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特別編☆
ばれんたいんでぃ すりぃっ
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やっと日本に帰ってこれました…あ、帰り方も企業秘密で♡
崩れてないかなーとか思って覗いてみると…
…?!溶けてるっ?!溶けてるぅ?!
腕に抱えていたので温かくなったようです。
焦って千凪に冷やしてもらい、何とか原型を留めることができました。
びっくりしたぁ
さっそく皆に渡しに出かけました。
-------------キリトリセン--------------
千雨ビジョン
遠くから長い黒髪をゆらしながら俺に向かって千幸が走ってくる。
小脇に小さな木箱をかかえながら。
なんだ?俺にくれるのか?
俺の前で止まった千幸の頬は赤く染まり、満面の笑みを浮かべている。
俺より30センチほど小さい千幸はほとんど見上げるようにして俺を見た。
っ、可愛い…
「千雨!はっぴーばれんたいん!これあげるわ!食べてね!」
ずいっと木箱を差し出す。
俺は木箱を受け取り、蓋を開けた。
そのとたん、ふわっと香ばしいような甘いような香りが漂う。
「…これは?」
「チョコよ。私が作ったの!」
俺は半信半疑にチョコを口に入れた。
「っ?!?!」
なんだこれは?!?!甘苦しいと思ったが、程よいぐらいに酒が香ってくる。むしろ酒に甘味がアクセントだ。
「千雨のためだけに作ったのよ?」
上目遣いの千幸がさらなる爆弾を落として来る。
俺の顔が瞬時に真っ赤に染まる。
俺を殺す気ですか。
赤くなった俺を見て、千幸が心配そうに首を傾げた。
「大丈夫?熱でもあるの?」
千幸は背伸びをし、辛うじて俺の両頬に手をあてた。
そのまま俺を引き寄せ、額をこちん、と合わせる。
「うーん、熱は無さそうね…でも辛そう…」
お前のせいだぞ…
俺は片手で顔を覆い隠し、千幸に見られないようにした。
「…休むよ。ありがとうな」
そう言い残すと俺は逃げるように去っていった。
千雪ビジョン
うわ、千幸ちゃんがこっちに来る!しかも満面の笑み!!それにその体には大きい胸が揺れてる!!
ごめんなさい最後のは聞かなかったことに許してください。
僕は木陰で寝そべっていたが、むくっと起き上がり、千幸ちゃんを迎えた。
「やあ、千幸ちゃん!今日も元気だね……?」
僕はそこで初めて千幸ちゃんがなにやら小さな木箱を持っているのに気がついた。
「千雪、はっぴーばれんたいん!チョコよ、あげる!」
チョコ?ああ、あのただの甘っ苦しいやつ…おおっと、千幸ちゃんの前ではそんなことは言えないや。
僕は木箱を受け取り、蓋を開けた。
チョコの甘ったるいにおいが漂う…
んんっ?なにやらいいにおいがするよ?!
僕はいただきます、といってチョコを放り込んだ。
むごっ?!
なにこれ、甘いだけじゃない、ほのかな酸味がきいてとても美味しい…?!
「千幸ちゃん、これ何が入っているの?」
千幸ちゃんが得意げに笑う。
「果物がたくさん入っているの!ほら千雪って果物好きでしょ?だから千雪のために作ったの!」
僕、この娘のこと襲っていいかな。全部この娘のせいでしょ?可愛すぎでしょ?
頬が染まる。
僕は何とか気持ちを押しとどめ、にこっと笑う。多分今世紀最大の笑み。
「ありがとう!!すごい美味しい!!嬉しいな!!(あと君も食べたいな!!)」
嘘ですごめんなさい千幸ちゃんには言わないで。
(ちなみに千凪は貰ったチョコが美味しすぎて嬉しすぎて千幸のファーストキスを奪っていきました。)
その次の日。
千雨と千雪は大きな木の木陰で休んでいた。
ただただいるだけ。
2人はふと思い出したように懐から木箱を取り出した。
それぞれ千幸から貰ったチョコを眺める。
ふと、思いついたように2人は木箱を片手に同時に振り返った。
なにかと仲いいんです、2人。
そしてお互いなにをもっているかわかった途端、ぴしっと空気が固まる。
「ねえ、」「おい、」
「「千幸から貰ったチョコ??」」
それぞれが自分だけがもらったと思い込んでいたチョコ。
これは、もう、すぐさま喧嘩勃発。
それから一週間ほど、2人は千幸に見つからぬよう、内々に喧嘩していたんだとさ。
ばれんたいんでぃ特別編☆end
横文字ばっかでごめんなさーい!!!!
訳わからないとか、これ文法ちがくない?とかあったら教えてください!!!!
どこでもいいのでコメントください。
ありがとーございました!!
崩れてないかなーとか思って覗いてみると…
…?!溶けてるっ?!溶けてるぅ?!
腕に抱えていたので温かくなったようです。
焦って千凪に冷やしてもらい、何とか原型を留めることができました。
びっくりしたぁ
さっそく皆に渡しに出かけました。
-------------キリトリセン--------------
千雨ビジョン
遠くから長い黒髪をゆらしながら俺に向かって千幸が走ってくる。
小脇に小さな木箱をかかえながら。
なんだ?俺にくれるのか?
俺の前で止まった千幸の頬は赤く染まり、満面の笑みを浮かべている。
俺より30センチほど小さい千幸はほとんど見上げるようにして俺を見た。
っ、可愛い…
「千雨!はっぴーばれんたいん!これあげるわ!食べてね!」
ずいっと木箱を差し出す。
俺は木箱を受け取り、蓋を開けた。
そのとたん、ふわっと香ばしいような甘いような香りが漂う。
「…これは?」
「チョコよ。私が作ったの!」
俺は半信半疑にチョコを口に入れた。
「っ?!?!」
なんだこれは?!?!甘苦しいと思ったが、程よいぐらいに酒が香ってくる。むしろ酒に甘味がアクセントだ。
「千雨のためだけに作ったのよ?」
上目遣いの千幸がさらなる爆弾を落として来る。
俺の顔が瞬時に真っ赤に染まる。
俺を殺す気ですか。
赤くなった俺を見て、千幸が心配そうに首を傾げた。
「大丈夫?熱でもあるの?」
千幸は背伸びをし、辛うじて俺の両頬に手をあてた。
そのまま俺を引き寄せ、額をこちん、と合わせる。
「うーん、熱は無さそうね…でも辛そう…」
お前のせいだぞ…
俺は片手で顔を覆い隠し、千幸に見られないようにした。
「…休むよ。ありがとうな」
そう言い残すと俺は逃げるように去っていった。
千雪ビジョン
うわ、千幸ちゃんがこっちに来る!しかも満面の笑み!!それにその体には大きい胸が揺れてる!!
ごめんなさい最後のは聞かなかったことに許してください。
僕は木陰で寝そべっていたが、むくっと起き上がり、千幸ちゃんを迎えた。
「やあ、千幸ちゃん!今日も元気だね……?」
僕はそこで初めて千幸ちゃんがなにやら小さな木箱を持っているのに気がついた。
「千雪、はっぴーばれんたいん!チョコよ、あげる!」
チョコ?ああ、あのただの甘っ苦しいやつ…おおっと、千幸ちゃんの前ではそんなことは言えないや。
僕は木箱を受け取り、蓋を開けた。
チョコの甘ったるいにおいが漂う…
んんっ?なにやらいいにおいがするよ?!
僕はいただきます、といってチョコを放り込んだ。
むごっ?!
なにこれ、甘いだけじゃない、ほのかな酸味がきいてとても美味しい…?!
「千幸ちゃん、これ何が入っているの?」
千幸ちゃんが得意げに笑う。
「果物がたくさん入っているの!ほら千雪って果物好きでしょ?だから千雪のために作ったの!」
僕、この娘のこと襲っていいかな。全部この娘のせいでしょ?可愛すぎでしょ?
頬が染まる。
僕は何とか気持ちを押しとどめ、にこっと笑う。多分今世紀最大の笑み。
「ありがとう!!すごい美味しい!!嬉しいな!!(あと君も食べたいな!!)」
嘘ですごめんなさい千幸ちゃんには言わないで。
(ちなみに千凪は貰ったチョコが美味しすぎて嬉しすぎて千幸のファーストキスを奪っていきました。)
その次の日。
千雨と千雪は大きな木の木陰で休んでいた。
ただただいるだけ。
2人はふと思い出したように懐から木箱を取り出した。
それぞれ千幸から貰ったチョコを眺める。
ふと、思いついたように2人は木箱を片手に同時に振り返った。
なにかと仲いいんです、2人。
そしてお互いなにをもっているかわかった途端、ぴしっと空気が固まる。
「ねえ、」「おい、」
「「千幸から貰ったチョコ??」」
それぞれが自分だけがもらったと思い込んでいたチョコ。
これは、もう、すぐさま喧嘩勃発。
それから一週間ほど、2人は千幸に見つからぬよう、内々に喧嘩していたんだとさ。
ばれんたいんでぃ特別編☆end
横文字ばっかでごめんなさーい!!!!
訳わからないとか、これ文法ちがくない?とかあったら教えてください!!!!
どこでもいいのでコメントください。
ありがとーございました!!
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