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第Ⅰ章 ゲーム本編①
33.二人の天才
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ユリウスと話していたアーロから怖いセリフが飛び出した。
「なるほどなぁ。それでノエルに禁忌魔法を叩き込んだわけか。誰でもできる術式じゃぁ、ねぇもんな。できそうな奴がいたら、試してみたくなっちまうよな」
ドキッとして、ノエルは背中を丸めて小さくなった。
「そうなんだよ、光魔法と闇魔法を混合した方が、光魔法単体で中和術を使うより遥かに簡単なのに、禁忌になる理由がわからないよね」
「体への負荷がでかいからだよ。ユリウスも知っているだろ。そもそも、光と闇の両属性適応者自体が珍しいんだぜ」
「魔力量を増やせば負荷を減らせるのは、アーロも知っているじゃない。僕は可能性とやる気のない人間に、無理強いしたりはしなよ」
「それでも、だ。俺はノエルが心配だよ。体はもちろんだが、この国で暮らす民として、デメリットを追うかもしれねぇんだからな」
禁忌を犯して魔術を行使すれば、罪に問われる。
アーロの心配は、当たり前のことだ。
「ご心配は御尤もですが。私の中和術はあくまで自衛というか、実際に使うつもりはないし使わずに済んでほしいと思っています。本当に最後の、奥の手、的な?」
マリアが中和術を覚えれば、ノエルが人前で中和術を使う必要はない。
シナリオ的には、マリアはラスボス打倒の前に中和術を習得する。ラスボスがリヨンからノアに変わっても、そこは同じだと信じたい。
(だから多分、大丈夫。きっと大丈夫だ。私の訓練は、私が安心したいだけだ。保険があると思えば、心に余裕ができる。ノアに殺されないための自衛だから)
昔から何事にも十全に準備をして臨む質なだけだ。心に余裕がないと、良い案が浮かばない。とっさの判断も鈍る。それが一番怖い。
アーロがノエルの頭を撫でた。
手が大きいので、ノエルの小さな頭がすっぽり隠れてしまう。
「ユリウスに流されて無理すんなよ。嫌なら嫌って言っていいんだぜ」
「アーロ、失礼だね。この訓練はノエルから申し出があったんだよ。引き受けてあげた僕は優しいでしょ」
得意げなユリウスに、アーロが疑いの目を向けた。
「お前が、そう仕向けたんじゃねぇのか。俺がいないからって好き放題し過ぎだぞ」
「いえ、私からお願いしたんです。ノア様に殺されるのは怖いので」
さすがにこの辺りでユリウスの汚名を雪いでおかないと気の毒だ。と思ったが、隣でドヤ顔しているユリウスを見て、やめておけばよかったと思った。
「あの話、本当なんだよな。俄かに信じ難いが、妙に納得出来ちまった。説得力は、充分だったからな」
アーロが難しい顔で頭を抱える。
『呪い』の真実をクラブメンバー以外で知っているのは、アーロだけだ。
ユリウスは、それだけアーロを信頼しているのだろう。
「いいじゃない、天才を打ち負かすのは天才ってね。面白い構図だよ」
「そりゃぁ、誰と誰の話だ?」
クッキーを口に放り込むユリウスを、アーロが呆れ顔でねめつける。
「ノア対ノエルの話だけど?」
「私は天才ではありませんし、打ち負かすのはマリアとユリウス先生ですよ」
滅多なことを言ってくれるな、と思う。
自分の役割を忘れているのだろうか。
「作戦参謀はノエルでしょ? それに、君の魔法の才は、天才といって過言でないよ」
(だから、才能でも天才でもないんだよ。転生特典なんだよ)
言いたいが、やはり言えない。
「天才って、ユリウス先生みたいな人のことですよ。私は自分に伸びしろを感じません。魔術書に載っている魔法や魔術しか使えません」
ユリウスが珍しく面白くない顔をしている。見たことがない表情だ。
気分を害したかと思い、言葉を探す。
アーロが、明るく笑った。
「ノエル、気にすんな。不貞腐れているだけだ。ユリウスは天才って呼ばれるのが嫌いなんだよ」
「他人には言ったくせに? 実際、何でもできる天才じゃないですか。言われても仕方ないですよ」
ユリウスに両頬を引っ張られた。
「いひゃい、ははひて」
何とかユリウスの手から逃れて、恨めしい視線を向ける。
(実際、そういう設定なんだから、甘んじて受け入れたらいい。それに、普段なら他人に何を言われようと気にしないじゃないか)
他人の評価など気にせず、笑って流す。というか、聞いていない。
興味が向くことしか目にも耳にも入らない。ユリウスは、そんなキャラだ。
(最近、ユリウスのキャラ設定が変わっている気がする。設定までブレたら、私じゃ立て直しようがないけど)
設定がブレる、まではいかない。なんというか、本来なら主人公にしか見せないはずの一面を見せるようになってきている。
先ほどのアーロとの子供っぽいやり取りも、本来なら主人公しか知らない側面のはずだ。
(ユリウスが少なからずノエルに興味を持っているから、ユリウスルートみたいな展開になってんのかな。ちょっとまずい気がする)
距離を開けるべきなのかもしれないが、今はユリウスから離れることも出来ない。
「何故、嫌なんですか? 天才って言われるの」
「学生の頃は、ノアと比べられて二人とも天才扱いされていたから、鬱陶しかったんだろ」
悪戯に笑うアーロを睨みつけて、ユリウスは黙ったままコーヒーを飲んでいる。
(ノアと比べられて、か。でも、ユリウスの方がノアより強い設定なんだけどな。ノアを気に掛けたりもしなかったはずなのに)
実は、ユリウスルートでもノアとの大きな絡みはない。設定資料集にも『同級生でノアが一方的にライバル視している』としか書かなかった。
(そういえばユリウスとノアの関係性って、制作サイドが追加設定を書いていた気もする。設定資料集、出来上がった本を流し見しかしてないから、覚えてない)
猫又先生の神絵にニヨニヨした記憶しかない。猫又先生も間違いなく天才の部類だ。
「でも、天才って二パターンいますよね。最初から何でもできちゃうタイプと、努力して伸びた結果が凡人を凌駕してそう呼ばれる人。結果的にはどちらも天才なんでしょうけど」
(猫又先生は、どっちだったんだろう)
神絵を思い浮かべながら、またニヨニヨする。
「ノアは両方だよ。最初からできて、更に努力もする。だから、伸び率も大きい」
何気なく呟いた言葉に、ユリウスが即答した。
(そんな天才を、ユリウスは呆気なく追い抜いたんだね、って思うけど、言わない方がよさそうだ)
ユリウスの色のない表情を見て、そう思った。
この世界のユリウスとノアは、ノエルが思っているよりずっと複雑な関係なのかもしれない。
(作戦に巻き込んだのは、良くなかったかな。ユリウスはノアのこと、どう思っているんだろう)
ノエルの俯いた顎にユリウスが指を添えた。
無理やり上向かされた顔の目の前に、ユリウスの顔が迫った。
「そんな天才を相手取るんだから、準備は十全にね。もう少し休んだら、中和術の練習の続きをするよ。今日もノエルをいっぱいいじめてあげるから安心して」
笑いかける顔は、いつものユリウスだ。
悪戯好きの子供のような、それでいて何かを企んでいるような、隙のない目をしている。
(その目の奥の本音を知りたいと思うとか。自分で作ったキャラなのにな、変なの)
ここは間違いなく三次元で、キャラたちは間違いなくこの世界で生きる人なのだと思うようになってから、ユリウスたちが立体化して感じる。
人だと思うと途端に感情が込み上げるから、やっぱりキャラだと思う事にした。
「じゃぁ、ユリウス先生をいじめ返せるくらい、中和術を投げつけますので」
浮かんだ疑問や想いを振り切りたくて、ユリウスの指を払いのけた。
「二人とも、ほどほどになぁ。ばれたらヤバイって、忘れんなよ」
注意しつつも止めないアーロは、事情をよく理解してくれている。
何となくモヤっとした気持ちを抱えながら、ノエルは訓練を再開した。
「なるほどなぁ。それでノエルに禁忌魔法を叩き込んだわけか。誰でもできる術式じゃぁ、ねぇもんな。できそうな奴がいたら、試してみたくなっちまうよな」
ドキッとして、ノエルは背中を丸めて小さくなった。
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「体への負荷がでかいからだよ。ユリウスも知っているだろ。そもそも、光と闇の両属性適応者自体が珍しいんだぜ」
「魔力量を増やせば負荷を減らせるのは、アーロも知っているじゃない。僕は可能性とやる気のない人間に、無理強いしたりはしなよ」
「それでも、だ。俺はノエルが心配だよ。体はもちろんだが、この国で暮らす民として、デメリットを追うかもしれねぇんだからな」
禁忌を犯して魔術を行使すれば、罪に問われる。
アーロの心配は、当たり前のことだ。
「ご心配は御尤もですが。私の中和術はあくまで自衛というか、実際に使うつもりはないし使わずに済んでほしいと思っています。本当に最後の、奥の手、的な?」
マリアが中和術を覚えれば、ノエルが人前で中和術を使う必要はない。
シナリオ的には、マリアはラスボス打倒の前に中和術を習得する。ラスボスがリヨンからノアに変わっても、そこは同じだと信じたい。
(だから多分、大丈夫。きっと大丈夫だ。私の訓練は、私が安心したいだけだ。保険があると思えば、心に余裕ができる。ノアに殺されないための自衛だから)
昔から何事にも十全に準備をして臨む質なだけだ。心に余裕がないと、良い案が浮かばない。とっさの判断も鈍る。それが一番怖い。
アーロがノエルの頭を撫でた。
手が大きいので、ノエルの小さな頭がすっぽり隠れてしまう。
「ユリウスに流されて無理すんなよ。嫌なら嫌って言っていいんだぜ」
「アーロ、失礼だね。この訓練はノエルから申し出があったんだよ。引き受けてあげた僕は優しいでしょ」
得意げなユリウスに、アーロが疑いの目を向けた。
「お前が、そう仕向けたんじゃねぇのか。俺がいないからって好き放題し過ぎだぞ」
「いえ、私からお願いしたんです。ノア様に殺されるのは怖いので」
さすがにこの辺りでユリウスの汚名を雪いでおかないと気の毒だ。と思ったが、隣でドヤ顔しているユリウスを見て、やめておけばよかったと思った。
「あの話、本当なんだよな。俄かに信じ難いが、妙に納得出来ちまった。説得力は、充分だったからな」
アーロが難しい顔で頭を抱える。
『呪い』の真実をクラブメンバー以外で知っているのは、アーロだけだ。
ユリウスは、それだけアーロを信頼しているのだろう。
「いいじゃない、天才を打ち負かすのは天才ってね。面白い構図だよ」
「そりゃぁ、誰と誰の話だ?」
クッキーを口に放り込むユリウスを、アーロが呆れ顔でねめつける。
「ノア対ノエルの話だけど?」
「私は天才ではありませんし、打ち負かすのはマリアとユリウス先生ですよ」
滅多なことを言ってくれるな、と思う。
自分の役割を忘れているのだろうか。
「作戦参謀はノエルでしょ? それに、君の魔法の才は、天才といって過言でないよ」
(だから、才能でも天才でもないんだよ。転生特典なんだよ)
言いたいが、やはり言えない。
「天才って、ユリウス先生みたいな人のことですよ。私は自分に伸びしろを感じません。魔術書に載っている魔法や魔術しか使えません」
ユリウスが珍しく面白くない顔をしている。見たことがない表情だ。
気分を害したかと思い、言葉を探す。
アーロが、明るく笑った。
「ノエル、気にすんな。不貞腐れているだけだ。ユリウスは天才って呼ばれるのが嫌いなんだよ」
「他人には言ったくせに? 実際、何でもできる天才じゃないですか。言われても仕方ないですよ」
ユリウスに両頬を引っ張られた。
「いひゃい、ははひて」
何とかユリウスの手から逃れて、恨めしい視線を向ける。
(実際、そういう設定なんだから、甘んじて受け入れたらいい。それに、普段なら他人に何を言われようと気にしないじゃないか)
他人の評価など気にせず、笑って流す。というか、聞いていない。
興味が向くことしか目にも耳にも入らない。ユリウスは、そんなキャラだ。
(最近、ユリウスのキャラ設定が変わっている気がする。設定までブレたら、私じゃ立て直しようがないけど)
設定がブレる、まではいかない。なんというか、本来なら主人公にしか見せないはずの一面を見せるようになってきている。
先ほどのアーロとの子供っぽいやり取りも、本来なら主人公しか知らない側面のはずだ。
(ユリウスが少なからずノエルに興味を持っているから、ユリウスルートみたいな展開になってんのかな。ちょっとまずい気がする)
距離を開けるべきなのかもしれないが、今はユリウスから離れることも出来ない。
「何故、嫌なんですか? 天才って言われるの」
「学生の頃は、ノアと比べられて二人とも天才扱いされていたから、鬱陶しかったんだろ」
悪戯に笑うアーロを睨みつけて、ユリウスは黙ったままコーヒーを飲んでいる。
(ノアと比べられて、か。でも、ユリウスの方がノアより強い設定なんだけどな。ノアを気に掛けたりもしなかったはずなのに)
実は、ユリウスルートでもノアとの大きな絡みはない。設定資料集にも『同級生でノアが一方的にライバル視している』としか書かなかった。
(そういえばユリウスとノアの関係性って、制作サイドが追加設定を書いていた気もする。設定資料集、出来上がった本を流し見しかしてないから、覚えてない)
猫又先生の神絵にニヨニヨした記憶しかない。猫又先生も間違いなく天才の部類だ。
「でも、天才って二パターンいますよね。最初から何でもできちゃうタイプと、努力して伸びた結果が凡人を凌駕してそう呼ばれる人。結果的にはどちらも天才なんでしょうけど」
(猫又先生は、どっちだったんだろう)
神絵を思い浮かべながら、またニヨニヨする。
「ノアは両方だよ。最初からできて、更に努力もする。だから、伸び率も大きい」
何気なく呟いた言葉に、ユリウスが即答した。
(そんな天才を、ユリウスは呆気なく追い抜いたんだね、って思うけど、言わない方がよさそうだ)
ユリウスの色のない表情を見て、そう思った。
この世界のユリウスとノアは、ノエルが思っているよりずっと複雑な関係なのかもしれない。
(作戦に巻き込んだのは、良くなかったかな。ユリウスはノアのこと、どう思っているんだろう)
ノエルの俯いた顎にユリウスが指を添えた。
無理やり上向かされた顔の目の前に、ユリウスの顔が迫った。
「そんな天才を相手取るんだから、準備は十全にね。もう少し休んだら、中和術の練習の続きをするよ。今日もノエルをいっぱいいじめてあげるから安心して」
笑いかける顔は、いつものユリウスだ。
悪戯好きの子供のような、それでいて何かを企んでいるような、隙のない目をしている。
(その目の奥の本音を知りたいと思うとか。自分で作ったキャラなのにな、変なの)
ここは間違いなく三次元で、キャラたちは間違いなくこの世界で生きる人なのだと思うようになってから、ユリウスたちが立体化して感じる。
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