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第十六章 犯罪組織を追え
第二百二十七話 急拵え
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マスタングに乗り込んだイズミは、大きなため息をついた。
夜明け前からの戦闘での疲労に、一撃を食らったダメージが響いているのだ。
「マスター、酷くやられましたね」
「油断したよ、もう虫の息だとばかり思っていた。まさか一撃でこんなになるとは…」
マスタングからも指摘をされてしまったが、これは完全に自分のミスである。
倒れたオーガへ近付く前に、念の為に1発撃ち込んでおけばよかったのだ。
それを怠った結果が、骨折と武器の破損なのだ。
「ショットガンとマグナムがやられた。長い付き合いだったのだが」
「修復は可能ですが、今後の戦闘を踏まえると上質な金属にグレードアップが必要かと」
「なら、火山地帯に行くまでグレードアップは厳しいかもな」
銃身が切断されたマグナムを確認する。
どんな魔法か分からないが見事に一閃されたようで、綺麗な切れ口が敵の腕の良さを物語っていた。
マグナムをグローブボックスに仕舞うと、折れ曲がったショットガンも収納した。
「ダメージの解析も行いますので、少々お時間がかかります。取り急ぎ此方を」
マスタングがマグナムを修復をしている間、急拵えとしてオートマチック式のハンドガンを実体化した。
45口径の軍用ハンドガン。
長きにわたりアメリカ軍で使われてきた、歴史ある拳銃の民生品仕様だった。
青みがかったフレームとスライド、綺麗なヘアライン、グリップはフルチェッカーでメダリオンは付いていない。
バレルのチェンバー部分がシルバーになっており、非常に良いアクセントになっている。
予備のマガジンは8発装填が可能なモデルであり、バックサイドホルスターと一緒にグローブボックスに入っていた。
「威力不足は否めませんが、弾倉の再装填はコチラの方が良いでしょう。修復まではその銃で対応をお願いします」
「分かった」
スライドを引き初弾を装填、セイフティをかける。
ホルスターに仕舞う前にサイトを確認する。
少々見辛いが、こればかりは慣れである。
「夕方には修復が完了します」
マスタングの説明を聞いたイズミは装備を身に付けると、ベリアとフラウリアの居る建物へ戻って行った。
建物に入ると、子供達が起き出し朝食を取る頃合いだった。
1人2人は自ら食事が出来るようだが、残る子供達はもう少し看病が必要そうである。
フラウリアは魔法通信で仲間と連絡を取り合い、現状の報告を済ませた所だった。
「何か言ってましたか?」
「移送は順調そのものですって。それと、子供達の保護に向けて調整も進めてるから、明日また連絡すると」
「仕事が早くて助かります」
ベリアは世話焼きな一面があるのか、子供達に食事を与えている。
少し前まで戦闘をしていたのに、タフなものである。
「それにしても…奴さんは口封じをするとはいえ、何故こんなにも急ぐ必要があるのやら?」
イズミの疑問はそこにある。
夜に子供達を救出し、翌日には町に向かう途中で襲撃に会い、また翌日の夜明け前に襲撃をする。
そこまでして口封じをしたい、その目的が読めない。
「それは、子供達から話を聞くのと併せて、捕らえた者から聞き出しますわ」
フラウリアが自信ありな表情で言い切った。
魔族御自慢の尋問術があるのだろうが、怖さで聞くのは気が引けたので止めた。
「連日刺客を送り込めるだけの、大きな組織なのか?」
「貴族が絡んでいるのは間違いありません。恐らくですが、上流貴族と国を跨いで活動が出来ているギルドが関与しているかと」
イズミはフラウリアから受け取ったお茶を飲むと、自分が空腹な事を思い出した。
マスタングに緊急で起こされてから、何も食べていないのだ。
「それを調べるにしても、今の俺が出来る事は殆ど無いか」
「それでしたら、一緒に朝食でも如何です?」
「…テーブルマナーに、目を瞑って頂けるなら」
「勿論ですわ」
フラウリアの誘いに乗ったイズミは一度ベリアに声を掛けてから、子供達の食事を作ってくれている食堂へと向かって行った。
夜明け前からの戦闘での疲労に、一撃を食らったダメージが響いているのだ。
「マスター、酷くやられましたね」
「油断したよ、もう虫の息だとばかり思っていた。まさか一撃でこんなになるとは…」
マスタングからも指摘をされてしまったが、これは完全に自分のミスである。
倒れたオーガへ近付く前に、念の為に1発撃ち込んでおけばよかったのだ。
それを怠った結果が、骨折と武器の破損なのだ。
「ショットガンとマグナムがやられた。長い付き合いだったのだが」
「修復は可能ですが、今後の戦闘を踏まえると上質な金属にグレードアップが必要かと」
「なら、火山地帯に行くまでグレードアップは厳しいかもな」
銃身が切断されたマグナムを確認する。
どんな魔法か分からないが見事に一閃されたようで、綺麗な切れ口が敵の腕の良さを物語っていた。
マグナムをグローブボックスに仕舞うと、折れ曲がったショットガンも収納した。
「ダメージの解析も行いますので、少々お時間がかかります。取り急ぎ此方を」
マスタングがマグナムを修復をしている間、急拵えとしてオートマチック式のハンドガンを実体化した。
45口径の軍用ハンドガン。
長きにわたりアメリカ軍で使われてきた、歴史ある拳銃の民生品仕様だった。
青みがかったフレームとスライド、綺麗なヘアライン、グリップはフルチェッカーでメダリオンは付いていない。
バレルのチェンバー部分がシルバーになっており、非常に良いアクセントになっている。
予備のマガジンは8発装填が可能なモデルであり、バックサイドホルスターと一緒にグローブボックスに入っていた。
「威力不足は否めませんが、弾倉の再装填はコチラの方が良いでしょう。修復まではその銃で対応をお願いします」
「分かった」
スライドを引き初弾を装填、セイフティをかける。
ホルスターに仕舞う前にサイトを確認する。
少々見辛いが、こればかりは慣れである。
「夕方には修復が完了します」
マスタングの説明を聞いたイズミは装備を身に付けると、ベリアとフラウリアの居る建物へ戻って行った。
建物に入ると、子供達が起き出し朝食を取る頃合いだった。
1人2人は自ら食事が出来るようだが、残る子供達はもう少し看病が必要そうである。
フラウリアは魔法通信で仲間と連絡を取り合い、現状の報告を済ませた所だった。
「何か言ってましたか?」
「移送は順調そのものですって。それと、子供達の保護に向けて調整も進めてるから、明日また連絡すると」
「仕事が早くて助かります」
ベリアは世話焼きな一面があるのか、子供達に食事を与えている。
少し前まで戦闘をしていたのに、タフなものである。
「それにしても…奴さんは口封じをするとはいえ、何故こんなにも急ぐ必要があるのやら?」
イズミの疑問はそこにある。
夜に子供達を救出し、翌日には町に向かう途中で襲撃に会い、また翌日の夜明け前に襲撃をする。
そこまでして口封じをしたい、その目的が読めない。
「それは、子供達から話を聞くのと併せて、捕らえた者から聞き出しますわ」
フラウリアが自信ありな表情で言い切った。
魔族御自慢の尋問術があるのだろうが、怖さで聞くのは気が引けたので止めた。
「連日刺客を送り込めるだけの、大きな組織なのか?」
「貴族が絡んでいるのは間違いありません。恐らくですが、上流貴族と国を跨いで活動が出来ているギルドが関与しているかと」
イズミはフラウリアから受け取ったお茶を飲むと、自分が空腹な事を思い出した。
マスタングに緊急で起こされてから、何も食べていないのだ。
「それを調べるにしても、今の俺が出来る事は殆ど無いか」
「それでしたら、一緒に朝食でも如何です?」
「…テーブルマナーに、目を瞑って頂けるなら」
「勿論ですわ」
フラウリアの誘いに乗ったイズミは一度ベリアに声を掛けてから、子供達の食事を作ってくれている食堂へと向かって行った。
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