おっさん、本でチートスキルを得る

盾乃あに

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大地震

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 何とか期限内にスライムボールを5000個集めることができたので美容液を受け取りに行く。 
 到着すると車に乗せられて工場まで向かっているようだ
 そして予想していた通り作り方を見せなさいと迫られる。
「分かりました、でも社長のみです」
「分かったわ」
 服をクリーンスーツに着替えて工場内に入る。
 美容液の入ったタンクの中にスライムボールを入れて錬金する。
 光り輝くと完成だ。
「こ、こんなの無理じゃない」
「だから言ったんです。私じゃないと無理だと」
 当たり前だけど錬金術だからね?
「……はぁ、分かったわ、私の負けよ」
「分かってもらえて良かったです」
「でもこれもすぐになくなるから増産できるの?」
「それが、このボールは特殊でして、なかなか手に入らないんです、だから1月に10000本くらいが限界かと」
「んー、わかったわ、売り方を変えましょう。高級志向の限定品でいくわよ!」
 と方向転換する社長。
「はい!」
「その分は値段を上げるから取り分も上げます」
「いいんですか?」
「長い付き合いになりそうだからね」
 とウインクする飯盛社長は肌が若返り20代かと思うほど艶やかになっていた。

 クリーンスーツを脱いでもう一度契約書にサインする。
「私の伝手から使ってもらうわ、口コミでうまくいけば大ヒットよ!」
「はい!頑張ります」
 と言って銀行振り込みにしてもらい、これでもう仕事は出来たな!
 
 翌日も朝から運動で気持ちのいい汗をかいて自宅に戻る。
 その勢いでスライムを狩って戻って朝飯、その後昼前まで本を読んで、スライム狩って昼飯、また本を読み、スライム狩って、夜飯を続けるとスライムボールが1月で10000個を超えた。

 まぁ毎日潜ってスライム倒してればそうなるし、腐る物でもないのでストックができたと思っていよう。

 そして銀行口座を見ると6億何千万が入っていた。
「パハァー」
 と変な声を出してしまったが、そりゃ手取りで20万そこそこから1月で億を稼ぐ様になったらそりゃ変な声も出る。

 よ、よし、車を買おう!あと、ダンジョンは消せるのか?消せるな!じゃあ、部屋も変わろう!あと、あと、なにしようかな?

 新車の車を買いに行きクロスオーバーSUVを買うことにした。納車はまだ先だけどな。
 そして引っ越し!新宿の3LDKのマンションに移り住んだ!いやぁ、ロマンだな。

 そしてダンジョン部屋にしたところでダンジョンを攻略することにした。
 まだ下にお宝があるかもしれないしな!
 3階層を過ぎて4階層に入ると今度は豚頭のオークが走ってくるので剣術で倒す。
 ドロップは肉と魔石だ。
 
 オーク肉……癖がなく旨みがたっぷり。

 おお、今度は肉?美味いらしいからとりあえず乱獲する。
 ダンジョンだからいなくなることもない。
 5階層に降りるとファングウルフの群れだ。
 まぁ、全戦術が使える俺の敵じゃない。
 剣で刺し、蹴りを入れ、壁に打ち付ける。
 ドロップは毛皮と魔石。
 どうせなら10階層まで行こうと思い、まだ下に潜っていく。
 魔法や剣術を使い倒していくとドロップで収納がいっぱいになるんじゃないかと思うほどだ。
 10階層、オーガ。
 体躯が6メートルほどある鬼だな。
 足を攻撃し、体勢を崩すが金棒を振り回して攻撃してくる。
 避けきれずに当たり壁にめり込むがすぐに回復してまた攻撃しているとオーガは倒れて煙になった。
 ドロップは皮に金棒に少し大きな魔石らしい。
 宝箱は嫌な予感がして『鑑定』すると罠があり、横から開けると毒針が出てきた。中身は黒鬼刀という刀だ。
「ロマンを感じるねー」
 鉄の剣から刀に持ち替える。

 まぁ、うん、なかなかいいんじゃないか?

 後ろのモノリスに手をつけると行きたい場所を選択できるようで、今の所1階層のみだな。

 レベルも32まで上がったので、ここらでゆっくりする。
 部屋に戻ってビールを開けて一人で乾杯、つまみを作り、オーク肉を煮込む。
 そして本を読みながら過ごす。

 今日読んでるのは雑紙『レザークラフト』だ。
 皮の加工にこんなに工程があるのかと思うと皮がドロップするモンスターに飽きるだろうが、そこは錬金術で皮から革に加工するので問題無い。
 
 財布を作ろうかと思ったが今じゃ収納があるから、使わなくなってきたんだよな。

 レザークラフトかぁ、革鎧もあるしブーツでも作ってみるかな?いや、やっぱりそれをする時間があるなら本を読みたいな。

 革に加工して靴屋に頼むか。

 そろそろいい感じになってきたかな?
「オーク肉のチャーシュー完成!」
 味はどうだ?
「……うまっ」
 いかん。食べてしまうので蓋をする。
「これは世に出すべきだが、スライムボールに、オーク肉。取るべきものが増えるのは流石にないな」

 それにしても俺にこの力をくれたのは何だったんだ?
 女性の声だったと思うが、電子的な感じがしたな。

 うーん、まぁ考えてもわからないからご都合主義と思っておこう。

 翌日は会社に行く日なのでスーツに着替えてタクシーで向かう。
「お疲れ様です」
「さぁ、行きましょう!」
 と車で工場に行くとあれ?タンクが一つ増えてるな。
「割合を変えて倍作ることにしたのよ」
「それでは効果も半分に」
「あれは売れるのよ、もう半年先まで予約ができてるの」
 仕事が早いのはいいが品質を落とすのはよくない。
「じゃあ、今回は20000本分割合を変えずに作ります。流石に半減したら客が減りますから」
「いけるの?」
「頑張りましたからね」
「さすがね!これで増産できるわ!」
「でも本当にこれが限界なんです」
「分かったわ、1月に20000本ね!」
 とタンクにスライムボールを入れて錬金する。
「本当、貴方不思議な人ね。錬金術?」
「まぁ、そんなところですね」
「ミステリアスなのはいいことよ」
 また契約書を書いて、今度は1月20000本だからスライムボール8000個か、何とかなるけど疲れるな。
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