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造られた想い
第六十五話
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「力を貸してくれますか?シエル。」
「もちろんでございます。」
シエルは膝をつくとローズの手の甲に口付けをした。
「テンプスとしてでは無く、あなたに救われたシエルとして誓いを致します。」
フワリと舞う赤い薔薇の花びらが2人の頭の上を掠めていった。
シエルに腕を組み庭を歩いているとローズは上の方からふと視線を感じた。
見上げてみると優しい眼差しでリアムがこちらを見つめていた。
ローズも優しく微笑みながら小さく手を振るとリアムもそれに応えた。
その様子を見ていたシエルがローズにこう告げる。
「奥様、旦那様と庭を歩いてはいかがでしょう?最近落ち着いて旦那様と過ごされる時間があまり無かったように思えます。」
「へ?で、でも、、、お忙しいかと。」
「奥様からの申し出ならば旦那様は喜んでお受けになられるでしょう。」
クスリと笑いながらシエルはメイドのリリーに先に部屋に戻るように言う。
「奥様は私が旦那様のところまでお連れします。お前は先に奥様の湯浴みの支度にとりかかりなさい。」
シエルはローズに視線を向けながら
「今夜は冷えます。」
と小さく微笑みながら言った。
執務室のドアが控えめに鳴る。
コンコン、
「レオか、入れ。」
返事が返ってこぬままドアが開き、誰かが入室した。不審に思い顔を上げてみると、、、、
そこには瞳の色と同じ蒼いドレスに身を包んだローズの姿があった。
「珍しいな、あまりの美しさにすぐに言葉が出なかったぞ。」
少し申し訳なさそうにチラチラとリアムを見ては直ぐに俯くローズにリアムは首を傾げる。
「どうした?」
「えっと、、、その、、、」
「シエルの件か、お前が嫌だと言うなら許す必要ない誰だって踏み込まれたくない領域ぐらいあるだろう。まぁ、俺はお前になら構わんがな。」
フッと目を瞑りながら腕を組みうんうんと頷きながら話すリアムに顔を真っ赤にさせながらローズが切り出す。
「あの!もし、、、よかったら、、お散歩に行きませんか!」
「は?」
あまりにも突拍子なことを言うローズに対して目を丸くしながら思わず話していた口が止まる。
「そ、、、その。2人で如何かと。」
「、、、、あぁ、喜んでその申し出を受けよう。」
そう言って優しく微笑むとリアムは立ち上がり、ローズは未だに顔を赤らめながら小さく手を差し出した。
「我が妻からの申し出なんて珍しすぎて貴重であるからな。嬉しく思うよ。」
そういうとリアムはローズの頭に優しくキスを落とす。
恥ずかしいのか声にならぬ叫び声を漏らすローズ。
そんなローズの肩を優しく抱くと夜の庭園へとエスコートをした。
2人で庭の景色を楽しみローズは自室に戻ると表情が曇り机の上にある1冊のボロボロの本を指でなぞっていた。
その本を指先で表表紙を開くと震える手で書いたかのようにおどろおどろしくこう書かれていた。
【蜘蛛の呪い】
次回に続く!
「もちろんでございます。」
シエルは膝をつくとローズの手の甲に口付けをした。
「テンプスとしてでは無く、あなたに救われたシエルとして誓いを致します。」
フワリと舞う赤い薔薇の花びらが2人の頭の上を掠めていった。
シエルに腕を組み庭を歩いているとローズは上の方からふと視線を感じた。
見上げてみると優しい眼差しでリアムがこちらを見つめていた。
ローズも優しく微笑みながら小さく手を振るとリアムもそれに応えた。
その様子を見ていたシエルがローズにこう告げる。
「奥様、旦那様と庭を歩いてはいかがでしょう?最近落ち着いて旦那様と過ごされる時間があまり無かったように思えます。」
「へ?で、でも、、、お忙しいかと。」
「奥様からの申し出ならば旦那様は喜んでお受けになられるでしょう。」
クスリと笑いながらシエルはメイドのリリーに先に部屋に戻るように言う。
「奥様は私が旦那様のところまでお連れします。お前は先に奥様の湯浴みの支度にとりかかりなさい。」
シエルはローズに視線を向けながら
「今夜は冷えます。」
と小さく微笑みながら言った。
執務室のドアが控えめに鳴る。
コンコン、
「レオか、入れ。」
返事が返ってこぬままドアが開き、誰かが入室した。不審に思い顔を上げてみると、、、、
そこには瞳の色と同じ蒼いドレスに身を包んだローズの姿があった。
「珍しいな、あまりの美しさにすぐに言葉が出なかったぞ。」
少し申し訳なさそうにチラチラとリアムを見ては直ぐに俯くローズにリアムは首を傾げる。
「どうした?」
「えっと、、、その、、、」
「シエルの件か、お前が嫌だと言うなら許す必要ない誰だって踏み込まれたくない領域ぐらいあるだろう。まぁ、俺はお前になら構わんがな。」
フッと目を瞑りながら腕を組みうんうんと頷きながら話すリアムに顔を真っ赤にさせながらローズが切り出す。
「あの!もし、、、よかったら、、お散歩に行きませんか!」
「は?」
あまりにも突拍子なことを言うローズに対して目を丸くしながら思わず話していた口が止まる。
「そ、、、その。2人で如何かと。」
「、、、、あぁ、喜んでその申し出を受けよう。」
そう言って優しく微笑むとリアムは立ち上がり、ローズは未だに顔を赤らめながら小さく手を差し出した。
「我が妻からの申し出なんて珍しすぎて貴重であるからな。嬉しく思うよ。」
そういうとリアムはローズの頭に優しくキスを落とす。
恥ずかしいのか声にならぬ叫び声を漏らすローズ。
そんなローズの肩を優しく抱くと夜の庭園へとエスコートをした。
2人で庭の景色を楽しみローズは自室に戻ると表情が曇り机の上にある1冊のボロボロの本を指でなぞっていた。
その本を指先で表表紙を開くと震える手で書いたかのようにおどろおどろしくこう書かれていた。
【蜘蛛の呪い】
次回に続く!
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