異世界無宿

ゆきねる

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第十六章 犯罪組織を追え

第二百二十四話 口封じを阻止せよ

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熟睡していたイズミが目覚めた切っ掛けは、マスタングからの通信だった。

「マスター、町の外から魔法反応があります」

「もう朝か?」

イズミはベッドから起き出すと、外はまだ日が昇っていない。
細目で腕時計を確認すると、短針は4時を指している。

「目的は子供達、それと尋問中の男でしょう」

寝ぼけた頭ながら状況を理解したイズミは、荷物を手に取ると急いでマスタングへ向かった。

馬車置場には既にベリアが待機しており、マスタングのモニターで状況を確認していた。

「イズミ、遅いぞ!」

「すまん、熟睡してた」

2人はマスタングに乗り込むと、子供達が保護されている建物まで急いだ。
モニターの反応も動いており、着実に目的地まで進んでいる。

イズミはフラウリアのカードを取り出し連絡を取ると、直ぐに反応があった。

「フラウリア!そっちは大丈夫か?」

「はい、まだ攻撃は受けていません」

フラウリア達も、町の外から接近する者達に気付いていたようだ。

「此方で戦闘は引き受ける、子供達と参考人を頼みます」

「分かりました」

イズミはマスタングのアクセルを踏み込む。
轟音を響かせ町の通りを駆け抜け、町に入り込む直前の賊をヘッドライトのハイビームで視界に捉えた。

バコン!

最初に確認した敵はマスタングで轢き倒し、そのまま走り続ける。
ベリアはククリナイフを取り出し、マスタングから降りる準備を整えている。

イズミもショルダーバッグからショットガンを取り出し、接近戦に備える。

「イズミ、此処で降ろしてくれ。建物の屋根を使って移動する」

ベリアが指定した場所でベリアを降ろすと、建物の屋根へ飛び乗り高所から敵の動きを確認し移動を始める。

メガネを掛けたイズミは、モニター上に複数の反応がある場所へマスタングを走らせた。


ベリアが炎魔法で敵の注意を逸らしたタイミングで、イズミはマスタングと共に敵の前方を塞ぐように停める。

マスタングは防御魔法を展開したので、イズミはショットガンに初弾を装填する。

以前壊れたセミオートショットガンを代わりを確認しそびれていた為、ポンプアクション式のショットガンで狙いを定めると、挨拶代わりの連射をお見舞いした。

「すまんマスタング、盾として使わせてくれ」

「かしこまりました。後で修復をお願いします」

敵の攻撃をマスタングを盾にして防ぐと、弾込めして応戦する。

此方の攻撃から身を守る為に敵も馬車を盾代わりにし、一旦攻撃が止んだ。
その隙を逃さない為に、アサルトライフルとグレネードランチャーを取り出すと馬車へ集中砲火を加えた。

メガネで魔法反応を確かめるも、破壊された馬車の近くからは何も反応は無かった。

「ベリア、こっちは片付いた。そっちはどうだ?」

「散開されて面倒になってる!」

イズミはマスタングに乗り込み、ベリアが戦闘をしている所まで急行する。


散開していた敵の1人を追跡していると、建物の屋根にいた敵からの魔法攻撃を向けられた。
マスタングの防御魔法で対応した後、ショットガンを撃ち込んで屋根から落とす。
落ちてきた敵は、マスタングで轢いて止めを刺す。

「たく、敵さんも仕事熱心な事で」

「冗談を言ってる場合じゃないぞ!」

ベリアがスルっと屋根から降りてマスタングに乗り込む。
それを追って来た敵が2人、マスタングに向けてファイアーボールを投げ付けて来たが、防御魔法で弾かれる。

イズミとベリアがマスタングのドアを開け、敵に向かって攻撃を加える。
ショットガンを食らった敵は胸を押さえるようにして倒れ、ベリアの風魔法を食らった敵は上半身と下半身が永遠の別れとなった。

「マスター、敵は残り6名で、フラウリア様の所へ接近中です」

「間に合うか?」

マスタングからの報告を聞いた2人は、ドアを閉めて子供達が保護されている建物へと急いだ。
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