14 / 66
二人の関係
第十三話
しおりを挟む
「フラックスか、、、」
優しい目で見つめていると、レオがコホンと咳払いをする。
「本当に奥様は奥ゆかしい方ですね。とても子爵令嬢とは、、、」
レオの言葉にリアムは眉をぴくりと潜める。
「今は公爵夫人だ。」
「失礼いたしました。それにしても貴族が草花の花言葉をご存知とは。」
リアムは静かに花を置くとメイドを呼んだ。
「これを押し花にして栞を作れ。綺麗にな。」
「かしこまりました。」
「初めてローズからの贈り物だ。」
そういうと[花の事典]と書かれたシンプルな赤い本を手に取って読み始めていた。
「この本をブラン城で2人で読んだのだ。」
そういってまるで写真のアルバムを見ているかのように丁寧にめくっていく。
「花なんぞ、ただの女の飾りだと思っていたが、、、」
そう言って静かに目を閉じた。
その夜、少しだけ食卓がほんのり甘い雰囲気に包まれていたとか。
ヴェルグラ城に住み始めてから3ヶ月が経とうとしていた。
過ごしていくうちにローズはひとつの事を気がかりとしていた。
それは、リアムが月に1度部屋に引こもることがある事だ。
食事も、寝る時も。一切部屋を出ない。
それに、いつもの自室ではなく城の離れの塔に閉じこもっているのだ。
ローズも呪いの薔薇と共によく部屋に閉じこもっていた。
謎の親近感と言い知れぬ不安をローズは胸に抱いていたのだ。
自分に固執する訳がそこにあるのでないかと、、、
いつものように図書室で本を読んでいると後ろから優しくリアムが抱きしめる。
「何を読んでいるのだ?」
「世界にいる獣について書かれている本を、、、」
そういっていつものようにリアムに差し出すと眉をひそめ、目を逸らした。
「そうか、、、」
不思議に思いながらもローズはリアムに問いただす。
「あの、、、たまに塔に行かれますが具合でも悪いのでしょうか?なにか持病でも?」
不安そうにリアムを見つめるローズに彼は少し驚いていた。
まさかローズが自分に対して興味を示すとは思わなかったからだ。
「いや、、、なんでもないんだ。時折古傷が痛む時があってな。」
「そう、、、ですか。」
「お前が俺の身を案じてくれるとはな。嬉しい限りだ。」
そういってローズの頭にキスを落とす。
「、、、」
「だが、念の為に塔に近づくんじゃないぞ?お前に何かあったら俺は、、、」
リアムの言葉にローズはなぜ?と問う。
「いいから、、、」
次回につづく
優しい目で見つめていると、レオがコホンと咳払いをする。
「本当に奥様は奥ゆかしい方ですね。とても子爵令嬢とは、、、」
レオの言葉にリアムは眉をぴくりと潜める。
「今は公爵夫人だ。」
「失礼いたしました。それにしても貴族が草花の花言葉をご存知とは。」
リアムは静かに花を置くとメイドを呼んだ。
「これを押し花にして栞を作れ。綺麗にな。」
「かしこまりました。」
「初めてローズからの贈り物だ。」
そういうと[花の事典]と書かれたシンプルな赤い本を手に取って読み始めていた。
「この本をブラン城で2人で読んだのだ。」
そういってまるで写真のアルバムを見ているかのように丁寧にめくっていく。
「花なんぞ、ただの女の飾りだと思っていたが、、、」
そう言って静かに目を閉じた。
その夜、少しだけ食卓がほんのり甘い雰囲気に包まれていたとか。
ヴェルグラ城に住み始めてから3ヶ月が経とうとしていた。
過ごしていくうちにローズはひとつの事を気がかりとしていた。
それは、リアムが月に1度部屋に引こもることがある事だ。
食事も、寝る時も。一切部屋を出ない。
それに、いつもの自室ではなく城の離れの塔に閉じこもっているのだ。
ローズも呪いの薔薇と共によく部屋に閉じこもっていた。
謎の親近感と言い知れぬ不安をローズは胸に抱いていたのだ。
自分に固執する訳がそこにあるのでないかと、、、
いつものように図書室で本を読んでいると後ろから優しくリアムが抱きしめる。
「何を読んでいるのだ?」
「世界にいる獣について書かれている本を、、、」
そういっていつものようにリアムに差し出すと眉をひそめ、目を逸らした。
「そうか、、、」
不思議に思いながらもローズはリアムに問いただす。
「あの、、、たまに塔に行かれますが具合でも悪いのでしょうか?なにか持病でも?」
不安そうにリアムを見つめるローズに彼は少し驚いていた。
まさかローズが自分に対して興味を示すとは思わなかったからだ。
「いや、、、なんでもないんだ。時折古傷が痛む時があってな。」
「そう、、、ですか。」
「お前が俺の身を案じてくれるとはな。嬉しい限りだ。」
そういってローズの頭にキスを落とす。
「、、、」
「だが、念の為に塔に近づくんじゃないぞ?お前に何かあったら俺は、、、」
リアムの言葉にローズはなぜ?と問う。
「いいから、、、」
次回につづく
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる