6 / 9
⑥氷壁に突き刺さる秘宝と過去
しおりを挟む
雪煙の向こう側に見える景色は、戦いの中では感じることができないほどの美しさだった。ひんやりとした空気の中に日の光が反射した雪が舞い上がりきらきらと輝いている。一瞬光りに包まれる錯覚を起こしかけるが、反射が薄れ正面に横たわるベノムワイバーンのどす黒い亡骸が現実へと引き戻す。
「…仕留めた?」
声を上げたのはフラミーだった、腕を負傷したのか反対の手で抱え込んでいる。片手に弓を持っていたリリウムも、力なく足から崩れ落ちその場にしゃがみこんだ。まだ完全に仕留めたことを信じ切れていないエウレアは、少しの警戒心を残し仲間達の元まで戻ってきた。
「山の気配が違う。元凶は取り除かれたと思って間違いない」
レオニスは手の甲で、顎についた氷片を払いながら答えると。持っていたバスターソードを鞘へと戻した。
エウレアとレオニスは倒したベノムワイバーンを確認するため、亡骸の元へと向かった。どうやら亜種だったことによって、個体差がどうなっているのかが気になっているらしい。
フラミーは意を決したように、周囲の探索を始めた。最初は視界に入る範囲から始まったが、どんどんと遠くへと足を運んでいる。
一人になったリリウムは、ベノムワイバーンが最後に打ち付けられた氷壁を見上げた。何かがリリウムの心へと囁きかける。
「(間違いない、ここにある)」
リリウムは持っている装備を放り出し、身軽になると杖を横に構えて呪文を唱える。やがて杖は浮遊し、リリウムはその上に腰をかけた。ゆっくりと弧を描くように低い位置から上昇していく。目指すのはベノムワイバーンが打ち付けられた氷壁の遥か上方。目的の物が視界に入ったときに、わずかに空間が揺れた気がした。
透明な球体に虹色の光を内包した『エルフの秘宝』…種族の者にしか感知できないように、呪い(まじない)がかかっている。それは見事に氷壁に埋まり込んでいた。リリウムが手を伸ばすと氷が砕ける音と共に、吸い付くように飛び込んできた。
「やっと、やっと見つけた」
氷壁に埋まりこんでいたため、かなり冷たいその秘宝をリリウムは大事そうに抱きしめていた。
エルフの秘宝が埋まっていた位置よりも、少し上空…下にいるエウレアとレオニスから姿が見えない位置まで移動する。空は白く見えたが、眼下にみえる氷壁の青と相まってとても美しく神秘的に見えた。氷に囲まれた山々は、まるで青白い神殿のようにも見える。
「…ここに決めた」
リリウムは杖に腰掛けたまま、マジックバックを開き中から大きめの聖杯を取り出して杖の上に置いた。
聖杯の底にはたくさんの小さな光が寄せ集まりながら沈んでいた。リリウムはそれを横目で確認し、エルフの秘宝を空高く掲げる。反対の手で祈りの形をつくりまぶたを閉じた。秘宝の中の虹色の光が大きく広がり、リリウムを包んでいく。
エルフの中でもリリウムの一族は「肉体は土に返り、魂は天(そら)に返る」と信じられている。今では廃れた風習だが、それでも一部の者はいまだにその方法を希望していた。
幼い頃にリリウムの婚約者は病気で亡くなった。深い悲しみも、何もできなかった苦しみもすでに過去のことだ。リリウムはその死を受け入れていた。
ただ送り出す方法は、譲ることはできなかった。また来世でもその先でも再び会うことができるように、リリウムは一族の風習に添って旅に出たのだ。旅の間に稼いだお金はすべて亡くなった婚約者の埋葬の資金へと送った。あとは魂を送るだけ…そしてそれが出来るのは、エルフの秘宝だけだった。
リリウムがまぶたを閉じ祈りを捧げている間に、小さな光達は戸惑いながらも、ゆっくりと次々に遥か高く上空へと昇っていった。ずいぶんと時間をかけて祈りを捧げていると、リリウムの頬を何かが触れた感触を感じた。
目を開くと、小さな光が心配そうに揺れていた。
「これが、最後の対話になるね?」
リリウムは光に向かって話しかけた。その光がかつての婚約者の魂だと、確信していた。
「ずいぶんと待たせてごめん。本当に大変だったんだから…お母さんったら自分で失くしておいて、どこで失くしたかわからないとか言うし。行く場所、行く場所大外れで。まあお金は溜まったから、それはそれで良かったんだけど。」
過去にあった自分の失態を思い出し、思わず笑みが溢れる。
「でも今回は本当に、もうだめかと思った。」
リリウムの表情に、婚約者の魂は大きく左右へと揺れる。
「…自分でも計画なしに突っ込む性格だってわかってる。一緒に来た仲間達は自分勝手で、お節介で、何考えてるかわからないし、こっちの言うことには全然耳を貸したりしないの!でもね何も言わなくても、信頼できる。互いに護り合うことができる。一緒にいて、心地よい人達なの。」
婚約者の魂は、じっと止まってリリウムの話に耳を傾けているようだった。
「今回も絶対に一人じゃ生き残れなかったと思う。あの人達がいたからこそ、貴方をちゃんと送ることができた。…これは私の誇り。私の魂はまだそっちに行くには時間がかかるけど、必ず行くから先に行っててね?」
婚約者の魂は、リリウムの額に近づきそっとくっついてきた。リリウムもそれに習って目を閉じる。幼い頃眠る前によくやっていた仕草だった。
やがてゆっくりと離れ、別れを惜しみながら上空へと昇っていく。リリウムは目に涙を溜めたまま、小さな光に向かって手を振り続けた。
すべてを見送り涙が渇いた頃を見計らって、リリウムは余韻を感じながら杖を操作して元いた場所へと降りていった。
達成感を胸いっぱいに感じながら、雪へと足をおろし周囲を見回す。探索を続けていたフラミーも戻ってきていて、仲間達はベノムワイバーンの亡骸を覗き込んでいた。
「(待って、私も一緒に)」
リリウムは仲間だと思える、温かい場所へと駆け出した。
「…仕留めた?」
声を上げたのはフラミーだった、腕を負傷したのか反対の手で抱え込んでいる。片手に弓を持っていたリリウムも、力なく足から崩れ落ちその場にしゃがみこんだ。まだ完全に仕留めたことを信じ切れていないエウレアは、少しの警戒心を残し仲間達の元まで戻ってきた。
「山の気配が違う。元凶は取り除かれたと思って間違いない」
レオニスは手の甲で、顎についた氷片を払いながら答えると。持っていたバスターソードを鞘へと戻した。
エウレアとレオニスは倒したベノムワイバーンを確認するため、亡骸の元へと向かった。どうやら亜種だったことによって、個体差がどうなっているのかが気になっているらしい。
フラミーは意を決したように、周囲の探索を始めた。最初は視界に入る範囲から始まったが、どんどんと遠くへと足を運んでいる。
一人になったリリウムは、ベノムワイバーンが最後に打ち付けられた氷壁を見上げた。何かがリリウムの心へと囁きかける。
「(間違いない、ここにある)」
リリウムは持っている装備を放り出し、身軽になると杖を横に構えて呪文を唱える。やがて杖は浮遊し、リリウムはその上に腰をかけた。ゆっくりと弧を描くように低い位置から上昇していく。目指すのはベノムワイバーンが打ち付けられた氷壁の遥か上方。目的の物が視界に入ったときに、わずかに空間が揺れた気がした。
透明な球体に虹色の光を内包した『エルフの秘宝』…種族の者にしか感知できないように、呪い(まじない)がかかっている。それは見事に氷壁に埋まり込んでいた。リリウムが手を伸ばすと氷が砕ける音と共に、吸い付くように飛び込んできた。
「やっと、やっと見つけた」
氷壁に埋まりこんでいたため、かなり冷たいその秘宝をリリウムは大事そうに抱きしめていた。
エルフの秘宝が埋まっていた位置よりも、少し上空…下にいるエウレアとレオニスから姿が見えない位置まで移動する。空は白く見えたが、眼下にみえる氷壁の青と相まってとても美しく神秘的に見えた。氷に囲まれた山々は、まるで青白い神殿のようにも見える。
「…ここに決めた」
リリウムは杖に腰掛けたまま、マジックバックを開き中から大きめの聖杯を取り出して杖の上に置いた。
聖杯の底にはたくさんの小さな光が寄せ集まりながら沈んでいた。リリウムはそれを横目で確認し、エルフの秘宝を空高く掲げる。反対の手で祈りの形をつくりまぶたを閉じた。秘宝の中の虹色の光が大きく広がり、リリウムを包んでいく。
エルフの中でもリリウムの一族は「肉体は土に返り、魂は天(そら)に返る」と信じられている。今では廃れた風習だが、それでも一部の者はいまだにその方法を希望していた。
幼い頃にリリウムの婚約者は病気で亡くなった。深い悲しみも、何もできなかった苦しみもすでに過去のことだ。リリウムはその死を受け入れていた。
ただ送り出す方法は、譲ることはできなかった。また来世でもその先でも再び会うことができるように、リリウムは一族の風習に添って旅に出たのだ。旅の間に稼いだお金はすべて亡くなった婚約者の埋葬の資金へと送った。あとは魂を送るだけ…そしてそれが出来るのは、エルフの秘宝だけだった。
リリウムがまぶたを閉じ祈りを捧げている間に、小さな光達は戸惑いながらも、ゆっくりと次々に遥か高く上空へと昇っていった。ずいぶんと時間をかけて祈りを捧げていると、リリウムの頬を何かが触れた感触を感じた。
目を開くと、小さな光が心配そうに揺れていた。
「これが、最後の対話になるね?」
リリウムは光に向かって話しかけた。その光がかつての婚約者の魂だと、確信していた。
「ずいぶんと待たせてごめん。本当に大変だったんだから…お母さんったら自分で失くしておいて、どこで失くしたかわからないとか言うし。行く場所、行く場所大外れで。まあお金は溜まったから、それはそれで良かったんだけど。」
過去にあった自分の失態を思い出し、思わず笑みが溢れる。
「でも今回は本当に、もうだめかと思った。」
リリウムの表情に、婚約者の魂は大きく左右へと揺れる。
「…自分でも計画なしに突っ込む性格だってわかってる。一緒に来た仲間達は自分勝手で、お節介で、何考えてるかわからないし、こっちの言うことには全然耳を貸したりしないの!でもね何も言わなくても、信頼できる。互いに護り合うことができる。一緒にいて、心地よい人達なの。」
婚約者の魂は、じっと止まってリリウムの話に耳を傾けているようだった。
「今回も絶対に一人じゃ生き残れなかったと思う。あの人達がいたからこそ、貴方をちゃんと送ることができた。…これは私の誇り。私の魂はまだそっちに行くには時間がかかるけど、必ず行くから先に行っててね?」
婚約者の魂は、リリウムの額に近づきそっとくっついてきた。リリウムもそれに習って目を閉じる。幼い頃眠る前によくやっていた仕草だった。
やがてゆっくりと離れ、別れを惜しみながら上空へと昇っていく。リリウムは目に涙を溜めたまま、小さな光に向かって手を振り続けた。
すべてを見送り涙が渇いた頃を見計らって、リリウムは余韻を感じながら杖を操作して元いた場所へと降りていった。
達成感を胸いっぱいに感じながら、雪へと足をおろし周囲を見回す。探索を続けていたフラミーも戻ってきていて、仲間達はベノムワイバーンの亡骸を覗き込んでいた。
「(待って、私も一緒に)」
リリウムは仲間だと思える、温かい場所へと駆け出した。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる