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第8話 探偵登場?
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「はい、では2学期の案内は以上になります。明日から授業再開しますので、お休み気分は今日まで。切り替えてくださいね~。」
朝鳥先生はそう言うと、手を振りながら教室を後にした。
「希美ちゃん久しぶり~、元気にしてた?」
荷物をまとめて帰る準備をしていると、後ろから綿あめのような声が降り注いできた。
「久しぶりね。琴音こそ大丈夫だった?」
「だいじょぶだよ~、何回か車にぶつかりそうになったけど、平気だったよ!」
この天然と顔にでかでかと描いてある彼女は、鰈埼琴音。
希美の親友であり、家族ぐるみで仲が良い。
希美にとっては親友というよりも、妹という関係性の方がしっくりくる。
とにかく人を信用しすぎてよく危ない目に会っている。
「希美ちゃんの執事さん新しい人に変わったんだって?どんな人なの?」
希美は少し考えた。しかし琴音には隠し事は意味をなさない。
「どんな人って、一言で言うなら『大きな』執事よ。」
「『大きな』執事?体が大きいってこと?」
「そうね、体だけじゃなくて態度も大きいし神経も図太いわね。」
琴音はそうなんだ~と言って窓を眺めている。
彼女はいつも窓を眺めている。
授業中も良く窓を眺めてて注意を受けている。
興味がなくなるといつもそうだ、と希美は特に気にもせず帰り支度を再開した。
すると窓を眺めていた琴音に肩をちょんちょんとつつかれた。
振り返ると、琴音は窓の方を指さして希美に尋ねる。
「希美ちゃん、『大きな』執事ってあの人みたいな感じ?」
琴音の指さす方を見ると、明らかに砂糖元家の『大きな』執事が校庭の木の下で肩車をしている。
希美は固まった。なぜ『大きな』執事が希美の通う学校の校庭に、しかもなぜ肩車をしているのか。
『大きな』執事が肩に乗せているのは、遠くて分からないが普通のおじさんのようだ。剣や盾には変身しそうにもない。
琴音は頭の上に?マークを出しながら、希美の様子を窺う。
「ごめん、ちょっと急用ができちゃったから、琴音は先に帰ってて。」
希美はそう言うと、荷物を素早くまとめて席を立った。
希美はすぐに校庭に向かい、呑気に肩車をしている『大きな』執事のもとへ向かう。
するとそれを察知したのか、『大きな』肩車をしていることを忘れて一目散に校門の方へ走り出す。
すると肩車をされていた男はうわっと声を上げその場に倒れる。
希美はすぐに『大きな』執事を追いかけたいが、自分の執事のせいで落とされた男を放ってはおけず、大丈夫ですか?と倒れている男に声をかける。
その間に『大きな』執事は校門を後にしてあの大きな体でどこに隠れたのか、姿が見当たらない。
希美は追うのをあきらめて、転がっている男に経緯を確認しようと声をかける。
「あの失礼ですが、あなたはあの『大きな』執事と何をしてたんですか?」
転がっている男はそう声をかけられるとゆっくりと立ち上がり、汚れた上着の内ポケットからしわくちゃの名刺を取り出し、希美に提示する。
「あんたが希美ちゃんかい?僕は脂元君の知り合いで、彼に仕事を手伝ってもらってたんだけど、どっか行っちゃったなぁ。これは困った。」
そう言う男をよそ目に、希美は手渡された名刺を見つめていた。
朝鳥先生はそう言うと、手を振りながら教室を後にした。
「希美ちゃん久しぶり~、元気にしてた?」
荷物をまとめて帰る準備をしていると、後ろから綿あめのような声が降り注いできた。
「久しぶりね。琴音こそ大丈夫だった?」
「だいじょぶだよ~、何回か車にぶつかりそうになったけど、平気だったよ!」
この天然と顔にでかでかと描いてある彼女は、鰈埼琴音。
希美の親友であり、家族ぐるみで仲が良い。
希美にとっては親友というよりも、妹という関係性の方がしっくりくる。
とにかく人を信用しすぎてよく危ない目に会っている。
「希美ちゃんの執事さん新しい人に変わったんだって?どんな人なの?」
希美は少し考えた。しかし琴音には隠し事は意味をなさない。
「どんな人って、一言で言うなら『大きな』執事よ。」
「『大きな』執事?体が大きいってこと?」
「そうね、体だけじゃなくて態度も大きいし神経も図太いわね。」
琴音はそうなんだ~と言って窓を眺めている。
彼女はいつも窓を眺めている。
授業中も良く窓を眺めてて注意を受けている。
興味がなくなるといつもそうだ、と希美は特に気にもせず帰り支度を再開した。
すると窓を眺めていた琴音に肩をちょんちょんとつつかれた。
振り返ると、琴音は窓の方を指さして希美に尋ねる。
「希美ちゃん、『大きな』執事ってあの人みたいな感じ?」
琴音の指さす方を見ると、明らかに砂糖元家の『大きな』執事が校庭の木の下で肩車をしている。
希美は固まった。なぜ『大きな』執事が希美の通う学校の校庭に、しかもなぜ肩車をしているのか。
『大きな』執事が肩に乗せているのは、遠くて分からないが普通のおじさんのようだ。剣や盾には変身しそうにもない。
琴音は頭の上に?マークを出しながら、希美の様子を窺う。
「ごめん、ちょっと急用ができちゃったから、琴音は先に帰ってて。」
希美はそう言うと、荷物を素早くまとめて席を立った。
希美はすぐに校庭に向かい、呑気に肩車をしている『大きな』執事のもとへ向かう。
するとそれを察知したのか、『大きな』肩車をしていることを忘れて一目散に校門の方へ走り出す。
すると肩車をされていた男はうわっと声を上げその場に倒れる。
希美はすぐに『大きな』執事を追いかけたいが、自分の執事のせいで落とされた男を放ってはおけず、大丈夫ですか?と倒れている男に声をかける。
その間に『大きな』執事は校門を後にしてあの大きな体でどこに隠れたのか、姿が見当たらない。
希美は追うのをあきらめて、転がっている男に経緯を確認しようと声をかける。
「あの失礼ですが、あなたはあの『大きな』執事と何をしてたんですか?」
転がっている男はそう声をかけられるとゆっくりと立ち上がり、汚れた上着の内ポケットからしわくちゃの名刺を取り出し、希美に提示する。
「あんたが希美ちゃんかい?僕は脂元君の知り合いで、彼に仕事を手伝ってもらってたんだけど、どっか行っちゃったなぁ。これは困った。」
そう言う男をよそ目に、希美は手渡された名刺を見つめていた。
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