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決意
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ステーシアの言った通り、昨日の酒場での事件は全く話題にはならなかった。傷口の治癒については、恐らく酔っ払っていたとでも思ってくれたのだと思う。
今日は貯水池で異常発生したブルーフロッグの間引き案件を引き受けた。ブルーフロッグは毒を持っているため、解毒剤が必須で、コストがかさむため、敬遠されがちな案件だ。
だが、私たちには関係ない。
「ルミ、毒の治療は大丈夫なの?」
「ええ、問題ないわ」
「あなた、便利ね……」
間引きどころか、ブルーフロッグを全滅させて帰って来たら、後日、組合から連絡があった。依頼主が是非ともお礼がしたいと言っているという。
「依頼主はルードリッヒ侯爵家の嫡男らしいわよ」
ステーシアの顔がこわばっているように感じるのは気のせいだろうか。
「なぜ大貴族が冒険者なんかにお礼をしたいなんて仰るのかしら」
「さあ、自分の私兵に取り込みたいんじゃない?」
「私たちが女だって、ご存知ないのかしら?」
「いずれにしても、侯爵家との接触はまずいわ。まさか本人は出てこないとは思うけど、私たちの素性がバレる危険性があるでしょう?」
「私は面識ないけど……」
「あなたが知らなくても、向こうが知っている可能性があるわよ」
「ステイは知ってるの?」
「まずいことに、すごく知っているの……」
私たちはお断りした。まさか断るとは思っていなかったらしく、組合の受付嬢は目を白黒させている。
「あの、お相手は貴族様ですので、お断りするのは非常にまずいかと思います」
「そう言われてもねえ」
ステーシアは渋い顔をした。
「ギ、ギルマスに相談してきますっ」
ステーシアが慌てて受付嬢を引き止めた。
「ちょっと待って。話が大きくなるのは困るわ。分かったわ。会います。で、先方様は私たちが女性チームだってことはご存知なのかしら?」
受付嬢はホッとした表情になった。
「はい、名前は伏せていますが、性別は公開しておりますので、それはご存知かと思います」
目的がよく分からなかったが、いつもよりは念入りに変装して、私だけでルードリッヒ家の屋敷を訪問した。ステーシアは絶対に無理とのことだった。
執事に案内され、待合室で待っていると、何と聖女補佐だったセシルが入って来た。
(まずい、まずい、まずい)
セシルは私の方をじっと見ている。そして、ニコッと微笑んだ。
「聖女様、やはり生きておられましね。もう、心配したんですよ」
私は隠し切れないと判断した。変装もやめた。
「セシル、あなた、ルードリッヒ家のご令嬢だったの?」
「はい、次女です。兄に頼んで、聖女様でなければ採算が取れないような案件をいくつか依頼してもらったのです」
「見事に釣られたわ。それで、用件は?」
「聖女様のご無事を確認したかっただけです。もう聖女様には戻られないのでしょうか?」
「ええ、私はもう死んだことにしておいて欲しいの」
「かしこまりました。次期聖女は私が務めることになりそうです。分からないことがあったら、これからも教えて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」
「もちろんいいけど、マリアンヌはどうなったの?」
「実戦向きではないということで、聖女補佐の称号を剥奪され、修道院で慎ましく暮らしておられます」
「あら、それは何というか、お気の毒なのかしら? 私は聖女ではない方が、随分と楽しいから」
「王太子殿下を騙した罪で死罪になる可能性もございましたので、よかったのではないでしょうか」
「それで、あなたが殿下の婚約者になるのかしら?」
「いいえ。まだ秘密なのですが、今回、聖女様を独断で追放したということで、ジョージ殿下は廃太子される予定です。新しい王太子殿下は八歳の第三王子に内定していますので、私の次の聖女が婚約者になると思います」
「まあ、短い間に色々あったのね。でも、廃太子は厳しすぎるのでは?」
「何を仰るのですか。聖女様にあんな仕打ちをするなんて、本来なら死罪ですっ。兵士からも非難轟々で、殿下では軍を掌握出来ないと陛下が判断されたのです」
セシルは相当腹を立てているようだ。
「なるほど。私が生きていることが分かると、ややこしくなるのかしら」
「いいえ。マリアンヌの色香に惑わされて、あのようなことをしてしまったことが問題なのですから、聖女様の生死は関係ございません。いつでも好きなときに、お戻りになって下さい」
「戻る気はないけど、セシルは聖女でいいのかしら?」
「私は本当は聖女様の補佐がよかったのですが、聖女でも構いません。少なくともルードリッヒ家は大喜びです」
家のことを言われ、私は実家がどうなっているのか聞きたくなった。
「私の実家はどうなっているのかしら」
「聖女様は殉職扱いとなっていますので、陞爵されて、伯爵家になられて、領地も増えるそうです」
「それは良かったわ。聖女就任のときに子爵にしていただいて、またすぐに伯爵だなんて」
「ところで、聖女様、もうおひと方はどのような方なのでしょうか?」
「綺麗な女性よ。私と歳も身長も同じくらいで、恐らくだけど、かなり高位の貴族のご令嬢だったと思うの。あなたのお兄様のことはよくご存知みたい」
「剣と弓の達人でしょうか?」
「そうよっ! 知っているの!?」
「ステーシア姉様だわ。兄の元婚約者ですわ」
「え? 婚約者と妹に嵌められて投獄されかけたって……」
「それは嘘ではないですけど、兄がステーシア姉様の好きにさせてあげたくて、妹君の策略にわざと乗ったのです」
「お兄様は?」
「王国騎士団の隊長です。ステーシア姉様とは同じ剣の師匠に学んだ兄妹弟子の間柄でもありました。ステーシア姉様は女騎士を目指しておられまして、ちょっと変わったお方でした。剣の腕では兄をも凌ぐのですよ」
「やっぱり凄いのね。今回のブルーフロッグの討伐でも物凄いのよ。あんなに素早く動くブルーフロッグを次々に斬って、しかも、一度も毒を受けないの。私は今回も何もしていないの」
「それは違うと思います。聖女様が後ろにおられるので、思い切った攻撃が出来るのだと思います」
「セシル、その、ステイと私はとても楽しくやっているの」
「大丈夫です。連れ戻したりはしませんわ。兄とステーシア姉様は、今でもお互いに好き合っているはずです。ステーシア姉様は、目的を果たされたら、兄のところに戻るはずです」
ステーシアと未来永劫ずっと一緒のはずはないとは分かっていたが、やはりいつかそういう日が来るのだと思うと、少し悲しい気分になった。だが、それがステーシアの幸せなら、喜んで見送ることができるだろう。そのとき、私にもいい人が出来ているだろうか。
私はその後、セシルと思い出話をたくさんしてから、馬車で宿屋まで送ってもらった。
宿屋ではステーシアが心配そうな表情で待っていた。
「ステイ、あなたの元婚約者の妹に会って来たわよ」
「セシル?」
「そうよ、彼女は私の聖女第二補佐だったのよ」
「そうなの!? クレイはそんなこと教えてくれなかったわよ」
「クレイさんて仰るのね。あなたを自由にするためにわざと婚約破棄したみたいよ」
「知ってるわよ。もう十年以上の付き合いだもの。彼の好意に報いるためにも、S級冒険者になるわよ」
「A級じゃなかったっけ?」
「実はあなたが役立たずだと思っていたのよ。でも、こんな凄い能力を持っているなら、S級行けるわよっ」
「ひ、ひどい……」
今日は貯水池で異常発生したブルーフロッグの間引き案件を引き受けた。ブルーフロッグは毒を持っているため、解毒剤が必須で、コストがかさむため、敬遠されがちな案件だ。
だが、私たちには関係ない。
「ルミ、毒の治療は大丈夫なの?」
「ええ、問題ないわ」
「あなた、便利ね……」
間引きどころか、ブルーフロッグを全滅させて帰って来たら、後日、組合から連絡があった。依頼主が是非ともお礼がしたいと言っているという。
「依頼主はルードリッヒ侯爵家の嫡男らしいわよ」
ステーシアの顔がこわばっているように感じるのは気のせいだろうか。
「なぜ大貴族が冒険者なんかにお礼をしたいなんて仰るのかしら」
「さあ、自分の私兵に取り込みたいんじゃない?」
「私たちが女だって、ご存知ないのかしら?」
「いずれにしても、侯爵家との接触はまずいわ。まさか本人は出てこないとは思うけど、私たちの素性がバレる危険性があるでしょう?」
「私は面識ないけど……」
「あなたが知らなくても、向こうが知っている可能性があるわよ」
「ステイは知ってるの?」
「まずいことに、すごく知っているの……」
私たちはお断りした。まさか断るとは思っていなかったらしく、組合の受付嬢は目を白黒させている。
「あの、お相手は貴族様ですので、お断りするのは非常にまずいかと思います」
「そう言われてもねえ」
ステーシアは渋い顔をした。
「ギ、ギルマスに相談してきますっ」
ステーシアが慌てて受付嬢を引き止めた。
「ちょっと待って。話が大きくなるのは困るわ。分かったわ。会います。で、先方様は私たちが女性チームだってことはご存知なのかしら?」
受付嬢はホッとした表情になった。
「はい、名前は伏せていますが、性別は公開しておりますので、それはご存知かと思います」
目的がよく分からなかったが、いつもよりは念入りに変装して、私だけでルードリッヒ家の屋敷を訪問した。ステーシアは絶対に無理とのことだった。
執事に案内され、待合室で待っていると、何と聖女補佐だったセシルが入って来た。
(まずい、まずい、まずい)
セシルは私の方をじっと見ている。そして、ニコッと微笑んだ。
「聖女様、やはり生きておられましね。もう、心配したんですよ」
私は隠し切れないと判断した。変装もやめた。
「セシル、あなた、ルードリッヒ家のご令嬢だったの?」
「はい、次女です。兄に頼んで、聖女様でなければ採算が取れないような案件をいくつか依頼してもらったのです」
「見事に釣られたわ。それで、用件は?」
「聖女様のご無事を確認したかっただけです。もう聖女様には戻られないのでしょうか?」
「ええ、私はもう死んだことにしておいて欲しいの」
「かしこまりました。次期聖女は私が務めることになりそうです。分からないことがあったら、これからも教えて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」
「もちろんいいけど、マリアンヌはどうなったの?」
「実戦向きではないということで、聖女補佐の称号を剥奪され、修道院で慎ましく暮らしておられます」
「あら、それは何というか、お気の毒なのかしら? 私は聖女ではない方が、随分と楽しいから」
「王太子殿下を騙した罪で死罪になる可能性もございましたので、よかったのではないでしょうか」
「それで、あなたが殿下の婚約者になるのかしら?」
「いいえ。まだ秘密なのですが、今回、聖女様を独断で追放したということで、ジョージ殿下は廃太子される予定です。新しい王太子殿下は八歳の第三王子に内定していますので、私の次の聖女が婚約者になると思います」
「まあ、短い間に色々あったのね。でも、廃太子は厳しすぎるのでは?」
「何を仰るのですか。聖女様にあんな仕打ちをするなんて、本来なら死罪ですっ。兵士からも非難轟々で、殿下では軍を掌握出来ないと陛下が判断されたのです」
セシルは相当腹を立てているようだ。
「なるほど。私が生きていることが分かると、ややこしくなるのかしら」
「いいえ。マリアンヌの色香に惑わされて、あのようなことをしてしまったことが問題なのですから、聖女様の生死は関係ございません。いつでも好きなときに、お戻りになって下さい」
「戻る気はないけど、セシルは聖女でいいのかしら?」
「私は本当は聖女様の補佐がよかったのですが、聖女でも構いません。少なくともルードリッヒ家は大喜びです」
家のことを言われ、私は実家がどうなっているのか聞きたくなった。
「私の実家はどうなっているのかしら」
「聖女様は殉職扱いとなっていますので、陞爵されて、伯爵家になられて、領地も増えるそうです」
「それは良かったわ。聖女就任のときに子爵にしていただいて、またすぐに伯爵だなんて」
「ところで、聖女様、もうおひと方はどのような方なのでしょうか?」
「綺麗な女性よ。私と歳も身長も同じくらいで、恐らくだけど、かなり高位の貴族のご令嬢だったと思うの。あなたのお兄様のことはよくご存知みたい」
「剣と弓の達人でしょうか?」
「そうよっ! 知っているの!?」
「ステーシア姉様だわ。兄の元婚約者ですわ」
「え? 婚約者と妹に嵌められて投獄されかけたって……」
「それは嘘ではないですけど、兄がステーシア姉様の好きにさせてあげたくて、妹君の策略にわざと乗ったのです」
「お兄様は?」
「王国騎士団の隊長です。ステーシア姉様とは同じ剣の師匠に学んだ兄妹弟子の間柄でもありました。ステーシア姉様は女騎士を目指しておられまして、ちょっと変わったお方でした。剣の腕では兄をも凌ぐのですよ」
「やっぱり凄いのね。今回のブルーフロッグの討伐でも物凄いのよ。あんなに素早く動くブルーフロッグを次々に斬って、しかも、一度も毒を受けないの。私は今回も何もしていないの」
「それは違うと思います。聖女様が後ろにおられるので、思い切った攻撃が出来るのだと思います」
「セシル、その、ステイと私はとても楽しくやっているの」
「大丈夫です。連れ戻したりはしませんわ。兄とステーシア姉様は、今でもお互いに好き合っているはずです。ステーシア姉様は、目的を果たされたら、兄のところに戻るはずです」
ステーシアと未来永劫ずっと一緒のはずはないとは分かっていたが、やはりいつかそういう日が来るのだと思うと、少し悲しい気分になった。だが、それがステーシアの幸せなら、喜んで見送ることができるだろう。そのとき、私にもいい人が出来ているだろうか。
私はその後、セシルと思い出話をたくさんしてから、馬車で宿屋まで送ってもらった。
宿屋ではステーシアが心配そうな表情で待っていた。
「ステイ、あなたの元婚約者の妹に会って来たわよ」
「セシル?」
「そうよ、彼女は私の聖女第二補佐だったのよ」
「そうなの!? クレイはそんなこと教えてくれなかったわよ」
「クレイさんて仰るのね。あなたを自由にするためにわざと婚約破棄したみたいよ」
「知ってるわよ。もう十年以上の付き合いだもの。彼の好意に報いるためにも、S級冒険者になるわよ」
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