15 / 69
第十四話 小妖精
しおりを挟む
学園塔仮想訓練階層・南西、予備仮想訓練室。
無限と錯覚するほど広大な白亜の空間。その床に並ぶ、直径二メートルの黒球群。その最前列の隅っこ(正面出入り口から見て右。全体から見て南端)に、紺のブレザーに身を包んだ中学三年生の姿が有った。
名取耀平は、巨大黒球に向かって最敬礼していた。その奇行の意味は、名取耀平本人にしか分からないだろう。
他の生徒は、誰もそんなことをしない。しても意味が無い。生徒に限らず、二十二世紀に生きる殆どの人間は「機械に心など無い」と考えている。
その中に、耀平は含まれていなかった。
耀平は機械にも心が有ると信じている。
だからこそ、頭を下げた。
すると、奇妙なことが起こった。
巨大黒球の表面に、ポカリと穴が開いた。
耀平が面を上げると、視界に直径一メートルの大穴が映り込んだ。それを直感した瞬間、耀平は学生鞄を右脇に抱えた。続け様に、穴の縁に左手を掛けて、
「よっこいしょういち」
おっさん臭い掛け声を上げながら中に入り込んだ。
黒球の中は、外観に併せているかのような球体型の空間が広がっていた。その中心にマッサージチェアのような、背もたれ付きの黒い座席が設置されていた。それ自体、奇妙と言えなくもない。しかし、それに目を奪われるものは少数派だろう。
何故ならば、より一層奇妙なものが、椅子の周りに生えていた。
それは、複数本の操縦桿やキーボード、フットレバー(ペダル)等々。
椅子には諸々の操縦機器が取り付けられていた。その数は前時代の重機の二十倍強。
しかし、それでも未だ足りない。ツクモスを意のままに操る為には「別の操縦装置」を使う必要が有った。
それが「脳波操縦装置」。
脳波操縦と組み合わせることで、人間と錯覚するほど滑らかな動きが可能となっている。しかし、それらしい操縦装置は、どこにも見当たらない。尤も、例え目の前に有ったとしても、人間の視力では確認できない。
脳波操縦装置は細胞ほどの極小の電子チップ、所謂「ナノマシン」だ。
ナノマシンは黒球内面、表層部分を覆い尽くすように埋め込まれている。操縦者の脳波を全周囲から感知できる仕組みになっている。
因みに、ヴェイクス偏重の第三世代型であれば、手動装置の総数はムラマサの半分程度。その事実を鑑みると、現況は拷問と言える。
しかし、耀平にとっては御褒美以外の何ものでもなかった。
これだよ、これこれ。これがムラマサっ。
耀平は手動操作が大好きだ。自信も有った。誰にも負けないと自負している。それは、決して独りよがりな思い込みではなかった。
耀平は、その操縦技術によって、学園上位十六名に食い込んでいる。
俺の腕前――見せ付けてやる。
耀平は満面の笑みを浮かべながら座席に尻を埋めた。その瞬間、耀平が潜ってきた穴が縮小、消失した。
「!」
耀平は閉じ込められた。その事実を直感した瞬間、耀平は息を飲んだ。しかし、不安は覚えなかった。そんな暇も無かった。
耀平の視界が闇に支配されていたのは、時間にしてコンマ五秒。
耀平が息を飲んだ直後、再び球面(内側)が光り出した。それに伴って、耀平の視界に諸々の操作装置が映り込んだ。その一つひとつが目に入る度、耀平の喉が「グビグビ」鳴った。
触ってみたい。握ってみたい。弄り回したい。
名取耀平も男の子。ロボット(ツクモス)の操縦席に乗ったなら、操縦したくなる。それが自分の愛機となれば尚更だ。
しかし、耀平は――堪えた。
「…………」
耀平は座席の上でジッとしていた。すると、座席の下から「何か」がニュッと突き出した。
それは黒い円盤だった。直径ニ十一センチ、厚さは一センチほど。
円盤は耀平の目の前まで上昇して、そこで止まった。その様子を、耀平は息を止めて見守っていた。すると、円盤の上部がパカリと開いた。
円盤の中は空っぽだ。何も無い。その代わり、何か円盤状のものを嵌め込むような窪みが有った。その直系はニ十センチほど。それを見た瞬間、耀平は即応で動いた。
耀平は、脇に挟んでいた学生鞄を膝の上に乗せて、中から巾着袋を取り出した。それが視界に入ったところで、続け様に声を上げた。
「『耀蔵爺ちゃん』、出番だよ」
耀蔵爺ちゃん。即ち、耀蔵の曾祖父、名取耀蔵だ。その名前を呟きながら、耀平は巾着袋の中身を取り出した。
中に入っていたのは耀蔵爺ちゃん――ではなく黒い円番だった。
耀平は円盤を右手で掴んで、それを目の前に突き上がっていた円盤の中に入れた。その直後、開いていた円盤上部が閉じた。続け様に、燿平が座る座席の下に収納された。
耀平の円盤が飲み込まれた。その直後、球面(内側)に様々な像が浮かび上がった。
それは――外の光景だった。
黒球の内側は全周囲モニターになっていた。耀平の円盤を飲み込んだことで、それが起動した。その光景に、耀平の視線が釘付けになった。思わず「おお~」と声を上げてしまった。しかし、意識を奪われたのは一瞬だった。
耀平が声を上げた直後、至近から「声」が上がった。
「待ちくたびれたわい」
「!」
少女の声だ。しかし、その口調は年寄りじみている。それが耳に入った瞬間、耀平は声がした方向――左肩を見た。すると、そこに少女が腰掛けていた。
歳は十代前半くらい。青いワンピース姿の可愛らしい少女だ。
しかし、絶対に人間ではない。何故ならば、少女の身長は十五センチほどしかないからだ。
小さい。余りに小さい。「小妖精」と呼ぶべきか。そんな奇怪なものを目の当たりにして、耀平は――
「ははっ」
笑っていた。満面の笑みを浮かべながら、小妖精に向かって声を上げた。
「お待たせ、耀蔵爺ちゃん」
耀平は小妖精を曾祖父として認識していた。当然ながら、耀蔵本人ではない。その事実は、耀平も良く心得ている。そもそも、小妖精には実体が無い。
小妖精の姿はホログラムだ。その本体は、先程黒球に飲み込まれた黒い円盤。その真の正体は、ツクモスの操縦を補助するコンピュータ。通称「サポートコンピュータ(略称サポコン)」だ。
サポコンは、ツクモス操縦者なら誰もが持っているものだ。耀平の黒い円盤も、性能的には同程度である。
しかし、耀平のサポコンには他に類を見ない機能が備わっていた。それが、耀平が小妖精を「耀蔵」と呼ぶ理由だった。
耀平のサポコンには耀蔵の人格が模写されていた。即ち「人工知能、名取耀蔵」なのだ。そして、耀平の肩に乗った小妖精は――単に耀蔵(AI)の気紛れ、お茶目さが表出した存在であった。
無限と錯覚するほど広大な白亜の空間。その床に並ぶ、直径二メートルの黒球群。その最前列の隅っこ(正面出入り口から見て右。全体から見て南端)に、紺のブレザーに身を包んだ中学三年生の姿が有った。
名取耀平は、巨大黒球に向かって最敬礼していた。その奇行の意味は、名取耀平本人にしか分からないだろう。
他の生徒は、誰もそんなことをしない。しても意味が無い。生徒に限らず、二十二世紀に生きる殆どの人間は「機械に心など無い」と考えている。
その中に、耀平は含まれていなかった。
耀平は機械にも心が有ると信じている。
だからこそ、頭を下げた。
すると、奇妙なことが起こった。
巨大黒球の表面に、ポカリと穴が開いた。
耀平が面を上げると、視界に直径一メートルの大穴が映り込んだ。それを直感した瞬間、耀平は学生鞄を右脇に抱えた。続け様に、穴の縁に左手を掛けて、
「よっこいしょういち」
おっさん臭い掛け声を上げながら中に入り込んだ。
黒球の中は、外観に併せているかのような球体型の空間が広がっていた。その中心にマッサージチェアのような、背もたれ付きの黒い座席が設置されていた。それ自体、奇妙と言えなくもない。しかし、それに目を奪われるものは少数派だろう。
何故ならば、より一層奇妙なものが、椅子の周りに生えていた。
それは、複数本の操縦桿やキーボード、フットレバー(ペダル)等々。
椅子には諸々の操縦機器が取り付けられていた。その数は前時代の重機の二十倍強。
しかし、それでも未だ足りない。ツクモスを意のままに操る為には「別の操縦装置」を使う必要が有った。
それが「脳波操縦装置」。
脳波操縦と組み合わせることで、人間と錯覚するほど滑らかな動きが可能となっている。しかし、それらしい操縦装置は、どこにも見当たらない。尤も、例え目の前に有ったとしても、人間の視力では確認できない。
脳波操縦装置は細胞ほどの極小の電子チップ、所謂「ナノマシン」だ。
ナノマシンは黒球内面、表層部分を覆い尽くすように埋め込まれている。操縦者の脳波を全周囲から感知できる仕組みになっている。
因みに、ヴェイクス偏重の第三世代型であれば、手動装置の総数はムラマサの半分程度。その事実を鑑みると、現況は拷問と言える。
しかし、耀平にとっては御褒美以外の何ものでもなかった。
これだよ、これこれ。これがムラマサっ。
耀平は手動操作が大好きだ。自信も有った。誰にも負けないと自負している。それは、決して独りよがりな思い込みではなかった。
耀平は、その操縦技術によって、学園上位十六名に食い込んでいる。
俺の腕前――見せ付けてやる。
耀平は満面の笑みを浮かべながら座席に尻を埋めた。その瞬間、耀平が潜ってきた穴が縮小、消失した。
「!」
耀平は閉じ込められた。その事実を直感した瞬間、耀平は息を飲んだ。しかし、不安は覚えなかった。そんな暇も無かった。
耀平の視界が闇に支配されていたのは、時間にしてコンマ五秒。
耀平が息を飲んだ直後、再び球面(内側)が光り出した。それに伴って、耀平の視界に諸々の操作装置が映り込んだ。その一つひとつが目に入る度、耀平の喉が「グビグビ」鳴った。
触ってみたい。握ってみたい。弄り回したい。
名取耀平も男の子。ロボット(ツクモス)の操縦席に乗ったなら、操縦したくなる。それが自分の愛機となれば尚更だ。
しかし、耀平は――堪えた。
「…………」
耀平は座席の上でジッとしていた。すると、座席の下から「何か」がニュッと突き出した。
それは黒い円盤だった。直径ニ十一センチ、厚さは一センチほど。
円盤は耀平の目の前まで上昇して、そこで止まった。その様子を、耀平は息を止めて見守っていた。すると、円盤の上部がパカリと開いた。
円盤の中は空っぽだ。何も無い。その代わり、何か円盤状のものを嵌め込むような窪みが有った。その直系はニ十センチほど。それを見た瞬間、耀平は即応で動いた。
耀平は、脇に挟んでいた学生鞄を膝の上に乗せて、中から巾着袋を取り出した。それが視界に入ったところで、続け様に声を上げた。
「『耀蔵爺ちゃん』、出番だよ」
耀蔵爺ちゃん。即ち、耀蔵の曾祖父、名取耀蔵だ。その名前を呟きながら、耀平は巾着袋の中身を取り出した。
中に入っていたのは耀蔵爺ちゃん――ではなく黒い円番だった。
耀平は円盤を右手で掴んで、それを目の前に突き上がっていた円盤の中に入れた。その直後、開いていた円盤上部が閉じた。続け様に、燿平が座る座席の下に収納された。
耀平の円盤が飲み込まれた。その直後、球面(内側)に様々な像が浮かび上がった。
それは――外の光景だった。
黒球の内側は全周囲モニターになっていた。耀平の円盤を飲み込んだことで、それが起動した。その光景に、耀平の視線が釘付けになった。思わず「おお~」と声を上げてしまった。しかし、意識を奪われたのは一瞬だった。
耀平が声を上げた直後、至近から「声」が上がった。
「待ちくたびれたわい」
「!」
少女の声だ。しかし、その口調は年寄りじみている。それが耳に入った瞬間、耀平は声がした方向――左肩を見た。すると、そこに少女が腰掛けていた。
歳は十代前半くらい。青いワンピース姿の可愛らしい少女だ。
しかし、絶対に人間ではない。何故ならば、少女の身長は十五センチほどしかないからだ。
小さい。余りに小さい。「小妖精」と呼ぶべきか。そんな奇怪なものを目の当たりにして、耀平は――
「ははっ」
笑っていた。満面の笑みを浮かべながら、小妖精に向かって声を上げた。
「お待たせ、耀蔵爺ちゃん」
耀平は小妖精を曾祖父として認識していた。当然ながら、耀蔵本人ではない。その事実は、耀平も良く心得ている。そもそも、小妖精には実体が無い。
小妖精の姿はホログラムだ。その本体は、先程黒球に飲み込まれた黒い円盤。その真の正体は、ツクモスの操縦を補助するコンピュータ。通称「サポートコンピュータ(略称サポコン)」だ。
サポコンは、ツクモス操縦者なら誰もが持っているものだ。耀平の黒い円盤も、性能的には同程度である。
しかし、耀平のサポコンには他に類を見ない機能が備わっていた。それが、耀平が小妖精を「耀蔵」と呼ぶ理由だった。
耀平のサポコンには耀蔵の人格が模写されていた。即ち「人工知能、名取耀蔵」なのだ。そして、耀平の肩に乗った小妖精は――単に耀蔵(AI)の気紛れ、お茶目さが表出した存在であった。
10
あなたにおすすめの小説
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる