。調子に乗ってました」
「ミカちゃん。れーとに何かされそうになったら言うんだよ? 社会的に抹殺してやるから」
「わかった」
「…………」
というやり取りがあり、天使が我が家にお泊まりすることになった。絶対に家から出ないという条件を守ると約束させてね。
勝手されて、更にややこしくされてはたまらない。
その天使ことミカは、一愛に引き取ってもらった。それが、いろんな意味で一番安全だと思ったから。
家に天使がいるというのは、かなりの異常事態だと思ったので両親にも了解を得た。
と言っても、異世界とかに特に興味がないらしい両親からは特に何もなく、夕飯の席にお姫様のお友達だと紹介したら納得された。
お泊まりの件も言ったが、まあいつも通りだった。
そんなこんながあり、もうさっさと寝ろよと女子2人には伝え、そうすることにしたのか一緒に風呂へと向かったようだ。
……女の子って一緒にお風呂入るの抵抗ないのかな?
「いかん。不埒なことを考えている場合ではない。しかし、どうしようかなー。土下座が使えないとなると、何も思いつかないな……」
お詫びの品を持って謝りに行くとかかなぁ? そうなるとお菓子か? お姫様は甘いもの好きだし。
しかし、チョコレートではないな。天使にチョコレートを教えるとか。
バレンタインの焼き回し感がハンパないからな。
お詫び。お菓子。ホワイトデー。
ホワイトデーもまだ遠いな。
3月にもなってない。
もっと違うやり方……。一愛が言ったそれかな?
すぐさま行動したいが、明日も平日だし学校へ行かなくてはいけない。放課後はバイトもある。
明日できることは学校行く前にルイに連絡して、お姫様の様子を聞いて、学校でどうするのか考えるくらいか。
何か課題もあった気がするけど、それも学校に行ってから考えよう。
「レート、着替えがない! 悪いけど、ちょっと取りに行ってきて!」
「──うわぁ!? なんて格好でうろついてんだ!」
ベッドに寄りかかって、天井を見上げながら考え事をしていたら、バスタオルを巻いただけの天使が目の前にいた。
集中していたのか接近に気づかなかった。
「ミカちゃん、何をやってんじゃーーーー! いろいろサイズが合わないのは申し訳ないけど、何をやってんじゃーーーー! れーとは目をつぶってろ!」
バタバタと音がして、天使の後から同じ格好で妹も現れる。一愛はミカを引っ張って連れて行こうとするが、天使の方が力が強いので大変なことになっている。
なななな、こいつらは何をやっているのか……。
「──わ、悪い。早くそのエロ天使を持っていってくれ! 早く、連れて行ってくれ!」
「服よ、服! アタシの荷物から持ってきてよーー」
「はぁ? あの山のような荷物からとか無理だ。自分で行け!」
あんなのを漁っていたら日が暮れる。いや、時間帯的にもう暮れてるから日が昇るか?
あの荷物の山に挑むのも嫌だし、女の子の荷物を漁るのも嫌だ。変態じゃん。
「バカ、裸でウロウロできるわけないじゃない!」
「今してるよ? ウロウロしてる」
「れーと、ミカちゃんが暴れるからいけ! バスタオルがとれそう。早くいって持ってこい!」
「えぇー、日が昇るよ? 本当に行くの?」
俺に水滴が飛んできて付着する。
このことから天使がジタバタしている様子が見なくても分かってしまう。見なくてもだ! 俺は何も見ていない!
くっ、だがこのままでは大惨事になり、最悪死刑になるかもしれない。やむ終えない。
「執事に聞けば分かるか?」
「──こっちみんな!」
あっ、つい見てしまった……。
その瞬間、テレビのリモコンが飛んできた。当たりはしなかったが、リモコン投げるとか危ないよ。
……リモコン? ──そうか!
直接の解決策にはならないかもしれないけど、分かることもあるかもしれない! その手がありました!
「いいぞ、一愛。ナイスだ!」
「……変態」
「──違う! そういう意味じゃない!」
「そういう意味って何? 変態……」
もう何を言っても変態としか言われなそう……。
執事に状況を話して、天使の服を持ってこよう。そしてもう1人の執事に頼んで時間渡航しよう。
こまった……。
大変、困ったことになってしまった。
「……っ、うわぁぁぁぁあん──」
「泣くな、自分でやったことだろ! そして、その鼻水と涙を俺で拭くな!」
もうさっきまでの、勢いで生きていた天使はいない。
今いる天使は、自分のやらかしを後悔するざまぁない天使だ。ざまぁない。なさすぎる。
「だってーー、顔も見たくないって言われたーー。もう完全に嫌われた! もうおしまいよーー」
天使のせいで泣いていなくなってしまったお姫様は、俺の幼馴染のルイちゃん宅にいると判明した。
今いる俺の部屋から、徒歩1分くらいの距離にいるわけだ。
それを知り、すぐにでも押しかけようとする天使を俺が諌め、一愛がルイに電話をかけて、お姫様の様子を聞いたんだ。
『しばらく無理だな。顔も見たくないってよ……』
──と言われた。まあ、あんなことがあれば当然の反応ではあるが、それを聞いた天使は泣き出した。
謝るどころの話ではなかった。顔も見たくないと言われてしまっては、もう無理だ。
「残念だが、どうしようもないから解散。おつかれしたーー!」
「なんでよぉ、助けてよ。アタシを助けてよぉーー」
ざまぁない天使はすがりついてくるが、どうにもならないもんはどうにもならない。
あと鼻水ついてるし、くっつかないでもらいたい。
「今日は無理だ。顔も見たくないと言われてはな。時間を置いて謝りに行くしかないだろう? というわけで解散。おつかれした!」
「そんなの嫌よぉ。こんな気分のまま過ごすなんてムリよぉ」
そうは言ってもな。会ってすらもらえなくては、何ともしようがない。これで無理矢理に会ったところでこじれるだけだろうし。
今日はもう諦めて寝るしかないと思うんだけどな……。
「れーと」
電話だけではあれなので、お隣に直接様子を伺いに行っていた一愛が戻ってきたようだ。木刀も返してきなさいと持たせました。
事あるごとにアレで殴られそうだからさ……。家にあるってだけでビクビクしてしまうさらさ……。
「ルシアちゃんが絶交だって。顔も見たくない。もう帰れってーー」
俺を見ながらだが、天使にかなりダメージが入ることを言う妹。容赦ないな。
まあ、誰が聞いても100%悪いのは天使だから仕方ないんだけど。けど、追い討ちか。今のはわざとかな?
「うわぁぁぁぁぁぁぁん──」
しかし……これさ。傍目から見ると、俺が天使を泣かせているように見えないだろうか?
そして死刑にはなりたくないので、あんまり引っつかないでほしいんだけどな。
「一愛、少し言葉を選べ。そしてミカ。お前は鼻水を拭け。 ──俺を使わないでティッシュを使え!」
ティッシュの箱を天使へと渡し、使い方がわからなそうだから3枚ほど取ってやる。いくらポンコツでも、目の前で一度やって見せれば自分でできるだろう。できるよね?
「どうするの?」
「どうにもならないだろ。面会すら拒否られてはな。日を改めるしかない。ルイには悪いが、今日はお姫様を泊めてくれと頼むしかあるまい」
「ミカちゃんは?」
「こいつは向こうに1週間滞在する予定らしい。『絶交』『帰れ』と言われてはいるけどね。お姫様とは部屋は階も別だし、こいつが気をつければ2人の接触は避けられる。んで、お姫様の様子を見て。機会を見て謝りに行かせるしかない」
天使がいる間に、仲直りさせて帰さなくてはな。
国交とか、天使と悪魔とか関係なく、幼馴染が仲違いしてるという状況は、やはり少し前の自分に重なってしまう……。
長いことそれを放っておいた俺だからこそ、早くなんとかしてやりたいと思うのだろう。
「れーとは意外と面倒見がいいよね」
「『意外と』という部分がよけいだけどな?」
「そういうわけだから、ミカちゃん元気出せや。れーとが手伝ってくれるらしいし。先日までお姉ちゃんと絶交状態だったクズではあるが、だからこそ今のミカちゃんの力になれると思う」
「言葉を選べ。選ぼう? 少しは俺に配慮しよう?」
クズだったのも否定しない。できない!
今の天使くらい……以上ではないよね? 同じくらいには俺もひどかったからな。
時間のかかった分だけ俺の方が悪いか……。
「……ぐずっ……レートはどうしたの?」
「それ、一愛も知りたい! どうお姉ちゃんに謝ったの?」
てっきりルイに聞いているとばかり思ってたのだが、妹はそれについては知らないらしい。
もう済んだことだし、かっこ悪いが謝るといえばこれだと俺は思う。今の天使のためになるなら教えよう。
「──土下座だ!」
「「……んっ?」」
天使は土下座が何か分からないのだろう。異世界に土下座文化はないからな。
一愛は予想外の内容だったのだろう。分かりやすく首をかしげている。
「DO・GE・ZA。だ!」
天使は首をかしげて理解してないふうなまま、妹は態度を一転し俺をゴミを見るような目で見ている。一気に冷ややかな雰囲気になっている。
「ちょっとひくわ。もっと違うやり方があったと思う……」
「ねぇ、『DO・GE・ZA』って何?」
「ミカちゃんは知らない方がいい。れーととは違う謝り方をしようね? 一愛も手伝ってあげるから」
一愛も仲直りを手伝ってくれるらしい。
みんな……何も言うな。言わないでくれ。
※
「お姫様のことはルイには了解を得たし、セバスにも伝えてきた。家出ではなく単なるお泊まりとし、天使がやらかしたという点も伏せておいた」
「よくやった。れーとにしては良い判断だ。ミカちゃんは泊まるとこあるんだよね。帰る?」
「こんな気分で1人で寝るのはイヤ。アタシも泊めて……」
「えっ、それは俺の部屋にという意味か!? 困るなーー」
「そんなわけねーだろ。鼻の下伸ばしてると、また木刀借りてくるからな」
「……はい。調子に乗ってました」
「ミカちゃん。れーとに何かされそうになったら言うんだよ? 社会的に抹殺してやるから」
「わかった」
「…………」
というやり取りがあり、天使が我が家にお泊まりすることになった。絶対に家から出ないという条件を守ると約束させてね。
勝手されて、更にややこしくされてはたまらない。
その天使ことミカは、一愛に引き取ってもらった。それが、いろんな意味で一番安全だと思ったから。
家に天使がいるというのは、かなりの異常事態だと思ったので両親にも了解を得た。
と言っても、異世界とかに特に興味がないらしい両親からは特に何もなく、夕飯の席にお姫様のお友達だと紹介したら納得された。
お泊まりの件も言ったが、まあいつも通りだった。
そんなこんながあり、もうさっさと寝ろよと女子2人には伝え、そうすることにしたのか一緒に風呂へと向かったようだ。
……女の子って一緒にお風呂入るの抵抗ないのかな?
「いかん。不埒なことを考えている場合ではない。しかし、どうしようかなー。土下座が使えないとなると、何も思いつかないな……」
お詫びの品を持って謝りに行くとかかなぁ? そうなるとお菓子か? お姫様は甘いもの好きだし。
しかし、チョコレートではないな。天使にチョコレートを教えるとか。
バレンタインの焼き回し感がハンパないからな。
お詫び。お菓子。ホワイトデー。
ホワイトデーもまだ遠いな。
3月にもなってない。
もっと違うやり方……。一愛が言ったそれかな?
すぐさま行動したいが、明日も平日だし学校へ行かなくてはいけない。放課後はバイトもある。
明日できることは学校行く前にルイに連絡して、お姫様の様子を聞いて、学校でどうするのか考えるくらいか。
何か課題もあった気がするけど、それも学校に行ってから考えよう。
「レート、着替えがない! 悪いけど、ちょっと取りに行ってきて!」
「──うわぁ!? なんて格好でうろついてんだ!」
ベッドに寄りかかって、天井を見上げながら考え事をしていたら、バスタオルを巻いただけの天使が目の前にいた。
集中していたのか接近に気づかなかった。
「ミカちゃん、何をやってんじゃーーーー! いろいろサイズが合わないのは申し訳ないけど、何をやってんじゃーーーー! れーとは目をつぶってろ!」
バタバタと音がして、天使の後から同じ格好で妹も現れる。一愛はミカを引っ張って連れて行こうとするが、天使の方が力が強いので大変なことになっている。
なななな、こいつらは何をやっているのか……。
「──わ、悪い。早くそのエロ天使を持っていってくれ! 早く、連れて行ってくれ!」
「服よ、服! アタシの荷物から持ってきてよーー」
「はぁ? あの山のような荷物からとか無理だ。自分で行け!」
あんなのを漁っていたら日が暮れる。いや、時間帯的にもう暮れてるから日が昇るか?
あの荷物の山に挑むのも嫌だし、女の子の荷物を漁るのも嫌だ。変態じゃん。
「バカ、裸でウロウロできるわけないじゃない!」
「今してるよ? ウロウロしてる」
「れーと、ミカちゃんが暴れるからいけ! バスタオルがとれそう。早くいって持ってこい!」
「えぇー、日が昇るよ? 本当に行くの?」
俺に水滴が飛んできて付着する。
このことから天使がジタバタしている様子が見なくても分かってしまう。見なくてもだ! 俺は何も見ていない!
くっ、だがこのままでは大惨事になり、最悪死刑になるかもしれない。やむ終えない。
「執事に聞けば分かるか?」
「──こっちみんな!」
あっ、つい見てしまった……。
その瞬間、テレビのリモコンが飛んできた。当たりはしなかったが、リモコン投げるとか危ないよ。
……リモコン? ──そうか!
直接の解決策にはならないかもしれないけど、分かることもあるかもしれない! その手がありました!
「いいぞ、一愛。ナイスだ!」
「……変態」
「──違う! そういう意味じゃない!」
「そういう意味って何? 変態……」
もう何を言っても変態としか言われなそう……。
執事に状況を話して、天使の服を持ってこよう。そしてもう1人の執事に頼んで時間渡航しよう。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる