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大地震
シックス
しおりを挟む最初の俺は災害で亡くなった。
2度目の俺はステータスにかまけて遊んで暮らし、災害で亡くなった。
3度目の俺はステータスを十全に使いこなせなくてダンジョンで死んだ。
4度目の俺はダンジョンを攻略したが外に出ると全てが終わっていた。
なので5度目の俺に託すことにした。
未来を変える為に。
「で?どこまで聞いたっけ?」
『モノリスが地中から出てくる様にした』
「で?それで他の人間も戦える様にするって話?」
俺は椅子に座ってヒューマノイドと話をしている。
『つまり並行世界でバトンを繋いでるわけです』
多次元宇宙?パラレルワールド?
「うーむ、最初の俺は死んだんだろ?」
『そうです。3度目の貴方が死ぬ間際に私を作り最後の力で4度目にバトンを渡した』
「そうか、じゃあ、5度目の俺はダメだったら6度目の俺に」
『それは無理です。私はもうほとんど力を使い果たしました』
と言うヒューマノイドは少し埃っぽい長い年月が経っているようだった。
「なんだよ、それなら俺がまた」
『いいえ。貴方が止めてください』
真剣な顔ってヒューマノイドだからそんな顔変わんないから、
「分かったよ!やるだけやってみるさー」
『必ず……よろしくお願いします』
振り向くともう終わったかのように力が抜けているヒューマノイド。
「分かっ……ったく、そんな終わり方するなよな!」
俺は『ヒューマノイドが地球を救う』と言うSF小説を『発現』する。
『え?私は?』
と新品のような輝きを見せるヒューマノイド。
「俺が『発現』させた!どうせなら最後まで見ていけよ?俺の活躍を!」
『……はい』
「暗い!せっかくここまできたんだ!明るく行こうぜ?」
『はい』
というと笑うのでヒューマノイドも表情作れんじゃん!
「名前はどうする?」
『では、シックスで、6番目も貴方と共に』
「重いなぁ、まぁ良いけどさ!よろしくシックス」
『はい、マスター』
じゃあ上に行くか!
「転移はここからできるのか?」
『100階層からじゃ無いと無理ですね』
「んじゃ行こうか」
と俺たちは100階層から自室に戻ると、クリーンをかけ、収納から冷蔵庫に入っていたドリンクを出して口を潤すと外に出る。
地面はもう固まってるな、スマホを見るともう1ヶ月も立っている。
復旧作業が難航してるみたいだな。
マップをみるとそこら辺にもダンジョンがあるな。
「ちょっと潜るぞ!」
『はい』
中に入ると光苔ってやつか?ダンジョンの至る所が光っていてその辺は見通せるな。
「よっと!おら!ほ!」
『マスターに進言します。typeRへの換装を行なってください』
typeRはミサイルやマシンガンなどが取り付けられたゴツい身体になる。
「あー、RはゴツいからSね」
と『発現』するとソードを持ったすらっとした近接型になった。
『Rが、』
「狭いとこもあるからそれで我慢しろ!」
『はい』
と言って先に進む。
ダンジョンと言っても大きさは様々らしくここは5階層までしか無い。
ミノタウルスを倒して終わりだ。
「帰るぞ?」
『いえ、ダンジョンコアを破壊してください』
よく見ると後ろの方に虹色に光る玉があった。
「へぇ、収納」
すると外に出てしまった。
『壊さないんですか?』
「いや、ちっともったいなくてさ」
『分かりました』
とりあえずはダンジョンコアを破壊or収納すると、ダンジョンは消える。
片っ端から攻めてみっか!
いや、それより腹が減ったな。
1ヶ月近く腹に余り入れてなかったからな。
『男の一人飯』じゃなくて『サバイバル飯』だな、『発現』。
テキパキと動いて火をつけオーク肉を焼いてソースをかけ、『オーク肉のステーキ』だ。
「シックスは腹減らないのか?」
『本は読んで無いんですか?』
「読んだよ空気を取り込んで水分と風の力で動くんだっけ?」
『そうです。物を食べることもできますが』
「なら一緒に食おうぜ!」
『……はい』
ともう一品作って二人で食べる。
『美味しいです』
「味覚もあったな!」
『はい』
と言うことで腹も膨らんで火を絶やさずに少し眠る。
「よし!一番でかいダンジョンはどこだ?」
『富士山の麓にあります』
富士山かよ。
「えー、遠いな、どっち側?」
『山梨側ですね』
「げ、遠いな。車で行ければ良いんだが」
『まだ舗装した道路が分断されてますね』
「まじ?分かるの?」
『衛星からの画像を受信すれば』
ほぉ、SFにしてはちゃんとしてるのね。
「いまから5年後だっけ?」
『はい』
「ならまだ強くなってないと厳しそうだな」
『そうですね』
ったく、よく言うぜ。このまま行ったら途中でお陀仏だろ?
「よし、水分は補給しないといけないからどこか街はあるか?」
『はい、ここから北西に2キロですね』
「よし、んじゃ行こうか!」
道はあるので走って行くと途中で「止まれ」と言われる。
「だれだ?」
「ん?本願寺って名前だが」
「人間か?隣のやつは?」
「俺のユニーク」
と言うことにする。
「そうか、なら入って良いが争いは禁じているからな!」
「はーい」
と言って中に入るとここだけ平地になっていて建物も結構そのまま残ってるな。
とりあえず中を見て回るか。
水を売っているところを見つけたので、
「お姉さん、水を買いたいんだけど?」
「ん?おべっかはいらないよ、水は肉と同じ量と交換だよ!」
「おしっ!ならこれだけ全部もらうぞ」
と肉を出して水を並んでるだけ収納する。
「こ、これはオーク肉だね!いいよ!おまけでこれもやるよ」
ペットボトルの水をもらった。
「サンキュー」
「こっちこそ!」
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