時ヲ震ワス鐘 ~御嶽山大噴火~

星野 未来

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【 2014年9月27日 午前6時 】

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 この日の朝、携帯電話を見ると、彼からメールが入っていた。

『今、田ノ原たのはら天然公園に着いて、これから御嶽へ登ります。頂上には昼前には到着する予定。今日は天気が良さそうだから、頂上の御嶽神社おんたけじんじゃからの景色も最高だと思う。後で写真を撮って送るね』

「うふふ、もう紫苑ったら、本当に御嶽が好きなのね」

 彼からの弾むような内容のメールに、私も一緒に登りたかったとこの時はさすがに思った。

「どっこいしょ、うっ……」

 私は椅子から立ち上がろうとした時に、お腹に小さな痛みを感じた。
 しばらくお腹をさすってリビングのソファーで横になっていると、自然に痛みはなくなっていった。

「何だろう、さっきの痛みは……」

 時計を見ると、もう7時を回っている。
 もう、彼も登頂している頃だ。

 田ノ原天然公園は、彼と御嶽に登る時に車でいつも行く場所。
 木の板でできた遊歩道、いわゆる『デッキロード』が張り巡らされ、展望台と観光センターが整備された、とても綺麗な場所だ。
 正面からは大きな御嶽山のパノラマが一望できる自然豊かな私のお気に入りの場所でもあった。

「また、紫苑と行きたいな……」

 思わず口からそんな言葉が自然に漏れていた。


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