神のしごきに耐え抜いて武神へと到りました

江守 桜

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21 ダンジョン"シトリン" 1

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勉強とレポートがキツイ

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 「隣国の"ホーンドアウル"から来た冒険者の人達が話していたんですけどね、勇者召喚を行ったらしいんですよ」

 「勇者召喚ってなんなんだ?」

 「凄く高位の魔法で何人もの熟練の魔導師が数日がかりで行使できる魔法です。確かこの魔法を行使するのにダンジョンの深層で見つかったって言う"勇者召喚の魔方陣"も必要だったはずですね。この魔法を行使すると異世界から勇者を召喚できるんですよ。」

 「異世界から勇者を……」

 「まぁ私も文献を読んで知ったことなんで本当かどうかわからないですけど…。確か今回召喚された勇者は聞いた話だとハクさんと同じで黒髪黒目だったらしいですね」

 黒髪黒目か…。

 「でもホーンドアウルはどうして勇者召喚を?」

 「魔王に備えてだと発表しているようですが、今の魔王は魔族を纏めあげ、人と共存を望んでいると聞きますし、その可能性も低いでしょう。現に我が国"ラーク"は魔王と協定を結んでいますし。一番可能性が高いとすれば勇者を戦争に用いろうとしているのかと。ホーンドアウルは武力国家って呼ばれるくらいですし…」

 異世界から呼んだ勇者を駒としてみてるのか。まぁ見てみるまでは本当かわからないが。というかこの国、ラークって言うのか初めて知った。

 「そうなんですか。全く知りませんでした。教えて貰って有難うございます」

 「いえ、大丈夫ですよこれくらい」

 「明日は次のダンジョンに挑もうと思ってるんですけどどのダンジョンにすればいいとかありますか?」

 「そうですね~。やっぱり"シトリン"ですかね~。10階層まではヒスイ位の難易度なんですけど、それ以降はヒスイと難易度が全然違うので注意してくださいね。まだSランクのチーム"黒剣"以外踏破されてないダンジョンですし。ちなみに50階層のダンジョンで、ボスモンスターは10階層ごとですね」

 「あれ、でもSSランクの冒険者だったら攻略できるんじゃないのか?」

 「SSランクとなると踏破されてないダンジョンに挑戦して、初踏破の称号を得ようとするんですよね。他にもSSランクは一人の場合が多くて、ダンジョンの挑戦にむかない場合が多いんですよね」

 「そういうことか。ありがとうございます。それじゃあ明日から潜りたいと思います」

 「無茶はしないでくださいね」

 「「はい」」

 俺達はギルドを後にし、宿でそれぞれゆっくりしていた。

 「ナビ、勇者について何か分かるか?」

 《マスターの武神の力を使用して、異次元に影響を与えた所を調べました。その結果、勇者召喚で呼ばれたのはマスターと同じで日本の方のようです。名前は「逢坂 真おうさか  まこと」という方のようです》

 黒髪黒目だったらから同郷かもとは思ったが同郷だったか……。名前は聞いたことないから、知らない人か。
 
 《それと、勇者召喚が行われた理由ですがエイラさんが言われた通り軍事利用のためですね》

 そうか……。

 《ですがとりあえずは問題ないでしょう。勇者は大切な戦力ですし丁重に扱われるはずですので。》

 それなら、とりあえずは安心だな。場合によってはすぐに助けに行くが。何てったって同郷だしな。同郷のよしみってやつだ。とりあえず、何か起これば教えてくれ。

 《御意。》

~~~~~~~~~~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~

 「それじゃあシトリンに向かうぞ~」

 「どの階層まで行くとか目標はあるんですか?」

 「もちろん踏破するつもりだが。今日は様子見だな」

 「やっぱり踏破するつもりなんですね……」

 「当たり前だ」



 俺達二人はシトリンに到着した。

 「それじゃあとりあえず入るか」

 「そうですね」

 シトリンはヒスイと同じく洞窟型ダンジョンだった。

 「ヒスイとあんま変わんないな」

 「そうですね」


とりあえず探知してみるか。

 「魔物はいるはいるが大したこと無さそうだな。ヒスイでいう10階層位の難易度か?」

 「それなら大丈夫そうですね」

 それからゴブリン、オーク等見慣れたモンスターを倒しながらサクサクダンジョンを進んだ。3階層目にに入ると見慣れぬ魔物がいた。

 「プルプル」

 めっちゃプルプルしてる。

 「ひょっとしなくてもあれはスライムか?」

 「そうですね。正確にはポイズンスライムですね。毒を吐いてきます。あとスライムなので物理攻撃が効きづらいですね」

 「プルプル」

 ちょっとかわいいな。

 「ピュッ」

 ポイズンスライムが吐いた毒は地面を溶かした。

 「結構危険だな」

 「意外とスライムって危険なんですよね」

 物理が効きづらいなら魔法かな。

  「"フレイム"」

 「プョッ」

 ポイズンスライムが燃えて消えた。

 「ドロップ品は大したものないな。まぁ進むか」

 「そうですね」

 それから特に面白いこともなく一日かけて、10階層のボス部屋にたどり着いた。





 


 

 
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