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ミント篇
聖女検定試験(地方予選):サーシャの視点
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聖女になるには、一次の筆記試験、二次の面接、三次の実技の地方試験、最終の本試験の四つの試験に合格する必要があり、そこで毎年十三名の聖女候補が選出される。
その後、三年間の修行を経て、毎年行われる聖女の入れ替え戦で、聖女候補十三人が聖女に挑み、現役聖女十三人のいずれかを破ったものが、入れ替わりで聖女となる。そこで聖女になれなければ、一生聖女にはなれない。
あれから数日経って、私は聖女検定の筆記試験を受けに、教会の試験会場に来ていた。奴隷解放の申請が受理され、受験資格を得たからだ。
私は教会横に設置されている受付ブースで、自由民の身分証明書を提示して、試験用紙を受け取った。
(本当にこの日を迎えることが出来るなんて。おじさまには感謝のしようもないですわ)
この世で唯一、私を損得抜きで支援してくれるのが、おじさまだ。私の容姿に全く惑わされず、私のために色々と尽力してくれる。
親の愛を知らずに育った私にとって、それはとても暖かく心地いいものであった。
(おじさまは、私に生きる歓びを与えてくれるかけがえのない存在ですわ)
そして、同じような境遇のリズやアリサにとっても、おじさまが全てと言ってもいいほどの存在であることは、分かりすぎるほど分かっていた。
だから、この間のようなおじさまの取り合いは、少なくともおじさまの前では見せないようにしよう、と三人で固く誓ったのだ。
案内された個室の中で、私はそんなことを考えながらも、試験用紙に解答をどんどん記入して行った。筆記試験は貴族の子女であれば解答できる内容で、同等の教育を受けた私にとっては、難しいものではなかった。
解答用紙を試験官の牧師に渡して、その場で採点と面接を同時に行う。優しそうな牧師が筆記試験の採点をしながら、私に色々話しかけてくる。面接は容姿のチェックだ。私は牧師に必殺の微笑を何度も見せておいた。
その結果、筆記試験は満点、面接は「特S級」という最上級の評価を得て、そのまま実技試験に進むよう案内を受けた。
実技の地方試験は体力測定のようなもので、治癒力と神聖力を計測される。お椀のような魔道具にキュアを放つと治癒力、オラクルを放つと神聖力が計測される。お椀が一杯になれば合格だ。私は二つとも瞬時に満杯にした。
溢れた分は計測されないので、驚かれないと思って、手加減しないでやったのだが、満杯になるのが早すぎるということで、魔道具を何度か変え、計測を何度もやり直した。段々と手加減の仕方が分かってきて、ようやく合格となった。
通過するとは思ってはいたが、実際に通過して、私はホッとした。合格証を牧師から受け取って、教会の外に出ると、おじさまがベンチでリズとアリサに挟まれて、笑いながら話していた。
私は一刻も早く結果をおじさまに知らせたくて、急いでおじさまのところに走って行くと、おじさまが気づいて、ベンチから立ちあがった。私はおじさまの胸に飛び込んでいった。
「おじさま、受かりましたわ」
おじさまは優しくハグしてくれた。リズとアリサには、聖女試験に受かったら、三年間修行のため、おじさまに会えなくなるので、しばらく許してね、と事前に了解を得ている。
チラッとリズとアリサを見ると、何とも言えない引きつった表情で、我慢してくれていた。でも、三年も会えないのだから、これだけでは全然不十分なのだ。もっともっとおじさまに甘えておきたい。
「そうか、よかったな。本戦はいつだ?」
「一カ月後に王都ですわ」
「王都まではどれぐらいかかるんだ?」
「馬車で三日ほどですわ」
「そうか、二週間で準備して、出発しないとな。よし、戻るぞ。今日は合格祝いだ。シスターたちに美味しいものを作ってもらおう」
その後、三年間の修行を経て、毎年行われる聖女の入れ替え戦で、聖女候補十三人が聖女に挑み、現役聖女十三人のいずれかを破ったものが、入れ替わりで聖女となる。そこで聖女になれなければ、一生聖女にはなれない。
あれから数日経って、私は聖女検定の筆記試験を受けに、教会の試験会場に来ていた。奴隷解放の申請が受理され、受験資格を得たからだ。
私は教会横に設置されている受付ブースで、自由民の身分証明書を提示して、試験用紙を受け取った。
(本当にこの日を迎えることが出来るなんて。おじさまには感謝のしようもないですわ)
この世で唯一、私を損得抜きで支援してくれるのが、おじさまだ。私の容姿に全く惑わされず、私のために色々と尽力してくれる。
親の愛を知らずに育った私にとって、それはとても暖かく心地いいものであった。
(おじさまは、私に生きる歓びを与えてくれるかけがえのない存在ですわ)
そして、同じような境遇のリズやアリサにとっても、おじさまが全てと言ってもいいほどの存在であることは、分かりすぎるほど分かっていた。
だから、この間のようなおじさまの取り合いは、少なくともおじさまの前では見せないようにしよう、と三人で固く誓ったのだ。
案内された個室の中で、私はそんなことを考えながらも、試験用紙に解答をどんどん記入して行った。筆記試験は貴族の子女であれば解答できる内容で、同等の教育を受けた私にとっては、難しいものではなかった。
解答用紙を試験官の牧師に渡して、その場で採点と面接を同時に行う。優しそうな牧師が筆記試験の採点をしながら、私に色々話しかけてくる。面接は容姿のチェックだ。私は牧師に必殺の微笑を何度も見せておいた。
その結果、筆記試験は満点、面接は「特S級」という最上級の評価を得て、そのまま実技試験に進むよう案内を受けた。
実技の地方試験は体力測定のようなもので、治癒力と神聖力を計測される。お椀のような魔道具にキュアを放つと治癒力、オラクルを放つと神聖力が計測される。お椀が一杯になれば合格だ。私は二つとも瞬時に満杯にした。
溢れた分は計測されないので、驚かれないと思って、手加減しないでやったのだが、満杯になるのが早すぎるということで、魔道具を何度か変え、計測を何度もやり直した。段々と手加減の仕方が分かってきて、ようやく合格となった。
通過するとは思ってはいたが、実際に通過して、私はホッとした。合格証を牧師から受け取って、教会の外に出ると、おじさまがベンチでリズとアリサに挟まれて、笑いながら話していた。
私は一刻も早く結果をおじさまに知らせたくて、急いでおじさまのところに走って行くと、おじさまが気づいて、ベンチから立ちあがった。私はおじさまの胸に飛び込んでいった。
「おじさま、受かりましたわ」
おじさまは優しくハグしてくれた。リズとアリサには、聖女試験に受かったら、三年間修行のため、おじさまに会えなくなるので、しばらく許してね、と事前に了解を得ている。
チラッとリズとアリサを見ると、何とも言えない引きつった表情で、我慢してくれていた。でも、三年も会えないのだから、これだけでは全然不十分なのだ。もっともっとおじさまに甘えておきたい。
「そうか、よかったな。本戦はいつだ?」
「一カ月後に王都ですわ」
「王都まではどれぐらいかかるんだ?」
「馬車で三日ほどですわ」
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