2 / 7
2
しおりを挟む
とある場所。
誰もが近付く事さえ許されないそこに、一人の青年が佇んでいた。
目の前には大きな封印柱。
中にあるモノに目を向けていた。
それは青年がよく知る人物だった。
過去に起きた最凶最悪のあの日。
目の前の人物もここに封じられた。
竜帝の施した封印を解く事が出来るのは竜帝の血筋のみ。
解く事の出来る青年でも、目の前の封印だけは何故か解けない。
触れたくて、抱きしめたくて、それでも解けない封印柱が邪魔をする。
苛立ちが募る。
どこにもやれぬ鬱憤が、新たに現れた陣へと向けられた。
陣はあの日を引き起こした原因の一つ。
同じ物が現れれば、奴等が侵入する。
身構える前に数少ない侍従達が入り口から慌しく現れた。
「若様」
「下がっていろ。コレは俺の獲物だ」
陣より現れる影が次第に人型へと変わる。
「ヒューっ‼︎本当に入れたぜぃ‼︎」
「兄貴ィ。お宝あるかなぁ」
「馬鹿野郎。お宝より高価なモンがあるだろう」
「何だよ、ソレ」
「竜族の心臓だよ。お偉いさんに高値で売れる」
「何でだよ」
「お前、ちょっとは勉強しろよ。なんでも、心臓の血を飲んだら不老不死になるらしい」
「へぇー⁉︎すげぇなぁ・・・へぶっ‼︎」
陣から出て呑気に話していた侵入者の一人が顔面に何かを喰らい、昏倒した。
仲間がやられたのに気付いたもう一人が持っていた剣を構えるより先に、胸から剣先が突き抜けていた。
「不老不死な訳あるかよ」
若様と呼ばれた青年の、侵入者の胸を差し貫いていた剣がゆっくり抜かれる。
既に絶命していた侵入者の背中を蹴り倒すと、油断なく昏倒していた方の命も刈り取る。
また侵入されない様陣を閉じる為に、青年は再び封印柱の前へと立つと印を結び呪を唱える。
呪は唄に合わせて結び直されてゆく。
次第に落ち着きを取り戻すと陣が綺麗に再生されていた。
誰もが近付く事さえ許されないそこに、一人の青年が佇んでいた。
目の前には大きな封印柱。
中にあるモノに目を向けていた。
それは青年がよく知る人物だった。
過去に起きた最凶最悪のあの日。
目の前の人物もここに封じられた。
竜帝の施した封印を解く事が出来るのは竜帝の血筋のみ。
解く事の出来る青年でも、目の前の封印だけは何故か解けない。
触れたくて、抱きしめたくて、それでも解けない封印柱が邪魔をする。
苛立ちが募る。
どこにもやれぬ鬱憤が、新たに現れた陣へと向けられた。
陣はあの日を引き起こした原因の一つ。
同じ物が現れれば、奴等が侵入する。
身構える前に数少ない侍従達が入り口から慌しく現れた。
「若様」
「下がっていろ。コレは俺の獲物だ」
陣より現れる影が次第に人型へと変わる。
「ヒューっ‼︎本当に入れたぜぃ‼︎」
「兄貴ィ。お宝あるかなぁ」
「馬鹿野郎。お宝より高価なモンがあるだろう」
「何だよ、ソレ」
「竜族の心臓だよ。お偉いさんに高値で売れる」
「何でだよ」
「お前、ちょっとは勉強しろよ。なんでも、心臓の血を飲んだら不老不死になるらしい」
「へぇー⁉︎すげぇなぁ・・・へぶっ‼︎」
陣から出て呑気に話していた侵入者の一人が顔面に何かを喰らい、昏倒した。
仲間がやられたのに気付いたもう一人が持っていた剣を構えるより先に、胸から剣先が突き抜けていた。
「不老不死な訳あるかよ」
若様と呼ばれた青年の、侵入者の胸を差し貫いていた剣がゆっくり抜かれる。
既に絶命していた侵入者の背中を蹴り倒すと、油断なく昏倒していた方の命も刈り取る。
また侵入されない様陣を閉じる為に、青年は再び封印柱の前へと立つと印を結び呪を唱える。
呪は唄に合わせて結び直されてゆく。
次第に落ち着きを取り戻すと陣が綺麗に再生されていた。
0
あなたにおすすめの小説
アルファの双子王子に溺愛されて、蕩けるオメガの僕
めがねあざらし
BL
王太子アルセインの婚約者であるΩ・セイルは、
その弟であるシリオンとも関係を持っている──自称“ビッチ”だ。
「どちらも選べない」そう思っている彼は、まだ知らない。
最初から、選ばされてなどいなかったことを。
αの本能で、一人のΩを愛し、支配し、共有しながら、
彼を、甘く蕩けさせる双子の王子たち。
「愛してるよ」
「君は、僕たちのもの」
※書きたいところを書いただけの短編です(^O^)
君と秘密の部屋
325号室の住人
BL
☆全3話 完結致しました。
「いつから知っていたの?」
今、廊下の突き当りにある第3書庫準備室で僕を壁ドンしてる1歳年上の先輩は、乙女ゲームの攻略対象者の1人だ。
対して僕はただのモブ。
この世界があのゲームの舞台であると知ってしまった僕は、この第3書庫準備室の片隅でこっそりと2次創作のBLを書いていた。
それが、この目の前の人に、主人公のモデルが彼であるとバレてしまったのだ。
筆頭攻略対象者第2王子✕モブヲタ腐男子
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
もう観念しなよ、呆れた顔の彼に諦めの悪い僕は財布の3万円を机の上に置いた
谷地
BL
お昼寝コース(※2時間)8000円。
就寝コースは、8時間/1万5千円・10時間/2万円・12時間/3万円~お選びいただけます。
お好みのキャストを選んで御予約下さい。はじめてに限り2000円値引きキャンペーン実施中!
液晶の中で光るポップなフォントは安っぽくぴかぴかと光っていた。
完結しました *・゚
2025.5.10 少し修正しました。
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる