これでも神様ですが、死神殺しと呼ばれています。

すぅこ

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絶世の美女ですか?いやいや、兄様と姉様には負けます

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  ギルド長の『脱げ!』発言に困っています。

ヴェルグは髪の色を知っているので、無言で盾になってくれています。
おー、頼りになります!…と思っていたら、後ろの方の不意打ちです。
知らない間に、たまたま入ってきただろう男性は、気配を消して通り掛かり。

ズリッ。

「ええ??」気付いた時には手遅れです。フードを引っ張られ、髪が露わに。
「わーお!」フードを外した方は横から顔を覗き込んできました。
燃えるような赤髪が特徴のライオンみたいな若い男性です。

「「「うおおおー!!」」」ギルド内の男性が叫びます。

「「「美女だ!絶世の美女だ!!」」」

いやいや、美女うんぬんより、銀髪が問題なのでは?
美女…と言われても、ランファア兄様達がいますので美人と言われても実感湧かないのですよ。
絶世の美女というなら、やはり美の女神の姉様のほうが自分より数百倍輝きが違います。
眩しすぎて目が開かないくらいです。
それにくらべれば、サクラは平々凡々ですから。

恥ずかしくて死にそうです。
俯いて、ヴェルグにしがみつく力が強くなります。

バゴンッ!!!

物凄い音が響き、一瞬にして静けさが戻ります。
ヴェルグが、目の前のテーブルを蹴って破壊したのです。
テーブルは遠くまで飛び、壁までも破壊。
さすが、悪魔王子!!

「うるせ~んだよ。コイツは病み上がりなんだ。登録済んだし宿に帰るぜ。」

「あ…、うん!お騒がせしました。また後日、ランクアップお願いします」ペコリ。

なんか、見た目によらずアッタカイ人ですね。
一緒にいて、気持ちいいです。



「迷惑でなければ一緒に冒険してくれませんか?」
いろいろ頼りになりそうです。
ヴェルグなら、チカラになってくれる、そう思います。

「……俺でいいなら、かまわない…ぞ。」
なんか、照れてます。

「ありがとうございます。」



手を繋いで帰りました。
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