おっさん探訪記

盾乃あに

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熊さん

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「で?お前はなんだ?」
 服を着ている熊だな。黄色くはないが。
「…冒険者だが?」
「はっ!たかだか冒険者かよ!どうだ?俺と張り合う気は無くなっただろ?」
「…はぁ、お前は嫌いなタイプだ」
「あ?…テメェ自分が何言ってるのか分かってんのか?」
「やっちゃってよ!ケント」
「たかが冒険者ですって!ランクSに向かって」
「は?お前がランクSだと?んな訳あるかよ!」
 俺の頭に手を置こうとしたので腕を切り落とす。
「へ…ウゴオオオォォ!イデェェェェェェ」
「汚ねえ手で触るな!いや前足か」
「て、テメェ!殺す!」
「サンダーショック」
「グァァアァア」
 グラムは感電して至る所から煙が出ている。
「グア…」
 すると倒れた。
「口ほどにもないな」
 と外に放り投げておく。
「あ、あんたら早く逃げな!そいつの親は!」
 外から雄叫びが聞こえるので外に出ると体長5メートルほどのでかいクマが鳴いている。
「で、こいつが親か」
「お、俺の可愛い息子に何しやがった!」
 といきなりパンチを飛ばしてくる大熊!
 アダマンタイトソードでガードするも吹き飛ばされる。
「ぐはっ!…ヒール」
(流石に街中だしな、だがそんなこと言ってる余裕はないか)
「断絶!」
“ブジュッ!”
 と音がして腕を落とすと、
『グァァアァアアァァ!!』
 と雄叫びを上げる。
(チッ狙いが狂ったな!)
「アクセル!」
『グァァアァア』
 大熊の腕が伸びてくるがそれに飛び乗って走り首目掛けて剣を突き刺す。
『クォォォォォ』
 そのまま半分に切り裂くと大熊は倒れた。
 あたりは一面血の海だ。
「クリーン」
 大熊を収納してクリーンを一帯にかける。

「よ、よぐも、親父を!」
「一緒に逝け!」
 首を落として収納する。

「な、何があった!」
 ようやく兵士が現れた。
「…クマを2匹倒しただけだ」
「な!う、うそだろ?」
「なんだ?みるか?」
「つ、詰め所まで来てくれるか?」
「あぁ」
「あ、あたしも行くよ」
 と、ルビーがついて来た。

「と言うわけよ!あたし達は悪くないでしょ?」
「そ、そうだな!それより、この街を牛耳ってる緋熊組が壊滅だな!」
「お手柄だ!」
 兵士達は喜んでいる。
「…何故お前らがやらなかった?」
「そ、それは俺たちでは手が出なかった」
「一度抗争になったがあいつらは兵士長を捕まえて目の前で」
 と辛そうな顔をする。
「…はぁ、わかった」
 とりあえず賞金首なのは確からしいので明日取りに来てくれとのことだった。

「クオンは無事か?」
「うっす!血も吐き終わって今は寝てます」
「そうか」
「じゃあ俺は部屋借りて来ますね!」
「あぁ、頼む」

 とダウンが外に出ると目が覚めたみたいで、
「俺って騙されてたんですかね」
「お前にとっていい親方だったんだろ?」
「まぁ、普通でしたね」
「ならそのままでいい」
「ハハ、そうですね」
 悔し涙なのか涙を流しているクオン、俺はどうすることもできなかった。

「おはよーざいます!いい朝ですよ!」
「ん…おはよう」
「まぶしー!」
「アウアウ!」
 と人の影に隠れるネアとノア。
「よく寝たようだな」
「はい!おかげさまで元気です!」
 
 まぁ、落ち込んでるよりはいいだろ。
「よし、ネアとノアはみんなを起こして来なさい」
「「はーい」」
「好かれてますね!」
「まあな」
「俺って仲間に入っていいですか?」
「あぁ、よろしくな」
「はい!」
 3人目の日本人仲間が加わった。

 門兵のところに行くと賞金首で金貨300枚、討伐金で金貨500枚、報奨金で金貨1000枚をもらった。
 それだけもらえれば誰かやりそうな気もするがな。

「さぁ!出発じゃー!」
「「「おー!」」」
 クオンは前の馬車に乗ってもらいボン婆に魔法適性を見てもらう。火と風と氷に適性があるそうだ。まぁ魔導書を探すまでは魔法の練習だな。
 ネアとノアもクオンとは仲良くなったみたいだし、後2人を探しながら行こうかな。

 向かうは魔王国、後いくつの村や街を通るかわからないが、まだまだ続く一本道を直走る。

 途中で野営をしたがクオンが料理が得意なこともあって満足した食事に出会えたのはとてもありがたい。

「うまぅま」
「うみゃい!」
「そう?そうなら良かった!」
 と照れ笑いをしながらみんなによそっているクオンはイキイキしていた。
「いい嫁さんになるよ」
「ええー、俺はノーマルですって」
「「「アハハハハハ」」」
 みんなからもいじられるキャラになってるな。

 まぁ、一度死んだんだからみんなで楽しくいきられたらいいな。

 さて次の街に着くと3人部屋なんかないから4人部屋になったらネアとノアが入り浸るようになった。
「ケントのそう言う人は誰なの?」
(おっと核心をついてくるな)
「…その、だな、俺は歳だから」
「まだ32でしょ?そう言うこと考えないと」
「まぁな」
「まあなじゃなくて!ルビーさんなんてどうなの?」
「まぁ、長いな」
「違う、いいか悪いかで」
「…いいと思う」
「あはは、ケントも苦手なことあるんだね」
「…そりゃ、そうだ。俺は童貞だったからな」
「「え?」」
「…なんだよ?悪いか?」
「いや悪くないけど何で?」
「…喋るのが苦手なんだよ」
「それは」
「直すしかないっすね」
「…」
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