64 / 101
天使のホワイトデー 後編
ホワイトデーまで。あと
しおりを挟む
♢9♢
「ニークスくん。あーそぼ」
「……白夜さん。今日はどうされました?」
これは意味不明な出費の翌日の話だ。
あれによって、金銭的に今月はもうピンチになってしまった。
おかげでせっかくの休みなのに遊びにも行けずにいた俺は、ふと二クスくんと遊ぼうと思いつき、彼の執務室を訪れている。
昨日の出費で得たもの? ──ないよ!
ただ、買わされただけだよ!!
ミカもまだ金を払いに来てないしね。
まとめると、暇なので二クスの執務室に来ている。以上だ。
イケメンの机には紙の山がある気もするが、特に気にしない方向で話を進める。
「どうしたもこうしたも、今言っただろ。遊ぼうぜ!」
「せっかくの誘いに申し訳ない──」
「──遊ぼうぜ!」
とはいえ、これは必要な事なのだ。
でなければイケメンとわざわざ遊んだりはしない。家でゲームでもしている。
まあ、ちょっと思いついたこともあったというわけなんだけどね……クククッ……。
「いえ、ホワイトデーまで日にちもありません。私はいろいろと忙しいですし、終了間近の城門の修理に、成果が出始めている働き手の事等、やる事は山のようにありますので。遊んでる場合ではない……」
「これもホワイトデーに必要なんだよ! お前しか出来ないことなんだよ!」
「遊びがですか?」
「確かに遊びだが、これを単に遊びとは思わない方がいいぜ。これで遊ぶ者はデュエリストと呼ばれる。デュエリストとは決闘者という意味だ。いい方を変えよう……──俺と決闘しろや! 貴様のイケメン度にはイライラしていたんだ。こいつで白黒つけてやるぜ! デュエル!」
──というわけだ。
……何が? だからあれだよ。
これから先のバトルは、全部カードゲームにしようという話しだよ。どうして俺はこんな簡単なことを思いつかなかったのか。
昨日、オモチャ屋で俺の目に入ったデッキにはこう書いてあった。『光の天使』『闇の悪魔』と。
一目で思ったね。『あっ、これじゃね?』と。内容もピッタリじゃん。
これからの天使と悪魔のイザコザは全部これでケリをつければいいんだよ。
無論、そう簡単にはいかないだろうが、それはやりようによると思われる。
まず両陣営の決闘者だが、これはちょうどいいのが2人いるから問題ない。
彼女たちが大変相応しいと考えている。
次にそのままではちゃっちいという問題だが、それはイケメンが解決してくれると踏んでいる。
イケメンの悪魔スキルがきっと役立つ。
残るのはこれを良しとするかどうかだが、天使の上の方は言う事を聞くし。悪魔の上の方も言う事を聞く。なので、やれると思う!
そのためには実践してみることが必要なのである。というわけで、デュエル!
『まずはルール説明しながらやるから。勝ち負けとかカウントしないから。ここでだいたいを把握してくれ』
『よろしくお願いします』
──最初はルールから優しく教え。
『俺のターン、ドロー! クックック、運は俺に味方しているようだ。これで終わりだーー』
『なるほど。カードそれぞれに役割りがあり、運の要素も必要だと』
──実践をしながら徐々に厳しく。
『残念だがそうくると思っていた! こいつで終わりだーー』
『読み合いにタイミング。戦略は決闘者によると』
──最後には一切の手加減なく。
『……あー、ターン終了で……』
『これは私の勝ちですね』
『い、1回勝ったくらいで調子に乗んなよ? どれ、次はデッキを交換してもう1回だ。俺が悪魔デッキの真の使い方を教えてやろう』
──ビギナーに勝ちを譲りながら優しく接して。
『そこでそれを使ってはダメです。次のターンを処理できませんよ』
『バカな……。この俺が連敗だと?』
『もう40枚の内容は互いに分かっているのだから、相手がどう動くのかを考えないと。白夜さんは少し素直すぎます』
『はぁ!? 俺が手加減しているということが、キミにはわからないのかね。しかし、そろそろいいでしょう。本題に入ります』
結果は俺が勝敗数の大差で勝利した! ……した。
ま、まあ遊びはこのくらいにして本題に入ります。
「こいつでこの先の争いを行う。使うのは頭だ。誰も傷つかない。負けた時に多少、相手にイライラするくらいだ。天使と悪魔ってのもちょうどいいだろ?」
「これは姫への配慮ですか?」
「お前に嘘言ってもしょうがないからな。そうだよ。負けっぱなしのお姫様なんて俺は嫌だ。それに、これならいくら闘ったところで、怒るヤツも利用するヤツもいないだろう」
「……分かりました。全種出せるようにしましょう。その代わり、少しこの山を処理するのを手伝ってくださいね」
「いや、ボクも忙しいから無理かな。いろいろやる事が……あれっ、どうして兵を呼んで鍵をしめるんだい? どうして俺の前に紙の山を持ってくるんだい?」
※
どうしてお姫様は勝てない闘いをしたのか。
それは、お姫様が誰よりも一番世界ってやつを変えなきゃと思っているからだ。
自分が揉めてるうちは下に示しがつかないからだ。
あのポンコツ天使には分かってないだろうが、姫祭りのバトルは最後の喧嘩だったんだ。
もう二度とお姫様は天使と闘わないだろう。つまり、負けたまま終わりにするつもりなんだ。アイツは……。
世界が上手くいきそう。
世界は上手くいかなくてはいけない。
彼女にはそんな思いがあるんだろう。
確かに。いつまでも姫がガチの喧嘩をするのはどうかとは思う。
しかし、そうしてしまえば結局、今と変わらないんだと思うんだ。
姫なんだから波風立てないように。
姫だから自分が我慢して。
そんなことしたらせっかく仲直りしようと、前より仲良くなろうと意味があるとは思えない。
今や互いの部屋を行き来するのに1分くらいなんだせ? 俺の部屋を経由してだけどな……。
昨日のようにいつだって会えるし、いつだって遊べる。俺の部屋を経由してだけどな!
けど、そこに今まで2人を繋いでいたものがなくなったらどうだろう? 正しいと思うか?
俺は思わない。
故に、戦争はダメだが喧嘩くらいはいいとさせる。
全部を駄目だと決めつければ簡単だ。実際に世界はそうやって回っている。
でも、それで表向き平和ならいいのか?
誰かが誰かに忖度して。使わないからと兵器を持ち。それでいて平和を語る。
自分の利益には貪欲で、他人の不幸には知らんぷり。いい言葉でいいような事を言うくせに、言動は行動にまでは発展しない。
※なお、これは俺個人の見解であり実際にはおそらくたぶん違います※
と誰かに気を使わなくてはいけないのが世界というやつなんだ。
不便ではあるが、こんな仕組みに慣れているから、特に俺に思うところはない。自分たちの世界にはな。
「二度と争いませんなんて口が裂けても言えねーよ。どっかで限界やら、予期せぬ事態は起きるもんだから」
「そろそろ口ではなく手を動かしてください」
「どうしてカッコよく〆させてくれないの? 流れとか空気とか読んでよ。察してよ」
「それで全部が上手くいくならそうしますが、残念ながら実際には、こうして書類の山を処理したり、実行力がある取り決めが必要だったりするのです。口で言うほど簡単ではないということです。なので、理想を語る前に手を動かしてくださいね」
こうして現実主義なイケメンにこき使われました。
とても大変でした。世の中の厳しさを感じました。遊んだ分の倍は働かされました……。続く。
「ニークスくん。あーそぼ」
「……白夜さん。今日はどうされました?」
これは意味不明な出費の翌日の話だ。
あれによって、金銭的に今月はもうピンチになってしまった。
おかげでせっかくの休みなのに遊びにも行けずにいた俺は、ふと二クスくんと遊ぼうと思いつき、彼の執務室を訪れている。
昨日の出費で得たもの? ──ないよ!
ただ、買わされただけだよ!!
ミカもまだ金を払いに来てないしね。
まとめると、暇なので二クスの執務室に来ている。以上だ。
イケメンの机には紙の山がある気もするが、特に気にしない方向で話を進める。
「どうしたもこうしたも、今言っただろ。遊ぼうぜ!」
「せっかくの誘いに申し訳ない──」
「──遊ぼうぜ!」
とはいえ、これは必要な事なのだ。
でなければイケメンとわざわざ遊んだりはしない。家でゲームでもしている。
まあ、ちょっと思いついたこともあったというわけなんだけどね……クククッ……。
「いえ、ホワイトデーまで日にちもありません。私はいろいろと忙しいですし、終了間近の城門の修理に、成果が出始めている働き手の事等、やる事は山のようにありますので。遊んでる場合ではない……」
「これもホワイトデーに必要なんだよ! お前しか出来ないことなんだよ!」
「遊びがですか?」
「確かに遊びだが、これを単に遊びとは思わない方がいいぜ。これで遊ぶ者はデュエリストと呼ばれる。デュエリストとは決闘者という意味だ。いい方を変えよう……──俺と決闘しろや! 貴様のイケメン度にはイライラしていたんだ。こいつで白黒つけてやるぜ! デュエル!」
──というわけだ。
……何が? だからあれだよ。
これから先のバトルは、全部カードゲームにしようという話しだよ。どうして俺はこんな簡単なことを思いつかなかったのか。
昨日、オモチャ屋で俺の目に入ったデッキにはこう書いてあった。『光の天使』『闇の悪魔』と。
一目で思ったね。『あっ、これじゃね?』と。内容もピッタリじゃん。
これからの天使と悪魔のイザコザは全部これでケリをつければいいんだよ。
無論、そう簡単にはいかないだろうが、それはやりようによると思われる。
まず両陣営の決闘者だが、これはちょうどいいのが2人いるから問題ない。
彼女たちが大変相応しいと考えている。
次にそのままではちゃっちいという問題だが、それはイケメンが解決してくれると踏んでいる。
イケメンの悪魔スキルがきっと役立つ。
残るのはこれを良しとするかどうかだが、天使の上の方は言う事を聞くし。悪魔の上の方も言う事を聞く。なので、やれると思う!
そのためには実践してみることが必要なのである。というわけで、デュエル!
『まずはルール説明しながらやるから。勝ち負けとかカウントしないから。ここでだいたいを把握してくれ』
『よろしくお願いします』
──最初はルールから優しく教え。
『俺のターン、ドロー! クックック、運は俺に味方しているようだ。これで終わりだーー』
『なるほど。カードそれぞれに役割りがあり、運の要素も必要だと』
──実践をしながら徐々に厳しく。
『残念だがそうくると思っていた! こいつで終わりだーー』
『読み合いにタイミング。戦略は決闘者によると』
──最後には一切の手加減なく。
『……あー、ターン終了で……』
『これは私の勝ちですね』
『い、1回勝ったくらいで調子に乗んなよ? どれ、次はデッキを交換してもう1回だ。俺が悪魔デッキの真の使い方を教えてやろう』
──ビギナーに勝ちを譲りながら優しく接して。
『そこでそれを使ってはダメです。次のターンを処理できませんよ』
『バカな……。この俺が連敗だと?』
『もう40枚の内容は互いに分かっているのだから、相手がどう動くのかを考えないと。白夜さんは少し素直すぎます』
『はぁ!? 俺が手加減しているということが、キミにはわからないのかね。しかし、そろそろいいでしょう。本題に入ります』
結果は俺が勝敗数の大差で勝利した! ……した。
ま、まあ遊びはこのくらいにして本題に入ります。
「こいつでこの先の争いを行う。使うのは頭だ。誰も傷つかない。負けた時に多少、相手にイライラするくらいだ。天使と悪魔ってのもちょうどいいだろ?」
「これは姫への配慮ですか?」
「お前に嘘言ってもしょうがないからな。そうだよ。負けっぱなしのお姫様なんて俺は嫌だ。それに、これならいくら闘ったところで、怒るヤツも利用するヤツもいないだろう」
「……分かりました。全種出せるようにしましょう。その代わり、少しこの山を処理するのを手伝ってくださいね」
「いや、ボクも忙しいから無理かな。いろいろやる事が……あれっ、どうして兵を呼んで鍵をしめるんだい? どうして俺の前に紙の山を持ってくるんだい?」
※
どうしてお姫様は勝てない闘いをしたのか。
それは、お姫様が誰よりも一番世界ってやつを変えなきゃと思っているからだ。
自分が揉めてるうちは下に示しがつかないからだ。
あのポンコツ天使には分かってないだろうが、姫祭りのバトルは最後の喧嘩だったんだ。
もう二度とお姫様は天使と闘わないだろう。つまり、負けたまま終わりにするつもりなんだ。アイツは……。
世界が上手くいきそう。
世界は上手くいかなくてはいけない。
彼女にはそんな思いがあるんだろう。
確かに。いつまでも姫がガチの喧嘩をするのはどうかとは思う。
しかし、そうしてしまえば結局、今と変わらないんだと思うんだ。
姫なんだから波風立てないように。
姫だから自分が我慢して。
そんなことしたらせっかく仲直りしようと、前より仲良くなろうと意味があるとは思えない。
今や互いの部屋を行き来するのに1分くらいなんだせ? 俺の部屋を経由してだけどな……。
昨日のようにいつだって会えるし、いつだって遊べる。俺の部屋を経由してだけどな!
けど、そこに今まで2人を繋いでいたものがなくなったらどうだろう? 正しいと思うか?
俺は思わない。
故に、戦争はダメだが喧嘩くらいはいいとさせる。
全部を駄目だと決めつければ簡単だ。実際に世界はそうやって回っている。
でも、それで表向き平和ならいいのか?
誰かが誰かに忖度して。使わないからと兵器を持ち。それでいて平和を語る。
自分の利益には貪欲で、他人の不幸には知らんぷり。いい言葉でいいような事を言うくせに、言動は行動にまでは発展しない。
※なお、これは俺個人の見解であり実際にはおそらくたぶん違います※
と誰かに気を使わなくてはいけないのが世界というやつなんだ。
不便ではあるが、こんな仕組みに慣れているから、特に俺に思うところはない。自分たちの世界にはな。
「二度と争いませんなんて口が裂けても言えねーよ。どっかで限界やら、予期せぬ事態は起きるもんだから」
「そろそろ口ではなく手を動かしてください」
「どうしてカッコよく〆させてくれないの? 流れとか空気とか読んでよ。察してよ」
「それで全部が上手くいくならそうしますが、残念ながら実際には、こうして書類の山を処理したり、実行力がある取り決めが必要だったりするのです。口で言うほど簡単ではないということです。なので、理想を語る前に手を動かしてくださいね」
こうして現実主義なイケメンにこき使われました。
とても大変でした。世の中の厳しさを感じました。遊んだ分の倍は働かされました……。続く。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる