おっさん、本でチートスキルを得る

盾乃あに

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大地震

武器製造

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　俺が使う本は『ドリームクリエイターは夢を見ない』と『全てが全体化する魔法使いはスローライフを希望する』だ！
　二つのチートを合体させる超チートだ！
「いくぞ！『ドリームクリエイト』を『全体化』だ」
　
　そして、同じ夢を見た人達の願いは一つ、

　『力が欲しい』

　それを叶える場所はある。
　やらないわけにはいかない。
　ギルドに向かう人が増え、自分からジョブを取り、ダンジョンへ向かう為に準備をする。
　日本全国でこの動きは高まり、ダンジョン攻略を進めて行く人が増えた。

「あれはやり過ぎよ」
「怖かったです」
「起きて夢だと分かった時は良かったと思いました」
「怖い」
「だからいいんだろ？全員が一緒の夢をみる。これこそ真の御告げだな！」

　俺の夢の御告げが効いたんだろ！
　ならこれでみんな危機感を抱いたはずだ。
　よし！今日も……
「グェッ」
「怖くて怖くてあれから一睡もできなかったでしょーが！」
　とルリが首を閉めてくる。
「けほ、こほ、あ、あのな？お前が言い出したんだろ？」
「そ、そうだけど、あんなにリアルな夢」
「だからみんな危機感に襲われたんだろ？」
「とにかく！あれはもう禁止！」
　ったく、勝手ばっか言いやがって！
　まぁいいか、冒険者は増えたんだ。
「富士ダンジョン行くぞ」
「「「はい！」」」
「私も行くけどガイとオトは今ギルドの仕事で走り回ってるわよ？」
「なら俺らだけで進めようか」
「「「はい」」」
「はいはい」
「んじゃテレポート」
『40階層、ゴーレムです』
「いっくよー！」
「『アイスコフィン』」
「『貫通矢』」
　とサオリが止めてる間にダイヤが凍らせてサヤカが仕留めて霧になって行く。
「まぁ余裕があるな！」
　ドロップは核に魔石。
　宝箱には金貨50枚入っていた。
「なんか買うか？」
「取っておいてもらえますか？」
「おういいぞ」
　といって先に進んでいく。
　50で休憩し、60階層と進み、70階層で二日目なので一旦帰ることにした。
「せいやぁ！」
「三連射」
「『サンダーバースト』」
　と70階層のミノタウロスを倒してドロップの皮に魔石、宝箱からは魔導書と金塊だった。
「まだ貯めとくのか？」
「はい！私達も欲しいものがあるんです」
　とサヤカがいうので、しょうがない。

「んじゃ『テレポート』」
　とギルドに帰ってくるとまだ忙しそうなんでギルドを出てビジネスホテルの自室に帰る。

　久しぶりに自室でシャワーを浴び、冷蔵庫からビールを出すと“カシュッ”といい音を立てて飲み込むと、
「カァーっ！これ本当好き！」
　そして読まなきゃいけない本が沢山ある。
　全てがチートに繋がるんだから、読まずにいられない。

　今読んでる本は『武器・刀剣・防具大図鑑』だ。
　新め本だがこれは伝説の武器など沢山の武器が載っている。
　『発現』！
「ん？」
　ステータスを見てみると、

ーーー
　本願寺時人ホンガンジトキト　36歳
　レベル393 職業　読者
　スキル　発現　料理　鑑定　隠蔽　全魔法　全戦術　話術　マップ　錬金術　テレポート　全体化　
　ユニーク　本　収納　ダンジョン　ヒューマノイド経験値2倍　ショップ　異世界ショップ　ドリームクリエイト　武器製造　防具製造
ーーー
「おぉ！武器製造になってるな！」
　この調子で銃などの『ガンマニア』も読んでいく。
　まぁ、使わないけど一応ね。
　他にも『秘武器の全てがわかる』などいろいろな武器の本を読み漁る。

　よし。作るか！
　ミスリルなど色々と持っているので再現して行くが結構大変だな。

　だけど一度作るとコツがわかって来て次から次に製造して行く。
　まぁ、収納に入れておけばいいからな。

　魔法なども付与して作るのでオリジナルの武器も作れる。

　ふぅ、集中し過ぎたな。
　剣やハンマー、弓に槍と色々と作ったな。
　防具も竜の革で胸当て、腰当て、レッグガード、手甲、ブーツと一式作った。

　気付くと朝になっていた、まぁ今日も見てるだけだしな。

　ギルドに行き更衣室で着替えてお披露目だ。
「あー、防具が変わってる！」
「いいだろ？自分で作ったんだ」
「凄っ！じゃあ『フィット』は？」
「ついてるぞ？」
「自分でつけたんですか？いいなぁ」
「何自分だけなの？私達には？」
「武器ならあるぞ？」
　と武器を出して行く。
「まぁ、みんないい武器だから俺のを使わなくても」
「見せて下さい」
　と言って自分の得意な武器を真剣に見ている。
「これは？」
「星屑の杖だな、一応高負荷にも耐えれる様に作ったけど」
「じゃあ、私の！」
　とダイヤは星屑の杖を今使っているものと交換している。
『私はこれが欲しいです』
「シックス？それは雷槌ミョルニルだが」
『typeSSじゃ高火力の攻撃ができないんで』
「分かったよ」
　とシックスはハンマーをマジックポーチに入れる。
　サヤカは神弓ピナカを選んだようだし、サオリもフロレントと言う剣を選んでいた。
　ルリはクリセイオーと言う黄金の剣を持ってウットリしている。

　まぁみんな選んだからいいか。
「さぁ行くぞ」
「「「「おおー」」」」

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