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大地震
ステータス
しおりを挟む朝起きて運動してから一日三回スライムボール集めをする。これが日課になってしまったが、言うほど辛くない。
と言うかレベルが上がらなくなってきたのでつまらなくなってきたのだ。
8000個は貯まったので10階層から下に行ってみようと思う。
11階層、ホブゴブリン、
デカい体になってもゴブリンはゴブリンだな。
ドロップは腰蓑と魔石。
12階層、レッドオーガ、
オーガが武装しているのでちょっと倒し辛いが、まだいけるな。
ここでは宝箱があってブーツが入っていた!
革鎧と同系色だし、『フィット』が付与されているので動きやすい。
ドロップはオーガの防具と魔石だ。
13階層、レッドオーク、
またオーク系か!肉を落とすのでこれも美味いに違いないな!
ドロップは肉と魔石。
14階層、グリフォン、
狭い通路ではなく部屋の様なところにいるグリフォンは突進してくるので避けて斬る。
この階層だけで4匹いた。
ドロップは麻痺耐性の指輪だ。
15階層、キラーマンティス、
俺は虫が苦手だが、あまりにも大きすぎると逆に怖いのはなくなるな。
ドロップは鎌と魔石。
とここで一休みして、飯を食い食休みだ。
それにしても何階層あるんだ?
16階層、パワーコング、
ゴリラだが強烈なパンチを見舞ってくる。
流石に避けるが連続は疲れるな、黒鬼刀で腕を切り落とし首も切り落とすと霧に変わる。
ドロップは毛皮と魔石だ。
17階層、リトルウィッチ、
小さい骸骨が箒に乗って魔法を放ってくるのでサッサとジャンプして叩き落とす。
ドロップは魔導書と魔石だ。
魔導書は読んでみたいと思ってたからな!
18階層、グリーン大イグアナ、
爬虫類だがデカくて足が速い。ちょっと苦手だが、黒鬼刀には負ける様だ。
皮に魔石とまた皮か、増える一方だな。
19階層、リングスパイダー、
蜘蛛だな。さすがに気持ちが悪いので魔法で倒していく。
でかい蜘蛛なんて気持ち悪いぞ!
ドロップはスパイダーシルクと言う糸と魔石。
さぁ、20階層に入るとソルジャーオークで武装している。だが、中身はレッドオークのようで動きが単調なので首を狙って倒した。
肉とアイアンナックルという拳につける武器と魔石をドロップ。
宝箱からはマジックポーチが出てきた。
マジックポーチ……中は異空間になっているので見た目よりもものが入る。
あー、収納がなければ喜んだんだけどな!
ということで20階層からモノリスで1階層まで戻り日付を見ると5日も潜っていた様だな。
風呂を溜めて久しぶりに浸かる。
「はぁ、流石に5日はやり過ぎか?でも10階層毎だからそうするしかないんだよな」
と顔を洗い上を見る。
「ふぅ」
金もあるしダンジョンもある、本も読み放題だし、でもなんか足りないんだよな。
女か!って歳でもないしなぁ。
自分でも枯れてると思うな。
と風呂を上がり鏡で自分の筋肉を見る。
ほんとに自分か?と思う様な体型になったな。
昔はよく豚って虐められてたな。
それがこんなにスリムになるんだから動いて痩せるのはやはりよかったな。
と思ったところで床が波打つように揺れている。
普通の地震じゃないな!
「うぉ、こんな格好じゃ死ねない」
と素早く服を着て外に出る。
地震はまだ続いていて直下型というやつか!
いろんなところで割れる音や何かが倒れる様な音が聞こえるが、素早く非常階段を降りて車に乗り込むと発進する。
とりあえず広い駐車場を探してそこに停車するとようやく地震が治った。
スマホを見るとマグニチュード9の大地震だ。
ここは高台になってるので津波の心配はなさそうだが。わからないな。
続々と集まる車に、町を見下ろす人々。
これからどうなるんだ?
やはりきた津波にどうすることもできない俺たちはただただみてるだけだった。
「本願寺君?」
「あ、社長も無事でしたか」
「そうね、あーあ、私の家は水浸しよ」
「俺はマンションなんで倒れてなければ無事でしょうね。車で逃げてよかったです」
と飯盛社長と話をする。
「これじゃあ、復興は遅いでしょうね」
「ですよね。さすがにあの濁流は酷いですしね」
と東京の街を飲み込む津波を見て、いろんなことを思う。
父や母の墓も流されてしまっただろうな。
この直下型の大地震は震源地は南海トラフと言われ、静岡あたりが一番被害が大きいらしい。
とりあえず無事でよかったが、事前にわかれば俺も何かできたはずだ。
流石にそんな予知能力はないからな。
一夜明け。その被害の大きさにため息が出る。
とりあえず避難所に経口補水液とオーク肉を渡しておく。
喜ばれたがあれじゃ足りないだろうな。
俺は誰もいないところでダンジョンを出してオーク肉を取ってくる。
と、一人の男がステータスが出たと言っている。
「は?どういうことだ?」
それからみんなもステータスが出たと言って少し騒ぎになった。
近くの人にステータスってなんですか?と聞くとステータスオープンと言って見せてもらえた。
ーーー
後藤晴彦 23歳
レベル0 職業 無職
スキル
ユニーク カッター
ーーー
とステータスの感じは俺とほぼ同じだな!ならやれることはあるな。
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