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エピソード1
1話 お前しかいない
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「麻実さん、この資料明日までにまとめてもらってもいいですかね?」とお願いをしている人物は、今回の話の主人公である若手弁護士の高城真である。
「わかりました。やっておきます。」と返事をするのはこの法律事務所のパラリーガルの久代麻実である。
「高城くん、また、この資料ギリギリまで粘ってたのかね。」と、高城にいう、風格があるこの男性はこの法律事務所の代表の西堂亘である。
この西堂法律事務所には、この三人しかいない。
「ごめんください。本日、2時から法律相談を予約していた、竹田智美です。」と
1人の綺麗な女性が訪ねてきた。
「お待ちしておりました。こちらへお座りください。」と、西堂がソファへその綺麗な女性を案内した。
「高城くんは何見惚れてるんだ。早く君もこっちへきなさい。」と西堂が少し怒った声で言った。
真はその女性の美しさに見惚れていたわけではないが、女性の目が少し腫れていたので、泣いた後なのかなと気になった。
「どうぞ。」と、その女性の前に麻実が湯呑みに入った温かそうなお茶を差し出した。
「ありがとうございます。」
「申し遅れました。私、この西堂法律事務所の代表をさせていただいております、西堂と申します。そして、この横にいる者が今回のあなたの相談を受けさせていただく弁護士の高城で、こちらの女性がパラリーガルの久代です。」
「よろしくお願いします。」
と真と麻実がそれぞれ言った。
「では、高城くん、あとは頼むよ。」といい、西堂は席を離れた。
「はい。わかりました。」と高城は返事したあと、「ところで、今回の事件について詳しくお聞かせ願いませんか。」と、智美に尋ねた。
「はい。2日前のことでした。急に警察の方たちが家を訪ねてきて、逮捕状を示して、旦那を逮捕していったのです。旦那はその場で、『やっていない』と頑なに否定していたのですが、逮捕状がある以上もどうにもできず、そのままパトカーに乗せられてしまいました。」
「なるほど。それでこちらへ相談に来てくださったのですね。」
「そうです。旦那はその事件があったといわれている当日もなんの変わりもない様子でしたし、強盗をしたとは思えません。」
「奥様は旦那様の無実を証明してほしいということですか?」
「そうです。旦那はそもそも人を傷つけたり、人を苦しめたりするようなことをする人じゃ絶対ありません。」
「奥様のお気持ちはよくわかりました。ですが、刑事事件で無実を証明するのはかなり困難なことで、お聞きになったことがあるかも知れんませんが、起訴されてしまうとその有罪率はほぼ100%です。ですから、無実を立証するのにはお金も時間もかかりますし、その上、奥様の協力も必要不可欠です。その点は承諾していただけますか?」
「はい。分かりました。どうか、主人の疑いを晴らしてください。よろしくお願いします。」
「分かりました。私達も全力を尽くして頑張らさせていただきます。」
ここで、真と智美の会話は終了した。
智美が帰ったあと、真はすぐにその事件の被疑者である旦那さんとの接見に向かった。
真は行きしなのタクシーの中で事件についての概要がまとめられた書類に目を通していた。
そこには以下のような事件の概要が記載されていた。
・被疑者は竹田研一(27歳)、職業はサラリーマンで、一年前に智美さんと結婚、子供はいない。
・被害者は被告人の家から5分ほど離れた場所に住む女性、山本星華さん(19歳)、大学生、事件当日は午後からの授業のため、事件発生のときは、コンビニへ買い物に行った帰りだった。
・事件発生日時は今年の9/7(月)の午前8時30分頃(午前8時32分に通報記録があり、被害者は被害後すぐに通報したと証言している。)で、この2日後に被疑者は逮捕された。
・事件現場は被疑者の家から3分ほど歩いたところにある、川沿いの一本道で、
その一本道自体は5分ほどで歩ける長さである。
・その一本道の入りの一方には防犯カメラがあり、それには被疑者が8時27分にその一本道へ入っていくところが映っていた。
・被疑者は被害者が手に持っていた財布を奪おうと、被害者の身体を強く押し倒し、その財布を奪って逃げた。
・被害者のその財布は被疑者の家から10分ほど歩いた場所で見つかったが、現金1万6000円が抜き取られていた。
・また、被害者の指紋がついた千円札一枚が被疑者の財布の中から発見された。
これを見た、真はこれはたしかに、客観的に見たら被疑者が犯人にしか見えないなと思った。
真は接見場所に到着した。
「こんにちわ。今回奥さんの竹田智美さんから依頼を受けました、弁護士の高城真です。よろしくお願いします。」
「竹田研一です。こちらこそよろしくお願いします。」
「では、まず、事件当日のことを詳しく聞かせてもらえますか?」
「はい。僕はその日、仕事が休みでした。なので、朝、散歩に出かけたのです。なので確かにその時間帯にはあの道を通りました。ですけど、僕はあの一本道で誰とも会っていないですし、絶対やってません。」
「落ち着いてください。では、あなたの財布から被害者の指紋がついた千円札が見つかったとされていますが、何か心当たりはありますか?」
「いいえ。全くないです。むしろ、被害者の方とは面識もありません。」
「そうですか。では、本当にあなたはやっていないのですね?」
「絶対やってません。というか、妻は今妊娠二ヶ月なんです。父親になろうとしている人間がそんな子供が生まれる前になんの動機もなく犯罪を犯そうとしますか。僕はお金に困っているわけでもありません。なのに、警察は『お前しかいない。』の一点張りです。もう本当に辛いんです。」
真は事件の概要を読んだ時はこの人が犯人にしか見えなかったが、この話を聞くと、確かに動機もないし、奥さんが妊娠したばかりで、急にこんな犯罪を犯すとは思えなかった。
とりあえず、この日は接見を終えた。
真は事務所に戻った後、その日の仕事を終え、帰宅した。
「おかえり。遅かったね。」と同棲している真の彼女の由莉が言った。
「なんか、すごく難しい事件を担当することになってさ。それで今日はその接見に行ってたんだ。」
「そうなんだ。それはどんな事件なの?」
「ごめん。詳しいことは話せないんだ。」
「そうだよね。守秘義務だっけ?、があるもんね。」
「うん。それにしても美味しそうなご飯だな。」
テーブルの上には由莉の手料理が並べられていた。
「ありがとう。」と由莉が嬉しそうに言った。
「うん。」と真は笑顔で返した。
「そういえばさ、明日、私仕事休みなんだけど、久々にデートでも行かない?最近、全然お出かけとかしてないしさ。」と由莉が久々のデートに誘うと、
「ごめん。明日も仕事だわ。しかも多分また帰ってくるの遅くなると思うなぁ。」と真は言った。
由莉は寂しいという感情が真にバレないように、「そうだよね。真くん仕事忙しいもんね。ごめんね。お仕事頑張って。」
と笑顔で振る舞った。
真は「ありがとう。」と由莉の寂しには気づかずに普通に返した。
その後、由莉と少し会話をし、その日を終えた。
次の日、真が出勤すると、パラリーガルの麻実が昨日彼氏と別れたと言う話を西堂に延々と聞かせていた。
「麻実さん、また別れたんですか。これで、今年入って3人目ですよね。本当に中学生の恋愛みたいに早い別れだ。」と麻実に真が笑いながら言うと、
「あなたなんかに私の苦労はわからないでしょうね。あんな可愛い彼女さんと同棲して、毎日イチャイチャして浮かれているあなたにはね。」と麻実がすこし不貞腐れたような感じで返した。
「それよりも、高城くん、今回の事件、君1人で大丈夫そうかね。もし、無理そうだったら、私も協力するが。」
「大丈夫ですよ。西堂先生はただでさえ忙しいのに、これ以上忙しくさせるわけにはいきません。僕が精一杯頑張るので心配しないでください。」
「そうか。頼もしいな。だが、高城くん、民事の依頼の方も数件かかえてるんだから、頼むよ。刑事事件の依頼が珍しいからといって、そっちにだけのめりこんで、他のを疎かにはしないでくれよ。」
「わかってますよ、先生。僕ももう若手と言っても、弁護士になって3年目なんですから、仕事にも慣れてきましたよ。」
「ほう。そうか。では、任せたぞ。」
そういって、西堂は外に出かけていった。
「ねぇねぇ。高城くん、あなたあの刑事事件本当に1人で大丈夫なの??」
と麻実が心配そうに尋ねると、
「大丈夫ですよ。今まで、刑事事件何件か担当していますし、無罪を獲得した経験もあるんですから。」と真は表では強気で言ったが、内心は本当に無罪を立証できるのか不安であった。
それくらい今回の事件はかなり難しいと真も認識していたのである。
~続く~
「わかりました。やっておきます。」と返事をするのはこの法律事務所のパラリーガルの久代麻実である。
「高城くん、また、この資料ギリギリまで粘ってたのかね。」と、高城にいう、風格があるこの男性はこの法律事務所の代表の西堂亘である。
この西堂法律事務所には、この三人しかいない。
「ごめんください。本日、2時から法律相談を予約していた、竹田智美です。」と
1人の綺麗な女性が訪ねてきた。
「お待ちしておりました。こちらへお座りください。」と、西堂がソファへその綺麗な女性を案内した。
「高城くんは何見惚れてるんだ。早く君もこっちへきなさい。」と西堂が少し怒った声で言った。
真はその女性の美しさに見惚れていたわけではないが、女性の目が少し腫れていたので、泣いた後なのかなと気になった。
「どうぞ。」と、その女性の前に麻実が湯呑みに入った温かそうなお茶を差し出した。
「ありがとうございます。」
「申し遅れました。私、この西堂法律事務所の代表をさせていただいております、西堂と申します。そして、この横にいる者が今回のあなたの相談を受けさせていただく弁護士の高城で、こちらの女性がパラリーガルの久代です。」
「よろしくお願いします。」
と真と麻実がそれぞれ言った。
「では、高城くん、あとは頼むよ。」といい、西堂は席を離れた。
「はい。わかりました。」と高城は返事したあと、「ところで、今回の事件について詳しくお聞かせ願いませんか。」と、智美に尋ねた。
「はい。2日前のことでした。急に警察の方たちが家を訪ねてきて、逮捕状を示して、旦那を逮捕していったのです。旦那はその場で、『やっていない』と頑なに否定していたのですが、逮捕状がある以上もどうにもできず、そのままパトカーに乗せられてしまいました。」
「なるほど。それでこちらへ相談に来てくださったのですね。」
「そうです。旦那はその事件があったといわれている当日もなんの変わりもない様子でしたし、強盗をしたとは思えません。」
「奥様は旦那様の無実を証明してほしいということですか?」
「そうです。旦那はそもそも人を傷つけたり、人を苦しめたりするようなことをする人じゃ絶対ありません。」
「奥様のお気持ちはよくわかりました。ですが、刑事事件で無実を証明するのはかなり困難なことで、お聞きになったことがあるかも知れんませんが、起訴されてしまうとその有罪率はほぼ100%です。ですから、無実を立証するのにはお金も時間もかかりますし、その上、奥様の協力も必要不可欠です。その点は承諾していただけますか?」
「はい。分かりました。どうか、主人の疑いを晴らしてください。よろしくお願いします。」
「分かりました。私達も全力を尽くして頑張らさせていただきます。」
ここで、真と智美の会話は終了した。
智美が帰ったあと、真はすぐにその事件の被疑者である旦那さんとの接見に向かった。
真は行きしなのタクシーの中で事件についての概要がまとめられた書類に目を通していた。
そこには以下のような事件の概要が記載されていた。
・被疑者は竹田研一(27歳)、職業はサラリーマンで、一年前に智美さんと結婚、子供はいない。
・被害者は被告人の家から5分ほど離れた場所に住む女性、山本星華さん(19歳)、大学生、事件当日は午後からの授業のため、事件発生のときは、コンビニへ買い物に行った帰りだった。
・事件発生日時は今年の9/7(月)の午前8時30分頃(午前8時32分に通報記録があり、被害者は被害後すぐに通報したと証言している。)で、この2日後に被疑者は逮捕された。
・事件現場は被疑者の家から3分ほど歩いたところにある、川沿いの一本道で、
その一本道自体は5分ほどで歩ける長さである。
・その一本道の入りの一方には防犯カメラがあり、それには被疑者が8時27分にその一本道へ入っていくところが映っていた。
・被疑者は被害者が手に持っていた財布を奪おうと、被害者の身体を強く押し倒し、その財布を奪って逃げた。
・被害者のその財布は被疑者の家から10分ほど歩いた場所で見つかったが、現金1万6000円が抜き取られていた。
・また、被害者の指紋がついた千円札一枚が被疑者の財布の中から発見された。
これを見た、真はこれはたしかに、客観的に見たら被疑者が犯人にしか見えないなと思った。
真は接見場所に到着した。
「こんにちわ。今回奥さんの竹田智美さんから依頼を受けました、弁護士の高城真です。よろしくお願いします。」
「竹田研一です。こちらこそよろしくお願いします。」
「では、まず、事件当日のことを詳しく聞かせてもらえますか?」
「はい。僕はその日、仕事が休みでした。なので、朝、散歩に出かけたのです。なので確かにその時間帯にはあの道を通りました。ですけど、僕はあの一本道で誰とも会っていないですし、絶対やってません。」
「落ち着いてください。では、あなたの財布から被害者の指紋がついた千円札が見つかったとされていますが、何か心当たりはありますか?」
「いいえ。全くないです。むしろ、被害者の方とは面識もありません。」
「そうですか。では、本当にあなたはやっていないのですね?」
「絶対やってません。というか、妻は今妊娠二ヶ月なんです。父親になろうとしている人間がそんな子供が生まれる前になんの動機もなく犯罪を犯そうとしますか。僕はお金に困っているわけでもありません。なのに、警察は『お前しかいない。』の一点張りです。もう本当に辛いんです。」
真は事件の概要を読んだ時はこの人が犯人にしか見えなかったが、この話を聞くと、確かに動機もないし、奥さんが妊娠したばかりで、急にこんな犯罪を犯すとは思えなかった。
とりあえず、この日は接見を終えた。
真は事務所に戻った後、その日の仕事を終え、帰宅した。
「おかえり。遅かったね。」と同棲している真の彼女の由莉が言った。
「なんか、すごく難しい事件を担当することになってさ。それで今日はその接見に行ってたんだ。」
「そうなんだ。それはどんな事件なの?」
「ごめん。詳しいことは話せないんだ。」
「そうだよね。守秘義務だっけ?、があるもんね。」
「うん。それにしても美味しそうなご飯だな。」
テーブルの上には由莉の手料理が並べられていた。
「ありがとう。」と由莉が嬉しそうに言った。
「うん。」と真は笑顔で返した。
「そういえばさ、明日、私仕事休みなんだけど、久々にデートでも行かない?最近、全然お出かけとかしてないしさ。」と由莉が久々のデートに誘うと、
「ごめん。明日も仕事だわ。しかも多分また帰ってくるの遅くなると思うなぁ。」と真は言った。
由莉は寂しいという感情が真にバレないように、「そうだよね。真くん仕事忙しいもんね。ごめんね。お仕事頑張って。」
と笑顔で振る舞った。
真は「ありがとう。」と由莉の寂しには気づかずに普通に返した。
その後、由莉と少し会話をし、その日を終えた。
次の日、真が出勤すると、パラリーガルの麻実が昨日彼氏と別れたと言う話を西堂に延々と聞かせていた。
「麻実さん、また別れたんですか。これで、今年入って3人目ですよね。本当に中学生の恋愛みたいに早い別れだ。」と麻実に真が笑いながら言うと、
「あなたなんかに私の苦労はわからないでしょうね。あんな可愛い彼女さんと同棲して、毎日イチャイチャして浮かれているあなたにはね。」と麻実がすこし不貞腐れたような感じで返した。
「それよりも、高城くん、今回の事件、君1人で大丈夫そうかね。もし、無理そうだったら、私も協力するが。」
「大丈夫ですよ。西堂先生はただでさえ忙しいのに、これ以上忙しくさせるわけにはいきません。僕が精一杯頑張るので心配しないでください。」
「そうか。頼もしいな。だが、高城くん、民事の依頼の方も数件かかえてるんだから、頼むよ。刑事事件の依頼が珍しいからといって、そっちにだけのめりこんで、他のを疎かにはしないでくれよ。」
「わかってますよ、先生。僕ももう若手と言っても、弁護士になって3年目なんですから、仕事にも慣れてきましたよ。」
「ほう。そうか。では、任せたぞ。」
そういって、西堂は外に出かけていった。
「ねぇねぇ。高城くん、あなたあの刑事事件本当に1人で大丈夫なの??」
と麻実が心配そうに尋ねると、
「大丈夫ですよ。今まで、刑事事件何件か担当していますし、無罪を獲得した経験もあるんですから。」と真は表では強気で言ったが、内心は本当に無罪を立証できるのか不安であった。
それくらい今回の事件はかなり難しいと真も認識していたのである。
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