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第十六章 犯罪組織を追え
第二百二十八話 賑やかな朝食
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イズミとフラウリア、そしてアーリアは子供達の保護されている建物の食堂にて、朝食の準備を進めている。
食堂の料理人が町で取れた野菜と茹でた鶏の卵、有り難い事に黒パンよりは柔らかいパンとスープまで用意してくれた。
「そういえば、胡椒と岩塩があるわ」
アーリアがアイテムボックスから木箱を取り出しテーブルに乗せる。
「使って良いわよ?対価はイズミから貰うからね…ヒールの分と一緒に」
「胡椒はまだ値下がりしないのよね」
「懐事情は微妙だからな、良心的なもので頼みたい」
胡椒を丁寧にすり潰し、野菜に少しだけ振りかける。
コレだけも食事に良い変化が加わるのだ。
茹で卵の殻を剥き岩塩を軽く振りかけ、一口食べるだけで旅路では味わうのが難しい美味と邂逅を果たす。
料理人の腕が良いのか、黄身が程良い半熟なのがイズミは嬉しかった。
半熟派とかではなく、久しぶりの卵料理と言うだけで良い気分になっていたし、トロッとした感覚も久しいのだ。
「良い匂いがすると思ったら…」
遅れて来たベリアがテーブルにつくと、目敏く胡椒と岩塩を手に取った。
「胡椒の匂いって、少しだと魅力的な刺激なんだよなぁ」
ベリアの含みを持たせた口振りに、イズミが聞き返す。
「掛け過ぎた事でもあるのか?」
「1回な。味が強過ぎて食えたもんじゃ無くなっちまった」
「良い勉強にはなったじゃないか」
ペロリと平らげたベリアがパンをスープに浸そうとした時、動きがピタッと止まった。
「イズミ…ジャムが欲しい。戦闘をした疲労感もあるから、甘いのが食べたい」
それを聞いたイズミは、快諾してマスタングにイチゴのジャムと柚子のジャムを実体化してもらった。
テーブルに2つの瓶を置き、料理人に白湯を頂けないかと確認をする。
直ぐに用意をしてくれたのでコップに注ぐ。
「そうそう!このジャムを付けたパンが美味いんだよ!」
ベリアはスプーンでジャムをタップリと掬うと、パンに塗って齧りついた。
「確か…王国内で大人気と聞いた記憶があります」
フラウリアが興味津々のようである。
「王国には砂糖の生産地がありますから、比較的安価に作れるみたいね」
そう説明しつつ、アーリアもイチゴのジャムを手に取る。
作りの良い瓶を撫でるアーリアの視線がイズミに向いたが、イズミは無視を決め込んでいた。
食事中に追及されなくないと言うのが、正直な所である。
2人は試しに少しだけジャムを塗り一口食べると、その甘さと美味しさに驚いていた。
「これは、売れるのも分かりますね」
フラウリアもアーリアも、何かを察したのか納得したような表情をしている。
イズミは白湯に柚子のジャムを少し混ぜ、お茶代わりに飲み始めた。
朝はコーヒー派だが、今日は戦闘もしたし負傷もしたしで既に疲れている。
少しは甘いものを摂取したい。
イズミは調理場の方から視線を感じたので確認をすると、料理人達がチラチラとテーブルを見ているようだった。
皆がジャムを使ったのを確認してから、イズミは料理人へイズミのジャムを渡した。
「どうぞ」
「え!?いえいえ我々にお気遣いなく」
そう言って引いてはいるが、興味のある目をしているのが分かる。
「子供達が回復したら、食べさせてあげて下さい。料理として出すには、味見は必要ですよね?」
初めて使う食材ならば、少しだけ試食するのは料理人の特権と言っても良いだろう。
「…分かりました。子供達の為にも、しっかりした料理を作ってみせます」
料理人は納得してくれたのか、瓶を受け取ってくれた。
まだまだ残っているので、子供達も美味しく食べる事が出来るだろう。
そう考えながらイズミ達は朝食を取り終え片付けを済ませ、今日は取り敢えず移動はしないと決め、改めて宿屋へ宿泊をする事にした。
イズミは疲れた身体を休ませるべく、硬いベッドに横たわり目を閉じた。
食堂の料理人が町で取れた野菜と茹でた鶏の卵、有り難い事に黒パンよりは柔らかいパンとスープまで用意してくれた。
「そういえば、胡椒と岩塩があるわ」
アーリアがアイテムボックスから木箱を取り出しテーブルに乗せる。
「使って良いわよ?対価はイズミから貰うからね…ヒールの分と一緒に」
「胡椒はまだ値下がりしないのよね」
「懐事情は微妙だからな、良心的なもので頼みたい」
胡椒を丁寧にすり潰し、野菜に少しだけ振りかける。
コレだけも食事に良い変化が加わるのだ。
茹で卵の殻を剥き岩塩を軽く振りかけ、一口食べるだけで旅路では味わうのが難しい美味と邂逅を果たす。
料理人の腕が良いのか、黄身が程良い半熟なのがイズミは嬉しかった。
半熟派とかではなく、久しぶりの卵料理と言うだけで良い気分になっていたし、トロッとした感覚も久しいのだ。
「良い匂いがすると思ったら…」
遅れて来たベリアがテーブルにつくと、目敏く胡椒と岩塩を手に取った。
「胡椒の匂いって、少しだと魅力的な刺激なんだよなぁ」
ベリアの含みを持たせた口振りに、イズミが聞き返す。
「掛け過ぎた事でもあるのか?」
「1回な。味が強過ぎて食えたもんじゃ無くなっちまった」
「良い勉強にはなったじゃないか」
ペロリと平らげたベリアがパンをスープに浸そうとした時、動きがピタッと止まった。
「イズミ…ジャムが欲しい。戦闘をした疲労感もあるから、甘いのが食べたい」
それを聞いたイズミは、快諾してマスタングにイチゴのジャムと柚子のジャムを実体化してもらった。
テーブルに2つの瓶を置き、料理人に白湯を頂けないかと確認をする。
直ぐに用意をしてくれたのでコップに注ぐ。
「そうそう!このジャムを付けたパンが美味いんだよ!」
ベリアはスプーンでジャムをタップリと掬うと、パンに塗って齧りついた。
「確か…王国内で大人気と聞いた記憶があります」
フラウリアが興味津々のようである。
「王国には砂糖の生産地がありますから、比較的安価に作れるみたいね」
そう説明しつつ、アーリアもイチゴのジャムを手に取る。
作りの良い瓶を撫でるアーリアの視線がイズミに向いたが、イズミは無視を決め込んでいた。
食事中に追及されなくないと言うのが、正直な所である。
2人は試しに少しだけジャムを塗り一口食べると、その甘さと美味しさに驚いていた。
「これは、売れるのも分かりますね」
フラウリアもアーリアも、何かを察したのか納得したような表情をしている。
イズミは白湯に柚子のジャムを少し混ぜ、お茶代わりに飲み始めた。
朝はコーヒー派だが、今日は戦闘もしたし負傷もしたしで既に疲れている。
少しは甘いものを摂取したい。
イズミは調理場の方から視線を感じたので確認をすると、料理人達がチラチラとテーブルを見ているようだった。
皆がジャムを使ったのを確認してから、イズミは料理人へイズミのジャムを渡した。
「どうぞ」
「え!?いえいえ我々にお気遣いなく」
そう言って引いてはいるが、興味のある目をしているのが分かる。
「子供達が回復したら、食べさせてあげて下さい。料理として出すには、味見は必要ですよね?」
初めて使う食材ならば、少しだけ試食するのは料理人の特権と言っても良いだろう。
「…分かりました。子供達の為にも、しっかりした料理を作ってみせます」
料理人は納得してくれたのか、瓶を受け取ってくれた。
まだまだ残っているので、子供達も美味しく食べる事が出来るだろう。
そう考えながらイズミ達は朝食を取り終え片付けを済ませ、今日は取り敢えず移動はしないと決め、改めて宿屋へ宿泊をする事にした。
イズミは疲れた身体を休ませるべく、硬いベッドに横たわり目を閉じた。
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