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望まれない結婚
第四十四話
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『アデル皇女は実にお美しい!』
『皇国一の姫君であらせられる!』
『あぁ、彼女には美しい薔薇ですら褪せてしまう。』
えぇ、えぇ、、、知っていますとも。
わたくしが一番です。なにもかもが。
わたくしの美しさにひれ伏さない者はいない。
『おい、聞いたか?噂の城にいる子爵令嬢。その名にふさわしい美しさだとか。』
『噂の城ってブラン城か?』
だからね、、、、わたしくしより上だなんてことは許されないのよ。
何がなんでもね?
その上ヴェルグラ公爵と婚約だなんて。
浮いた話が一切無かったではありませんか。
わたくしを選ばずに、、、何故?その娘の何が宜しくて?
この目で確かめてあげましょう?そして解らせて差し上げましょうね?
あなたが彼に選ばれるなんておこがましいということを。
既にサロンにはアデルが呼んだ貴婦人達が談笑をしていた。その真ん中にふんぞり返るように座っているのがアデル・ガロワ。その取り巻きたちはローズの登場をまだかまだかと待ち構えていた。
するとサロンの入口であるガーデンの扉がゆっくりと開かれ、召使いが彼女の到着を知らせる。
「ローズ・アグノエル子爵令嬢のご到着でございます。」
シエルに手を引かれながら部屋の中へと入るローズは春を思わせる薄いピンクのプリンセスラインのドレスを見に纏っている。
シエルは白い燕尾服でローズをエスコートしている。
「まぁ、あの方がアグノエル嬢ですわ!」
「昔パーティなどで何度かお見かけしましたが大人になられてさらにお美しくなられているわ!」
「エスコートなさっているのはどなた?可愛らしいですが凛々しい百合のような方ですわね!」
口々に賞賛の声を上げる周りに気もとめずに中へと進んでいく。
すると目の前に1人の貴婦人があいさつをしに現れる。
「ようこそ、わたくしのサロンへ。ご招待をお受けしていただいて嬉しいですわ。」
「アデル皇女、こちらこそ素敵なサロンへのご招待誠にありがとうございます。」
「あら?新しい小間使いですの?」
シエルを見ながらいうアデルに首を振りながら
「アベル子爵のご息女です。訳あってわたくしどもで預かっております。」
「アベル、、、、あの横領事件の家のものですか?」
アデルの言葉に周りの者が凍りつく。
「何故そのようなものを傍に?」
冷たい瞳でシエルを見下ろしながらアデルは扇子を口元に当てる。
「アベル子爵は罰せられました。この子達は婚約者であるヴェルグラ公爵様の元で勉学に励んでおります。なんの罪がありましょうか。」
「罪人の子供ではありませんか。」
2人とも引かぬ体制で睨みを互いにぶつけながら冷戦を繰り広げその様を周りは固唾を飲んで見守るしか無かった。
「アデル皇女、その家に生まれ落ちただけで罪人だなんて古臭い考えはおよしになって?それでは国の宝が知らぬうちに錆びていくばかりではありませんか。」
「なんですって?」
「取捨選択を誤るなと申しておるのです。」
ローズの一言にアデルは奥歯を噛み締める。周りもローズの言葉に驚きの色を隠せないでいる。
「ろ、ローズ嬢、、見ない間にとても大人になりましたね。」
見かねた貴婦人が間に入る。
次回に続く!
『皇国一の姫君であらせられる!』
『あぁ、彼女には美しい薔薇ですら褪せてしまう。』
えぇ、えぇ、、、知っていますとも。
わたくしが一番です。なにもかもが。
わたくしの美しさにひれ伏さない者はいない。
『おい、聞いたか?噂の城にいる子爵令嬢。その名にふさわしい美しさだとか。』
『噂の城ってブラン城か?』
だからね、、、、わたしくしより上だなんてことは許されないのよ。
何がなんでもね?
その上ヴェルグラ公爵と婚約だなんて。
浮いた話が一切無かったではありませんか。
わたくしを選ばずに、、、何故?その娘の何が宜しくて?
この目で確かめてあげましょう?そして解らせて差し上げましょうね?
あなたが彼に選ばれるなんておこがましいということを。
既にサロンにはアデルが呼んだ貴婦人達が談笑をしていた。その真ん中にふんぞり返るように座っているのがアデル・ガロワ。その取り巻きたちはローズの登場をまだかまだかと待ち構えていた。
するとサロンの入口であるガーデンの扉がゆっくりと開かれ、召使いが彼女の到着を知らせる。
「ローズ・アグノエル子爵令嬢のご到着でございます。」
シエルに手を引かれながら部屋の中へと入るローズは春を思わせる薄いピンクのプリンセスラインのドレスを見に纏っている。
シエルは白い燕尾服でローズをエスコートしている。
「まぁ、あの方がアグノエル嬢ですわ!」
「昔パーティなどで何度かお見かけしましたが大人になられてさらにお美しくなられているわ!」
「エスコートなさっているのはどなた?可愛らしいですが凛々しい百合のような方ですわね!」
口々に賞賛の声を上げる周りに気もとめずに中へと進んでいく。
すると目の前に1人の貴婦人があいさつをしに現れる。
「ようこそ、わたくしのサロンへ。ご招待をお受けしていただいて嬉しいですわ。」
「アデル皇女、こちらこそ素敵なサロンへのご招待誠にありがとうございます。」
「あら?新しい小間使いですの?」
シエルを見ながらいうアデルに首を振りながら
「アベル子爵のご息女です。訳あってわたくしどもで預かっております。」
「アベル、、、、あの横領事件の家のものですか?」
アデルの言葉に周りの者が凍りつく。
「何故そのようなものを傍に?」
冷たい瞳でシエルを見下ろしながらアデルは扇子を口元に当てる。
「アベル子爵は罰せられました。この子達は婚約者であるヴェルグラ公爵様の元で勉学に励んでおります。なんの罪がありましょうか。」
「罪人の子供ではありませんか。」
2人とも引かぬ体制で睨みを互いにぶつけながら冷戦を繰り広げその様を周りは固唾を飲んで見守るしか無かった。
「アデル皇女、その家に生まれ落ちただけで罪人だなんて古臭い考えはおよしになって?それでは国の宝が知らぬうちに錆びていくばかりではありませんか。」
「なんですって?」
「取捨選択を誤るなと申しておるのです。」
ローズの一言にアデルは奥歯を噛み締める。周りもローズの言葉に驚きの色を隠せないでいる。
「ろ、ローズ嬢、、見ない間にとても大人になりましたね。」
見かねた貴婦人が間に入る。
次回に続く!
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