21 / 33
校長さんねぇ……あなた子どもですか……???
しおりを挟む
「……随分とダイナミックな登場ねアリスさん」
「小さな頃からダイナミックが売りでしたので」
「……褒めてないわよ」
存じておりますとも。 ちょっとばかしの仕返しです。
小さく舌を出しておどけてみますが……睨みつけられたので素知らぬ顔をします。
「それはそうとして! 校長さん。 何か私たちに依頼があるんですよね?」
「えぇ。 それについてなんだけど……」
「その話の前に。 ひとつ待ってもらってもいいかな校長?」
「……?」
それまで校長室に置かれたよく分からないトロフィーやら肖像やらを興味深げに眺めていたセシリアがおもむろに手を挙げました。
ええと……どうしたんでしょうか?
「いやぁ……別に大したことではないさ。 ただ……どうして私たちが卒業したことになっているんだい?」
「……え?」
予想外の発言。
私は慌てて背後の校長さんを振り返りました。
いやいやまさかそんなはずが……。
「べっ……別に? そーんな訳ないもーん? ほ……本当だから!」
「「……」」
校長さんのあまりの嘘ベタさに絶句する私とセシリア。
口調変わってますし……。
「……それで? なんでそんな事を?」
「わっ……私は別に嘘なんか……」
「いや大丈夫だ。 もう弁明は必要ないから……」
「……くっ。 分かったわよ」
観念したような表情を浮かべた後、ぽつりぽつりと話を始めた校長さん。
「ええとつまり……。 退学させた後に思いの外有名になってしまったから『飛び級卒業』という扱いに変えた、ということですか?」
その話をまとめると……こんな感じになりました。
「……まぁ貴女達も人気者になれたわけだから大丈夫でしょう? それを悪いと思って今回は依頼したわけだし」
「セシリアが聞かなかったら答えなかったくせに?」
「うっ……うるさーい! あんまり騒ぐようなら……ボコすわよ!?」
「いやちょっと!? 落ち着いてください校長さん!?」
いきなり杖を取り出して暴れだした校長さん。
一目散に私はセシリアの背後へと逃げましたが……かつて名を馳せた実力者の魔法使いである校長さん相手はいつものようにはいかなさそうです。
「「お……落ち着いて!!!!」」
暴れ散らかす校長さんを必死で宥める私とセシリアなのでした。
★★★★★
「……落ち着きました? 全く……暴れすぎですよ」
「面目ない……」
しゅんと落ち込む校長さん。 以前までは取り付く島もないような堅物だと思い込んでいましたが……こうして見ると、若々しい年相応の普通の女性ですね。
「この様子だとお相手はいなさそうですけど(ボソッ)」
「……聞こえてるわよ」
ギロッと私を睨みつけてくる校長さん。 図星ですか。
手入れされた黒髪は見るからに出来る女感を出しているのに……残念ですねー本当に。
「しかしセシリアさん。 貴女……本当に強くなったわね。 在学中から目を見張るものがあったけど……少し目を離しただけでここまで強くなっているなんて……」
「まぁ色々とあったからね。 そもそもの話、私にはカリキュラムに従った勉強というものがあっていなかったようだ。
アリスと旅をする間に、色々なところで実戦経験を積むことが出来たというのも一因だろうけど」
「なるほどねぇ……。 これはセシリアさんを『飛び級卒業者』にして正解だったわね。 しかし……それに比べて貴女は……」
ぼんやりと突き破った窓を眺めていた私を忽然と見つめる校長さん。
な……なんですか!! 言いたい事があるんなら言ってください!
「……貴女は全く成長してないわね。 というより……退化してない?」
「うぐっ……!!」
そんな風にドスンと構えていた私の心を打ち砕く一言。
思わず膝からがっくりと崩れ落ちます。
そりゃあそうでしょうよ! さっき校長さんを落ち着かせる時も私はずーっとセシリアの後ろで隠れていましたし!?
「うっ! うるさいですっ!! そもそも魔法なんて普段使いませんし!? 戦いなんてセシリアがぜーんぶやってくれますから!!」
「そ……それはそうなんだけど。何と言うか……セシリアさん頼りのところはあの時から変わってないのね……」
やれやれと頭を振りながら校長さんがちらりと視線を寄せたのは棚に飾られた一枚の写真。
誘導されるように注視すると……そこに映っていたのはカメラに向けてピースをする長い銀髪の美少女アリスちゃんと、その横でクールに青髪をかきあげているセシリアの姿でした。
「ふむ……これは……」
「うわぁ懐かしい! これって入学したばっかりの頃の魔術対抗大会の時のやつですよね?? 私とセシリアが優勝した」
「……セシリアさんとついでに貴女が、ね!」
ついでという部分を偉く誇張しての校長さんの一言でした。
ぐぬぬ……納得はいきませんがその通りです。 私がこの大会に優勝したのはセシリアのおかげと言うほかないのだから。
例のごとくセシリアの後ろにコソコソ隠れて逃げ回り、相手が疲れたところで牽制するという今ふりかえってもセコい立ち回りをしていましたし。
しかし形はどうあれ優勝は優勝ですから。 しっかりと私のキャリアに組み込まれております。
「まぁ貴女の魔法使いとしての能力にさして期待はしていないけど……異種族通訳者としての貴女には期待しているわ」
「……あ。 そうでした」
「貴女ねぇ……」
そーいえば依頼を受けていたのでしたと思い出した私にがっくりと椅子から崩れ落ちる校長さん。
「むふふん! 忘れてはいましたが任せてください! 私なら完璧に依頼をこなしてみせますよ!」
「……なんか不安なんだけど。 まぁいいわ。 それで今回の依頼なのだけど……結構面倒くさいから金貨二枚でいいわ」
「……げ。 それって相当に面倒くさい依頼じゃないんですか?」
通常料金の二倍支払うって……よっぽど難しい内容じゃないですか……。
「そう? まぁ一応渡しておくだけよ」
「なーんか怪しいですけど。 それで? 依頼の内容とは?」
一応メモとペンを取り出した私は聞き耳を立てます。
コホンと一つの咳払いの後、校長さんは口を開きました。
「エルフの民族に伝わる伝統舞踊。 今度やってくる、この魔法学園の創立百年を祝う歓迎祭で踊るために……それを学んできて欲しいわ」
「……???」
まさかの通訳業でない依頼に困惑する私なのでした。
「小さな頃からダイナミックが売りでしたので」
「……褒めてないわよ」
存じておりますとも。 ちょっとばかしの仕返しです。
小さく舌を出しておどけてみますが……睨みつけられたので素知らぬ顔をします。
「それはそうとして! 校長さん。 何か私たちに依頼があるんですよね?」
「えぇ。 それについてなんだけど……」
「その話の前に。 ひとつ待ってもらってもいいかな校長?」
「……?」
それまで校長室に置かれたよく分からないトロフィーやら肖像やらを興味深げに眺めていたセシリアがおもむろに手を挙げました。
ええと……どうしたんでしょうか?
「いやぁ……別に大したことではないさ。 ただ……どうして私たちが卒業したことになっているんだい?」
「……え?」
予想外の発言。
私は慌てて背後の校長さんを振り返りました。
いやいやまさかそんなはずが……。
「べっ……別に? そーんな訳ないもーん? ほ……本当だから!」
「「……」」
校長さんのあまりの嘘ベタさに絶句する私とセシリア。
口調変わってますし……。
「……それで? なんでそんな事を?」
「わっ……私は別に嘘なんか……」
「いや大丈夫だ。 もう弁明は必要ないから……」
「……くっ。 分かったわよ」
観念したような表情を浮かべた後、ぽつりぽつりと話を始めた校長さん。
「ええとつまり……。 退学させた後に思いの外有名になってしまったから『飛び級卒業』という扱いに変えた、ということですか?」
その話をまとめると……こんな感じになりました。
「……まぁ貴女達も人気者になれたわけだから大丈夫でしょう? それを悪いと思って今回は依頼したわけだし」
「セシリアが聞かなかったら答えなかったくせに?」
「うっ……うるさーい! あんまり騒ぐようなら……ボコすわよ!?」
「いやちょっと!? 落ち着いてください校長さん!?」
いきなり杖を取り出して暴れだした校長さん。
一目散に私はセシリアの背後へと逃げましたが……かつて名を馳せた実力者の魔法使いである校長さん相手はいつものようにはいかなさそうです。
「「お……落ち着いて!!!!」」
暴れ散らかす校長さんを必死で宥める私とセシリアなのでした。
★★★★★
「……落ち着きました? 全く……暴れすぎですよ」
「面目ない……」
しゅんと落ち込む校長さん。 以前までは取り付く島もないような堅物だと思い込んでいましたが……こうして見ると、若々しい年相応の普通の女性ですね。
「この様子だとお相手はいなさそうですけど(ボソッ)」
「……聞こえてるわよ」
ギロッと私を睨みつけてくる校長さん。 図星ですか。
手入れされた黒髪は見るからに出来る女感を出しているのに……残念ですねー本当に。
「しかしセシリアさん。 貴女……本当に強くなったわね。 在学中から目を見張るものがあったけど……少し目を離しただけでここまで強くなっているなんて……」
「まぁ色々とあったからね。 そもそもの話、私にはカリキュラムに従った勉強というものがあっていなかったようだ。
アリスと旅をする間に、色々なところで実戦経験を積むことが出来たというのも一因だろうけど」
「なるほどねぇ……。 これはセシリアさんを『飛び級卒業者』にして正解だったわね。 しかし……それに比べて貴女は……」
ぼんやりと突き破った窓を眺めていた私を忽然と見つめる校長さん。
な……なんですか!! 言いたい事があるんなら言ってください!
「……貴女は全く成長してないわね。 というより……退化してない?」
「うぐっ……!!」
そんな風にドスンと構えていた私の心を打ち砕く一言。
思わず膝からがっくりと崩れ落ちます。
そりゃあそうでしょうよ! さっき校長さんを落ち着かせる時も私はずーっとセシリアの後ろで隠れていましたし!?
「うっ! うるさいですっ!! そもそも魔法なんて普段使いませんし!? 戦いなんてセシリアがぜーんぶやってくれますから!!」
「そ……それはそうなんだけど。何と言うか……セシリアさん頼りのところはあの時から変わってないのね……」
やれやれと頭を振りながら校長さんがちらりと視線を寄せたのは棚に飾られた一枚の写真。
誘導されるように注視すると……そこに映っていたのはカメラに向けてピースをする長い銀髪の美少女アリスちゃんと、その横でクールに青髪をかきあげているセシリアの姿でした。
「ふむ……これは……」
「うわぁ懐かしい! これって入学したばっかりの頃の魔術対抗大会の時のやつですよね?? 私とセシリアが優勝した」
「……セシリアさんとついでに貴女が、ね!」
ついでという部分を偉く誇張しての校長さんの一言でした。
ぐぬぬ……納得はいきませんがその通りです。 私がこの大会に優勝したのはセシリアのおかげと言うほかないのだから。
例のごとくセシリアの後ろにコソコソ隠れて逃げ回り、相手が疲れたところで牽制するという今ふりかえってもセコい立ち回りをしていましたし。
しかし形はどうあれ優勝は優勝ですから。 しっかりと私のキャリアに組み込まれております。
「まぁ貴女の魔法使いとしての能力にさして期待はしていないけど……異種族通訳者としての貴女には期待しているわ」
「……あ。 そうでした」
「貴女ねぇ……」
そーいえば依頼を受けていたのでしたと思い出した私にがっくりと椅子から崩れ落ちる校長さん。
「むふふん! 忘れてはいましたが任せてください! 私なら完璧に依頼をこなしてみせますよ!」
「……なんか不安なんだけど。 まぁいいわ。 それで今回の依頼なのだけど……結構面倒くさいから金貨二枚でいいわ」
「……げ。 それって相当に面倒くさい依頼じゃないんですか?」
通常料金の二倍支払うって……よっぽど難しい内容じゃないですか……。
「そう? まぁ一応渡しておくだけよ」
「なーんか怪しいですけど。 それで? 依頼の内容とは?」
一応メモとペンを取り出した私は聞き耳を立てます。
コホンと一つの咳払いの後、校長さんは口を開きました。
「エルフの民族に伝わる伝統舞踊。 今度やってくる、この魔法学園の創立百年を祝う歓迎祭で踊るために……それを学んできて欲しいわ」
「……???」
まさかの通訳業でない依頼に困惑する私なのでした。
0
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる