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第5話 ジェラルドさまとの時間は大切なのですわ! 2/8加筆
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2/8 ジェラルドのセリフを追加しました。
「ん、ん…。は、ぁ…あ…っんく!あ、あ…ッ♡じぇ、じぇらるど、さまぁ…っ♡」
「ああ、こんなになって…かわいいよアデリーナちゃん…♡」
学園の教師棟、その端にあるジェラルドさまにあてがわれた、錬金術準備室。普段ならしんとした静かな部屋ですが、今はそこに淫靡な空気が充満しておりました。
私はお昼休憩の時間になると、必ずそこに足を運びますの。期待を込めて、胸を高鳴らせながら。
なぜなら、ジェラルドさまとの約束ですので…♡
-------------
学園に入学してすぐのことでした。『結婚してるのにアデリーナちゃんとの時間が少なすぎる!』と騒ぎ立てたジェラルドさまは、騒いだ翌日から毎日休憩時間に教室まで来てくださったり、お昼はカフェテリアまでエスコートしていただいた上に、一緒に食事を取ってくださいましたの。授業が終わった後は錬金術準備室で、ジェラルドさまのお仕事が終わるまで待たせていただいたり…。
わたくしもジェラルドさまとの時間を取れないかと考えていましたので、ジェラルドさまの行動はとても嬉しかったんですの!
何と言ってもわたくしには優しいお兄さまとして、長年淡い恋心を抱いてきた方と結婚できたのです。まあ、あと1年待てなかったのかと、陛下には思うところがあるのですが…。
それでも初恋が実った身としましては、うれしいの一言でしたわ。わたくしが犬であれば、しっぽをちぎれんばかりに振っていたことでしょう!
ですので本当にジェラルドさまと過ごす時間は、天にも昇る気持ちというものでしたの。
しかしそうして過ごすようになって、ひと月経った頃でしょうか。まわりの方の何とも言えない視線に気づきましたの。そこでわたくし達の、学園での蜜月は終了しましたわ。
思えば皆さんの前で、ずいぶんといちゃいちゃしていましたわね…。さすがに人前でキスやあーんなどはしておりませんでしたが、手をつないだり、ひっついたり。ボディタッチなども頻繁にしておりましたわ。
なんと言っても新婚さんですもの。単純に浮かれていたのです。新婚テンションでの多少のやらかしは、許していただきたいものですわ…っ
ううっしかし今思い出すだけでも恥ずかしいですわ!!皆さま砂糖を吐いてらしたのね…!
記憶が戻る前のわたくしは無邪気にジェラルドさまに甘えていましたが、成人前であるにもかかわらず王命によってではありますが、学園に入学する少し前に結婚したわたくしとジェラルドさまは、あらゆる意味で注目されていたのです。
注目度で言えば、王子であるフェリクスさまの次点くらいでしょうか?お互い高位貴族ですしね。
どれだけの方に見せつけて、どれだけの方に噂されたのかなんて、考えたくもありませんわ…。もちろんそんな目立つことを連日していれば、実家が噂を耳にするのは当たり前のことで…。
お父さまには叱られ、お母さまには泣かれてしまいましたわ。もうちょっと節度のある学園生活を送りなさい、ということでした。
親不孝者で申し訳ありませんでしたわ…。
「ん、ん…。は、ぁ…あ…っんく!あ、あ…ッ♡じぇ、じぇらるど、さまぁ…っ♡」
「ああ、こんなになって…かわいいよアデリーナちゃん…♡」
学園の教師棟、その端にあるジェラルドさまにあてがわれた、錬金術準備室。普段ならしんとした静かな部屋ですが、今はそこに淫靡な空気が充満しておりました。
私はお昼休憩の時間になると、必ずそこに足を運びますの。期待を込めて、胸を高鳴らせながら。
なぜなら、ジェラルドさまとの約束ですので…♡
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学園に入学してすぐのことでした。『結婚してるのにアデリーナちゃんとの時間が少なすぎる!』と騒ぎ立てたジェラルドさまは、騒いだ翌日から毎日休憩時間に教室まで来てくださったり、お昼はカフェテリアまでエスコートしていただいた上に、一緒に食事を取ってくださいましたの。授業が終わった後は錬金術準備室で、ジェラルドさまのお仕事が終わるまで待たせていただいたり…。
わたくしもジェラルドさまとの時間を取れないかと考えていましたので、ジェラルドさまの行動はとても嬉しかったんですの!
何と言ってもわたくしには優しいお兄さまとして、長年淡い恋心を抱いてきた方と結婚できたのです。まあ、あと1年待てなかったのかと、陛下には思うところがあるのですが…。
それでも初恋が実った身としましては、うれしいの一言でしたわ。わたくしが犬であれば、しっぽをちぎれんばかりに振っていたことでしょう!
ですので本当にジェラルドさまと過ごす時間は、天にも昇る気持ちというものでしたの。
しかしそうして過ごすようになって、ひと月経った頃でしょうか。まわりの方の何とも言えない視線に気づきましたの。そこでわたくし達の、学園での蜜月は終了しましたわ。
思えば皆さんの前で、ずいぶんといちゃいちゃしていましたわね…。さすがに人前でキスやあーんなどはしておりませんでしたが、手をつないだり、ひっついたり。ボディタッチなども頻繁にしておりましたわ。
なんと言っても新婚さんですもの。単純に浮かれていたのです。新婚テンションでの多少のやらかしは、許していただきたいものですわ…っ
ううっしかし今思い出すだけでも恥ずかしいですわ!!皆さま砂糖を吐いてらしたのね…!
記憶が戻る前のわたくしは無邪気にジェラルドさまに甘えていましたが、成人前であるにもかかわらず王命によってではありますが、学園に入学する少し前に結婚したわたくしとジェラルドさまは、あらゆる意味で注目されていたのです。
注目度で言えば、王子であるフェリクスさまの次点くらいでしょうか?お互い高位貴族ですしね。
どれだけの方に見せつけて、どれだけの方に噂されたのかなんて、考えたくもありませんわ…。もちろんそんな目立つことを連日していれば、実家が噂を耳にするのは当たり前のことで…。
お父さまには叱られ、お母さまには泣かれてしまいましたわ。もうちょっと節度のある学園生活を送りなさい、ということでした。
親不孝者で申し訳ありませんでしたわ…。
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