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侵入者もなく、風もない。
無音の世界が今の全て。
報告を聞き終えた蒼月は再び封印柱の元へと戻る。
当たり前になりつつある行動を誰も止めたりはしない。
皆、中の青年が蒼月の元に戻る事を望んでいるから。
「白蘭」
愛おしげに呼ぶ。
白蘭と呼ばれた青年は、かつて幼かった蒼月の世話係兼近侍だった。
あの日、人族が陣生み出し、そこから侵入者して城を襲った。
竜帝夫妻の命で近侍達が蒼月を連れ出した。
白蘭も蒼月の側にいた。
逃げて逃げて逃げて、いくら逃げても追いかけてくる追手はやがて蒼月達を疲弊させた。
幼くても竜帝の子。
逃げ場所がなくなり最期の覚悟を決めた時、白蘭が黄竜に抱き抱えられた蒼月に願い出た。
『陣封印の命を』
白蘭は貴族の出ではなかったが、特殊な一族の血を持っていた。
しかし、その血の正体を誰も知らなかったはずが、竜帝は白蘭を見出し蒼月の側に置いた。
まるで未来を予測したかの様に。
今まで命を求めた事の無い白蘭が、いきなり膝を着いた。
それを見て紅竜が理解していない蒼月に許可を出させた。
それが蒼月の哀しみと後悔になると知らずに。
その後、事態は目紛しく動く。
白蘭は一族の力で陣を封印した。
代償は己の体と生命。
その二つを犠牲にして術を発動したのだ。
陣の上に現れた白蘭を纏う封印柱。
放っていた白き輝きが鳴りを潜めると、憎き陣が静かに閉じられていた。
無音の世界が今の全て。
報告を聞き終えた蒼月は再び封印柱の元へと戻る。
当たり前になりつつある行動を誰も止めたりはしない。
皆、中の青年が蒼月の元に戻る事を望んでいるから。
「白蘭」
愛おしげに呼ぶ。
白蘭と呼ばれた青年は、かつて幼かった蒼月の世話係兼近侍だった。
あの日、人族が陣生み出し、そこから侵入者して城を襲った。
竜帝夫妻の命で近侍達が蒼月を連れ出した。
白蘭も蒼月の側にいた。
逃げて逃げて逃げて、いくら逃げても追いかけてくる追手はやがて蒼月達を疲弊させた。
幼くても竜帝の子。
逃げ場所がなくなり最期の覚悟を決めた時、白蘭が黄竜に抱き抱えられた蒼月に願い出た。
『陣封印の命を』
白蘭は貴族の出ではなかったが、特殊な一族の血を持っていた。
しかし、その血の正体を誰も知らなかったはずが、竜帝は白蘭を見出し蒼月の側に置いた。
まるで未来を予測したかの様に。
今まで命を求めた事の無い白蘭が、いきなり膝を着いた。
それを見て紅竜が理解していない蒼月に許可を出させた。
それが蒼月の哀しみと後悔になると知らずに。
その後、事態は目紛しく動く。
白蘭は一族の力で陣を封印した。
代償は己の体と生命。
その二つを犠牲にして術を発動したのだ。
陣の上に現れた白蘭を纏う封印柱。
放っていた白き輝きが鳴りを潜めると、憎き陣が静かに閉じられていた。
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