月下の妖

てぃあな・るー

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特別編☆

ばれんたいんでぃ わんっ

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 今日はなんの日だか知っていますか?
 ばれんたいんでぃです!!
 “外国”という所に行ったことがある千凪に聞きました。(千凪は色々な所に行ってます!)
「バレンタインデーは女の子から男にチョコを渡すんだよー!」

 …チョコ?
 なんですかそれは。

 千凪にチョコとやらを一つ、貰いました。

…何なのでしょうか。あれは。破壊兵器ですか?美味しすぎでしょ!!!!
 口の中でとろりと溶けて、ほのかな甘さと苦味がマッチして…グハッ(吐血

 とにかく美味しすぎです。これは皆に味わって欲しい!
 私は千凪に頼んで外国に連れて言ってもらいました。


「Hi,how are you?」

 はい、はーわーゆー?
 どうしちゃったの、舌が回らないのかしら?

 外国についてそうそう、美しいひらひらした着物を着ている金髪&青い目の美女が話しかけてきました。あ、行き方は企業秘密で♡

 とりあえず、何言ってんの。

 すると千凪が口を開きました。
「I'm fine.Thank you.Amm...Do you know where the store that sells chocolates is?」

 …っ?!千凪も舌が回らないっ?!

「Yes.Come with me.」

 …なんか会話成立?!もう知らない。ここは私の知らない国だ。どうにでもなってしまえ。

 金髪美女についていく千凪を追いかけながら私は内心泣いていた。
 金髪美女が案内してくれたのは街の片隅に佇む、小さな家?だった。
「This store sells chocolates.But...」
 何か言ってる金髪美女が語尾を濁す。
「What?」
 急かすような千凪。
 金髪美女はちらっと千凪を見上げる。
「This store's shop mamager is so strange.So be care full.Bey.」
「Wait!Well,could you tell me what your name is?
I am Tinagi.」
 金髪美女はほわっと頬を赤らめた。
「Sure.I am Annabel.See you again.」
 金髪美女はそのまま去っていった。

…ねえ、どうなったの、おい。
私要らないじゃん。足でまといじゃん。絶対今、いい雰囲気だったじゃん。ああ、帰りたい。

 私のじとーっとした視線に気がついたのか千凪はてへっと舌を出しました。

…はあーい、いつかシバく。
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