目が覚めたら異世界で草生える

みももも

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旅3

ヒサメくんと一緒に調理実習してみた

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 食材を細かく切る作業を終えた私とヒサメくんは、騎士さんのところに報告にいくことにした。
 私の記憶だとこういう場合ってまず肉を炒めてから野菜を投入するはずだったから、とりあえず肉と野菜に分類してボウルに入れておいたけど、これでよかったのかな……。

「騎士さん、野菜と肉を切り終わりましたよ」
「ありがとうございます、確認しますね……まあ、オッケーです。どうします? ここから先は地味な作業なので我々で引き継いでも良いのですが、最後までやりますか?」
「アカネ姉さん、せっかくだから最後までやりたい!」
「ヒサメくんがそう言うなら私も賛成だよ!」
「かしこまりました。後の手順は書いておきましたので、この紙の通りに進めてください。わからないことがあったら聞いてくださいね」

 騎士さんは私たちのためにレシピを紙に書いてくれていたらしい。
 さっき見た鹿肉の塊が細かく分解されているし、こうしている今も数人の騎士さんたちで分担しながら調理が進んでいく。そして見た感じ結構本格的に調理しているようにも見える。
 それに比べれば私たちのは良くて調理実習。悪く言えばおままごとのレベルだけど、料理初心者のヒサメくんもいるし、これぐらいでちょうど良いのかもね。

「あとは僕たちに任せてください! さあいきましょう、アカネ姉さん!」
「あ、うん。騎士さん、レシピありがとうございます」
「はい。それではアカネ様、ヒサメ様をお願いします」

 調理場に戻った私たちは、早速調理の続きをすることにした。
 思った通りまずは肉を鍋に入れて魔導コンロに魔力を込めて肉を炒める……早速詰んだかも? とりあえず書いてある通りにコンロの上に鍋を置いて肉を投入。そしてコンロについてる魔力投入口に手を置いて力を込めて見るけど。

 ガガガガ……プスン。

 ガス欠のガスコンロを添加しようとしたときみたいな音がして、見事に何も起こらなかった。
 しかもその割になんか私の力が吸い取られたような感覚が。コンロに書いてある使い方説明を読むと、どうやら使い方が間違っているわけでは無いらしいけど、良く見るとそこには「対象年齢:10歳以上(魔力値3000以上)」って書いてある。
 ポケットから取り出した私のステータスカードを見てみると、魔力値のところには「魔力値:0/2」ってなってる。どうやらさっきので私の魔力を全部持っていかれたみたいだけど、ダメだ、こりゃ。

「そうだ、せっかくだからヒサメくんがやってみない? 火力の調整は私が指示するからさ」
「え、やった! 良いんですか⁉︎ やりたいです‼︎」
「うん。使い方はわかる? そこに手を置いて魔力を込めるんだけど……」

 ヒサメくんが魔力投入口に手を置いて魔力を込めると、コンロにはいとも簡単に火がついた。
 うん、そうじゃ無いかと思ってたけど、なんか悔しい。
 でもこれで一応、ヒサメくんに体験させてあげてるという体で調理を進めていけそうだし、問題はないかな。
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