100 / 101
天使のホワイトデー 後編
後日談にはやっぱりラスボスが潜んでいる!
しおりを挟む
♢30♢
終わったと思ったら1つ気づいた。
昨日はなかったはずなのに、タブレットがあったはずのところにあることに。
しかし、いつからあったのかは分からない。今見たらあったとしか言えない。
昨夜から今朝まで、俺を除くと真咲以外に部屋に入った人物はいない。だが、真咲はタブレットなど持っていなかったし、あることすら知らないだろう。
一愛は違うと言ってたし、持っていってたお姫様が知らぬ間に戻した?
いや、そうだとしてもクローゼットが開けば分かるはずだ。そもそも、お姫様が持っていたのかも不明だ。
「……だとすると?」
そんな行方不明だったはずのタブレットは、充電器に刺さっているが充電はされてない。どうやら充電はマックスらしい。
充電が終わっているならとコンセントから充電器を引き抜くも画面がつかない。電源が入っていないらしい。
絶対に電源は入ってたし、俺は充電がなくなるまで充電しない人間ではない。むしろマックスでないと気になるタイプの人間だ。
それなのにこれはおかしい。変だ。なんかがおかしいし変だ。
「……」
帰ってからでもいいような気もするが、買ったばかりの物なので壊れてたらショックだし、確認のためにと電源を入れてみた。
すると、見たことない起動画面が表示されて、聞いたことない音もして、見たことないアプリが沢山画面に表示されていく。
「あっ、これあかんヤツだ。電源切らなきゃ──」
何もかもを見たかったことにするべく電源ボタンを長押しするが、電源が切れることはなく、操作していないのに勝手にアプリが起動する!
いっそ叩き割るべきかとも頭をよぎるが、もったいないと思う気持ちが勝ち、腕を下ろせない。
そんなことをしている間にもアプリが起動し、何かが起きてしま──
『ご主人様。おはようございます。こうして再び出会えたことを全く嬉しく思わないですが……──今日からよろしくね☆』
──った。最悪だ。
起動画面に浮かんだ文字から察したが、最悪の展開だ。
「アマテラスーーーー?!」
『どう? このパーフェクトな美少女アバター。中まで本物と変わらないんだよ! すごいでしょ!』
画面上には確かに美少女アバターがいて、もうビックリするくらいにぬるぬる動いて、アマテラスは中までと言いながら、ピチッとした着ている服をずらして中を見せようとしてくる。
「これはダメだ。もったいないが壊そう」
もったいないはアマテラスの服の下ではなく、タブレット本体を指しているんだからな? 勘違いするなよ。
『ダメダメ。そんなことしたらマスターからも、例のあの人からもダブルで叱られるよ。というか死ぬよ? 怒らせると怖いよ』
ガブリエルさんと誰だよ。ラスボスかよ。
んっ……ラスボス? それってルシアママじゃね。
そんなわけないよねー、ハハハハハ。ないよね?
「……俺のタブレットは?」
『普通の機能は問題なく全部使えるよ。プラスしてアマテラスがいろいろ出来るんだー。でも。中身は丸わかりだから、ご主人様が検索したエッチなあれこれも全部把握してるからね。これとかズゴいね──』
タブレットもプライバシーも存在しないらしい。
こんなこと。こんなやつのために買ったわけではないんだ……よ。どうしてくれんだよ、これ。
どっちに文句を言ってもデスる気がするし……。
「──そうだ。学校行かなくちゃ!」
『現実逃避もいいけど注意事項は聞いてほしいな。でないと、アマテラスも学校についていくよ?』
かつてないほどゾッとする一言。足を止めるには十分な威力。
どうやってついてくるのか? なんてことより、アマテラスがいて、そんなことを言うことに戦慄する。
「聞こう。短く話せ。出かける時間になってしまうからな」
『アマテラスの所有権はご主人様にはありません。あくまで借り物。身体は好きにできても心までは屈しないんだからね! ってことだね』
「……続けて」
『機能は一部アプリとして搭載されているもののみ使用が可能です。ビットは一機だけだよ』
画面の中の美少女アバターが上を向く。つられて上を向くと、部屋の中心に位置するところに見覚えのあるものが貼り付いていると気づく。
今朝の幽体離脱はあれの視界をなんらかの形で見たからのようだ。そのくらいは一瞬で分かる。あのビットを操作したことあるしな!
「そんなアマテラスは何しにきたのかな?」
『スパイだね。二重スパイ! どっちにもご主人様の情報を流して、どっちもを手玉に取るの! スゴイでしょ!』
「それ、言っちゃうんだ……。なんでそんなスパイが俺のとこにくんだよ」
『うーん、建前は頑張ったご主人様へのご褒美。で、本音は2人ともがご主人様を監視したいから? その点だけ一致してるから、都合のいい監視役としてアマテラスが選ばれたっぽい。なので、ちょっと狭いけどこの中に住むから。キャ──、同棲だね。よろしくお願いします』
ラスボスからラスボスが送られてきた。
一見、Si○i的な感じに見えるかもしれないが、こいつもラスボスにして爆弾だ。
扱いを間違えると爆発して、俺のいろいろが死ぬだろう。
『ご主人様。そろそろ出かけないと遅刻するよ。いってらっしゃいませ』
「行ってくる。大人しくしてろよ」
『はーい』
どうしてこうなった? タブレットを買ったからこうなったのか?
そこからダメだったんだとしたら、もうどうしようもないんですけど……。
終わったと思ったら1つ気づいた。
昨日はなかったはずなのに、タブレットがあったはずのところにあることに。
しかし、いつからあったのかは分からない。今見たらあったとしか言えない。
昨夜から今朝まで、俺を除くと真咲以外に部屋に入った人物はいない。だが、真咲はタブレットなど持っていなかったし、あることすら知らないだろう。
一愛は違うと言ってたし、持っていってたお姫様が知らぬ間に戻した?
いや、そうだとしてもクローゼットが開けば分かるはずだ。そもそも、お姫様が持っていたのかも不明だ。
「……だとすると?」
そんな行方不明だったはずのタブレットは、充電器に刺さっているが充電はされてない。どうやら充電はマックスらしい。
充電が終わっているならとコンセントから充電器を引き抜くも画面がつかない。電源が入っていないらしい。
絶対に電源は入ってたし、俺は充電がなくなるまで充電しない人間ではない。むしろマックスでないと気になるタイプの人間だ。
それなのにこれはおかしい。変だ。なんかがおかしいし変だ。
「……」
帰ってからでもいいような気もするが、買ったばかりの物なので壊れてたらショックだし、確認のためにと電源を入れてみた。
すると、見たことない起動画面が表示されて、聞いたことない音もして、見たことないアプリが沢山画面に表示されていく。
「あっ、これあかんヤツだ。電源切らなきゃ──」
何もかもを見たかったことにするべく電源ボタンを長押しするが、電源が切れることはなく、操作していないのに勝手にアプリが起動する!
いっそ叩き割るべきかとも頭をよぎるが、もったいないと思う気持ちが勝ち、腕を下ろせない。
そんなことをしている間にもアプリが起動し、何かが起きてしま──
『ご主人様。おはようございます。こうして再び出会えたことを全く嬉しく思わないですが……──今日からよろしくね☆』
──った。最悪だ。
起動画面に浮かんだ文字から察したが、最悪の展開だ。
「アマテラスーーーー?!」
『どう? このパーフェクトな美少女アバター。中まで本物と変わらないんだよ! すごいでしょ!』
画面上には確かに美少女アバターがいて、もうビックリするくらいにぬるぬる動いて、アマテラスは中までと言いながら、ピチッとした着ている服をずらして中を見せようとしてくる。
「これはダメだ。もったいないが壊そう」
もったいないはアマテラスの服の下ではなく、タブレット本体を指しているんだからな? 勘違いするなよ。
『ダメダメ。そんなことしたらマスターからも、例のあの人からもダブルで叱られるよ。というか死ぬよ? 怒らせると怖いよ』
ガブリエルさんと誰だよ。ラスボスかよ。
んっ……ラスボス? それってルシアママじゃね。
そんなわけないよねー、ハハハハハ。ないよね?
「……俺のタブレットは?」
『普通の機能は問題なく全部使えるよ。プラスしてアマテラスがいろいろ出来るんだー。でも。中身は丸わかりだから、ご主人様が検索したエッチなあれこれも全部把握してるからね。これとかズゴいね──』
タブレットもプライバシーも存在しないらしい。
こんなこと。こんなやつのために買ったわけではないんだ……よ。どうしてくれんだよ、これ。
どっちに文句を言ってもデスる気がするし……。
「──そうだ。学校行かなくちゃ!」
『現実逃避もいいけど注意事項は聞いてほしいな。でないと、アマテラスも学校についていくよ?』
かつてないほどゾッとする一言。足を止めるには十分な威力。
どうやってついてくるのか? なんてことより、アマテラスがいて、そんなことを言うことに戦慄する。
「聞こう。短く話せ。出かける時間になってしまうからな」
『アマテラスの所有権はご主人様にはありません。あくまで借り物。身体は好きにできても心までは屈しないんだからね! ってことだね』
「……続けて」
『機能は一部アプリとして搭載されているもののみ使用が可能です。ビットは一機だけだよ』
画面の中の美少女アバターが上を向く。つられて上を向くと、部屋の中心に位置するところに見覚えのあるものが貼り付いていると気づく。
今朝の幽体離脱はあれの視界をなんらかの形で見たからのようだ。そのくらいは一瞬で分かる。あのビットを操作したことあるしな!
「そんなアマテラスは何しにきたのかな?」
『スパイだね。二重スパイ! どっちにもご主人様の情報を流して、どっちもを手玉に取るの! スゴイでしょ!』
「それ、言っちゃうんだ……。なんでそんなスパイが俺のとこにくんだよ」
『うーん、建前は頑張ったご主人様へのご褒美。で、本音は2人ともがご主人様を監視したいから? その点だけ一致してるから、都合のいい監視役としてアマテラスが選ばれたっぽい。なので、ちょっと狭いけどこの中に住むから。キャ──、同棲だね。よろしくお願いします』
ラスボスからラスボスが送られてきた。
一見、Si○i的な感じに見えるかもしれないが、こいつもラスボスにして爆弾だ。
扱いを間違えると爆発して、俺のいろいろが死ぬだろう。
『ご主人様。そろそろ出かけないと遅刻するよ。いってらっしゃいませ』
「行ってくる。大人しくしてろよ」
『はーい』
どうしてこうなった? タブレットを買ったからこうなったのか?
そこからダメだったんだとしたら、もうどうしようもないんですけど……。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる