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結局、行きたくもないお茶会は強制参加という形におさまりました。
エリザベート様って誰ですか?
あ~。あの有名な王太子殿下の御婚約者様ですね。
悪役令嬢ポジのお方ですよね。
はい。お茶会終われば速攻関わり無しの方向で。
「憂鬱だ~」
自室のベッドに寝そべってゴロゴロ。
確定攻略対象者達もそうだけど、一番警戒しないと駄目なのは悪役令嬢のエリザベート。
無駄に高い位とプライドでヒロインを徹底的に虐め抜く、というのがゲームの彼女。
仮に、私と同じ転生であるなら、悪役ポジからヒロインポジになっている可能性もある。
確か、よくあるのがヒロインポジになった悪役令嬢が攻略対象者達に溺愛され、逆ハーになるのよね。
で、ヒロインポジの私は処刑だか国外追放だかになるのよ。
理不尽に罪着せられて死ぬのはまっぴらごめん。
だから、仲良く出来なくても、彼女の邪魔だけは絶対にしない‼︎
あぁぁぁぁっ。
とうとう来てしまった・・・。
ばか高い王城を見上げて溜息を吐く。
「男爵家御令嬢、マリアーナ様でございますね?案内を賜っております。さぁ、こちらへどうぞ」
案内され、後を歩く。
無駄に広いわね。迷うわ、絶対。
スタスタと歩く彼女は誰だろう?
ちっとも速度を落としてくれないから、置いてかれがちになる。
あ。いっそ置いてかれて、そのまま帰っちゃおうかしら?
速度を少し落としてみると、案の定置いて行かれた。
ついてこないのに気づかないのって、案内役としてどうだろう?
ま、いっか。
ちょっとその辺の庭を少し見てから帰るか。
横を見ると中庭への階段が現れ、それを下りる。
舗装された石畳を進み、円形の花壇がそこにあった。
種類別に割り振られ、季節の花が咲いているのを眺めると癒される。
「はぁ。こんな扱いなら、呼ばなきゃいいのに。無駄に着飾らなきゃならないじゃないの」
不満大爆発である。
確定攻略者のくせに。
ブツブツ文句を一通り言い終えると、スクッと立ち上がる。
周りを見ると、やはり誰も向かえにさえ来ない。
「か~えろ」
まだ入り口からそう離れていないのは分かる。
だから、そのままエントランスへと足を向けた。
出て、ふと思い出した。
「帰りの馬車が、ない・・・」
そう。迎えに来て貰ったので、ウチからの送迎はない。
「歩きか~」
仕方ない。このまま、ここにいても仕方ないので歩き出す。
長い道のりを歩き、どれくらい経ったのか、やっと門が現れた。
当然、歩いて現れた私に門番の人達が怪訝な顔をする。
「どうなさいました?」
「あ、呼ばれてきた筈なんですが・・・何やら手違いだったみたいで、帰ろうかと」
「歩いて?」
「はい。馬車がないので」
基本、歩きで帰る令嬢はいない。だから、余程変だったのか門番の一人が城へダッシュで駆けて行った。
「通してもらえますか?」
「少しお待ちを。確認に行っておりますので」
「え~・・・。お邪魔みたいなんで、早く帰りたいんですけど」
「申し訳ございません。もう少々・・・」
「わかりした。なるべく早くしてもらって下さい」
表向き丁寧に対応していても、目が笑ってない。
きっと、絶対、不審者認定ね。
に、ど、と、し、ろ、に、こ、な、い、か、らっ‼︎
エリザベート様って誰ですか?
あ~。あの有名な王太子殿下の御婚約者様ですね。
悪役令嬢ポジのお方ですよね。
はい。お茶会終われば速攻関わり無しの方向で。
「憂鬱だ~」
自室のベッドに寝そべってゴロゴロ。
確定攻略対象者達もそうだけど、一番警戒しないと駄目なのは悪役令嬢のエリザベート。
無駄に高い位とプライドでヒロインを徹底的に虐め抜く、というのがゲームの彼女。
仮に、私と同じ転生であるなら、悪役ポジからヒロインポジになっている可能性もある。
確か、よくあるのがヒロインポジになった悪役令嬢が攻略対象者達に溺愛され、逆ハーになるのよね。
で、ヒロインポジの私は処刑だか国外追放だかになるのよ。
理不尽に罪着せられて死ぬのはまっぴらごめん。
だから、仲良く出来なくても、彼女の邪魔だけは絶対にしない‼︎
あぁぁぁぁっ。
とうとう来てしまった・・・。
ばか高い王城を見上げて溜息を吐く。
「男爵家御令嬢、マリアーナ様でございますね?案内を賜っております。さぁ、こちらへどうぞ」
案内され、後を歩く。
無駄に広いわね。迷うわ、絶対。
スタスタと歩く彼女は誰だろう?
ちっとも速度を落としてくれないから、置いてかれがちになる。
あ。いっそ置いてかれて、そのまま帰っちゃおうかしら?
速度を少し落としてみると、案の定置いて行かれた。
ついてこないのに気づかないのって、案内役としてどうだろう?
ま、いっか。
ちょっとその辺の庭を少し見てから帰るか。
横を見ると中庭への階段が現れ、それを下りる。
舗装された石畳を進み、円形の花壇がそこにあった。
種類別に割り振られ、季節の花が咲いているのを眺めると癒される。
「はぁ。こんな扱いなら、呼ばなきゃいいのに。無駄に着飾らなきゃならないじゃないの」
不満大爆発である。
確定攻略者のくせに。
ブツブツ文句を一通り言い終えると、スクッと立ち上がる。
周りを見ると、やはり誰も向かえにさえ来ない。
「か~えろ」
まだ入り口からそう離れていないのは分かる。
だから、そのままエントランスへと足を向けた。
出て、ふと思い出した。
「帰りの馬車が、ない・・・」
そう。迎えに来て貰ったので、ウチからの送迎はない。
「歩きか~」
仕方ない。このまま、ここにいても仕方ないので歩き出す。
長い道のりを歩き、どれくらい経ったのか、やっと門が現れた。
当然、歩いて現れた私に門番の人達が怪訝な顔をする。
「どうなさいました?」
「あ、呼ばれてきた筈なんですが・・・何やら手違いだったみたいで、帰ろうかと」
「歩いて?」
「はい。馬車がないので」
基本、歩きで帰る令嬢はいない。だから、余程変だったのか門番の一人が城へダッシュで駆けて行った。
「通してもらえますか?」
「少しお待ちを。確認に行っておりますので」
「え~・・・。お邪魔みたいなんで、早く帰りたいんですけど」
「申し訳ございません。もう少々・・・」
「わかりした。なるべく早くしてもらって下さい」
表向き丁寧に対応していても、目が笑ってない。
きっと、絶対、不審者認定ね。
に、ど、と、し、ろ、に、こ、な、い、か、らっ‼︎
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