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アストルム騎士団創立編
第44話 悪役令嬢 初の任務を受ける
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第二王子の婚約者が騎士団を創立した。
譲られた領地の不正を正し、経済を発展させた。
このような噂が王宮に広まりダリア・クロウリーの名は段々と令嬢としてではなくひとりの「貴族」として有名になりつつある。
だが当時は騎士団創立を多くの貴族から反対されていた。
今まで男社会だった王宮に女が介入しようとしているのだから。
しかし、ベルメール領を発展させ、不正に行われていた武器の密輸や違法薬物の取引を取り締まったことにより王宮はこれを認めざるを得なかった。
「公女、王宮から陛下の勅命を持った使いが来ております。」
「通せ。」
勅命書を持った使いを部屋に通し、耳を傾けると内容は以下の通りだった。
【アストルム騎士団に王宮での任務を与える。来年第一王女であるブランディーヌ王女の10歳の誕生日パーティが王宮にて行われる。その警護を命ずる。】
「陛下の勅命たしかに承りました。お任せ下さいませ。」
勅命書にひざまづき承ることを告げると使いは部屋を後にする。
「公女、陛下からの初めての任務ですね!」
喜ぶリアーナにダリアは口元を月の弧のように笑ってみせると鋭い視線を使いが出ていったドアに向けていた。
「あぁ、つまり女はお守りをしていろということだ。」
「こ、公女、、、任務を与えられただけでも今は良しとしましょう。」
「ブランディーヌ第一王女、か。」
「キース様をベルメール領から呼び戻しましょうか?」
「この隙に領地を荒らされては癪だな。リアーナ、キースを呼び戻し代わりにノアをベルメールに送ろう。彼に領地を任せるとする。」
「かしこまりました。」
「ベルメールは言わば我々の第1拠点とも言える。守りは固くしないとな。」
ダリアはその後すぐにベルメール領でノアとキースの引き継ぎを行わせ、第一王女ブランディーヌ王女についてや、パーティーの詳細についてリアーナに調べさせた。
つまり、ダリアはアルベルト王子の婚約者としてではなく。
初めてアストルム騎士団、団長としてパーティーに参加することになるのだった。
クロウリー公爵家からは妹であるヒナが公爵令嬢としてこのパーティーに側室と父の公爵、ダリアの母の公爵夫人とともに参加することとなる。
公爵家はもちろん、王宮内にアストルム騎士団の有能さ優雅さを見せつける時が遂に来た。
容姿、気品さ、気高さ、優雅さ、全て申し分無し。
戦力は言うまでもない。
大人の騎士も負かしたことのあるダリアがひとりひとりに剣術と魔法を教えているためトップレベルと言えるだろう。
「さぁ、準備をするとしよう。アストルム騎士団に出来ぬことは無いのだから。」
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹🌌
譲られた領地の不正を正し、経済を発展させた。
このような噂が王宮に広まりダリア・クロウリーの名は段々と令嬢としてではなくひとりの「貴族」として有名になりつつある。
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しかし、ベルメール領を発展させ、不正に行われていた武器の密輸や違法薬物の取引を取り締まったことにより王宮はこれを認めざるを得なかった。
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「通せ。」
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「ブランディーヌ第一王女、か。」
「キース様をベルメール領から呼び戻しましょうか?」
「この隙に領地を荒らされては癪だな。リアーナ、キースを呼び戻し代わりにノアをベルメールに送ろう。彼に領地を任せるとする。」
「かしこまりました。」
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ダリアはその後すぐにベルメール領でノアとキースの引き継ぎを行わせ、第一王女ブランディーヌ王女についてや、パーティーの詳細についてリアーナに調べさせた。
つまり、ダリアはアルベルト王子の婚約者としてではなく。
初めてアストルム騎士団、団長としてパーティーに参加することになるのだった。
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容姿、気品さ、気高さ、優雅さ、全て申し分無し。
戦力は言うまでもない。
大人の騎士も負かしたことのあるダリアがひとりひとりに剣術と魔法を教えているためトップレベルと言えるだろう。
「さぁ、準備をするとしよう。アストルム騎士団に出来ぬことは無いのだから。」
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