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ドクヨク2(アウエイキング完結?)
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数日後、真由の携帯の電話が鳴った。図書館からだった。
「米本さんの携帯でよろしかったですか?図書館の木佐です。ありました、ありましたよ」
その声は興奮MAX。真由もすぐにピンときた。
「あのあと、いろいろ探しましたがなかなかなくて。国立国会図書館にもなくて。でも、ありましたよ。たまたま神保町の古本屋に行ったら見つかりました、本当にラッキー」
東京の神保町は、言わずと知れた日本一の古本屋街で、偶然にも見つかったようだ。
「何か私の方が嬉しくなってしまって、すみません。来ていただければお渡しできます」
真由に断る理由はあるはずがない。すぐに図書館へ向かう。
「木佐さん、本当にありがとうございました。とってもうれしいです」
「よかった、そんなに喜んでもらえて。さあ読んで読んで。私もまだ読んでないけど」
それは絵本ではなく報告書のような手書きの冊子。表紙に〝その後〟とだけ書いてある。今まで見つからなかったわけだ。真由にとっては、懐かしく数年ぶりの親友との再会したかのようで、胸の高鳴りが押さえられない。
真由は本を手に取り、恐る恐る表紙を開いてみた。
おばあさんは心臓の病でしたが発見が早く最悪の事態は免れた。それから二日後、おばあさんが目を開ける。
「おばあちゃんが目を覚ました!私ミシェルよ分かる?」
「私もいるよ」
エミリはもう泣き崩れている。二人が寝ずに看病をしたおかげで奇跡が起きたのだ。
日に日に病気も回復していったが、またいつ起きるか不安でいっぱいだ。
ある夜のこと、三人で慎ましく夕食をとっていると、玄関のドアを思い切り叩く音がした。ドアを開けてみると、そこには5年前に家を出て行ったはずの父のエハルトが立っていた。
「ばあさんはいるか?」
そういうと、おばあさんを外に連れ出し、しばらくして帰って行った。おばあさんが戻ってくると、エミリにこう言った。
「エミリ、お父さんが迎えに来たよ。一緒に行きなさい」
何が何だか理解が出来ず、エミリは断った。
それから数日経って、今度は母のコリンナがやって来た。
「ミシェル、お母さんが迎えに来たよ。一緒に行きなさい」
なんと、ミシェルを連れに来たと言って来た。むろんミシェルは断った。ミシェルにもエミリにも、まったく意味が分からない。
次の日、おばさんが食材のビーンズを畑で採りに行ってるとき、ミシェルは、おばあ さんの部屋へ掃除のために入った。
「あれ、これ何かしら?」
ベッド際に古い布袋があった。中には大量の金貨が入ってる。ミシェルは、見てはいけないものをみたかのように、慌てて袋の口を縛った。
物語はそこで終わっていた。
あれ?今度はここで終わり?
真由が本を閉じようとすると、、後ろ表紙に書かれた文字が目に入った。
物語はここまでです 続きはあなたが想像するストーリーを綴ってください
この後はないのか。そう、私なら・・・
真由には、次々とアイディアが浮かんでくる。そして、なぜか急にあの白髪の紳士のことが頭に浮かんできた。
さて、あなたならこの後のストーリーをどうするか?
自分なりのオリジナルストーリーを作ってみては?
「米本さんの携帯でよろしかったですか?図書館の木佐です。ありました、ありましたよ」
その声は興奮MAX。真由もすぐにピンときた。
「あのあと、いろいろ探しましたがなかなかなくて。国立国会図書館にもなくて。でも、ありましたよ。たまたま神保町の古本屋に行ったら見つかりました、本当にラッキー」
東京の神保町は、言わずと知れた日本一の古本屋街で、偶然にも見つかったようだ。
「何か私の方が嬉しくなってしまって、すみません。来ていただければお渡しできます」
真由に断る理由はあるはずがない。すぐに図書館へ向かう。
「木佐さん、本当にありがとうございました。とってもうれしいです」
「よかった、そんなに喜んでもらえて。さあ読んで読んで。私もまだ読んでないけど」
それは絵本ではなく報告書のような手書きの冊子。表紙に〝その後〟とだけ書いてある。今まで見つからなかったわけだ。真由にとっては、懐かしく数年ぶりの親友との再会したかのようで、胸の高鳴りが押さえられない。
真由は本を手に取り、恐る恐る表紙を開いてみた。
おばあさんは心臓の病でしたが発見が早く最悪の事態は免れた。それから二日後、おばあさんが目を開ける。
「おばあちゃんが目を覚ました!私ミシェルよ分かる?」
「私もいるよ」
エミリはもう泣き崩れている。二人が寝ずに看病をしたおかげで奇跡が起きたのだ。
日に日に病気も回復していったが、またいつ起きるか不安でいっぱいだ。
ある夜のこと、三人で慎ましく夕食をとっていると、玄関のドアを思い切り叩く音がした。ドアを開けてみると、そこには5年前に家を出て行ったはずの父のエハルトが立っていた。
「ばあさんはいるか?」
そういうと、おばあさんを外に連れ出し、しばらくして帰って行った。おばあさんが戻ってくると、エミリにこう言った。
「エミリ、お父さんが迎えに来たよ。一緒に行きなさい」
何が何だか理解が出来ず、エミリは断った。
それから数日経って、今度は母のコリンナがやって来た。
「ミシェル、お母さんが迎えに来たよ。一緒に行きなさい」
なんと、ミシェルを連れに来たと言って来た。むろんミシェルは断った。ミシェルにもエミリにも、まったく意味が分からない。
次の日、おばさんが食材のビーンズを畑で採りに行ってるとき、ミシェルは、おばあ さんの部屋へ掃除のために入った。
「あれ、これ何かしら?」
ベッド際に古い布袋があった。中には大量の金貨が入ってる。ミシェルは、見てはいけないものをみたかのように、慌てて袋の口を縛った。
物語はそこで終わっていた。
あれ?今度はここで終わり?
真由が本を閉じようとすると、、後ろ表紙に書かれた文字が目に入った。
物語はここまでです 続きはあなたが想像するストーリーを綴ってください
この後はないのか。そう、私なら・・・
真由には、次々とアイディアが浮かんでくる。そして、なぜか急にあの白髪の紳士のことが頭に浮かんできた。
さて、あなたならこの後のストーリーをどうするか?
自分なりのオリジナルストーリーを作ってみては?
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