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恋愛模様
しおりを挟む「童貞で悪かったな」
「べつにそんなことはないですけど」
「そうですよ」
「それよりもちゃんと選んであげてもいいんじゃないですか?」
「…分かってる」
「ならもういいませんから」
「うっす!俺もっす」
「…はぁ」
(何で俺は年下にこんなこと言われてるんだ)
夕食の時間はいつでも賑やかだ。
「ねぇ?クオンはいくつなの?」
「23だよー」
「へぇ、うちの妹なんてどう?」
「は?いやいやまだ若いだろ?」
「もう20だよ?私もだけど行き遅れなのよ」
「20で?幾つがこっちの結婚適齢期なのさ」
「んー普通だと15とか?」
「まだ子供じゃないか!」
「そんなことないよ?十分子供も産めるし」
「はぁ、ケントが言ってることが少し分かった気がするよ」
(だろ?この子達は若いんだよ!)
「ちなみにルビーはいくつ?」
「え?私は23になる」
「おお、同い年か、リシェルは?」
「私は129です」
「えっ、あぁ、エルフだからか」
「え!ケント様のところはどうなんですか?」
「…たぶん20歳くらいからかな?」
「「「えー!」」」
「じゃあ、十分私達は?」
「…若いかな?」
「「「「やったー」」」」
「わしは?」
「ボン婆…」
「ジョーダンじゃて」
「…笑えないぞ」
夕食も済み、部屋でまったりしてると、やはりそっちに話題が入ってしまう。
「ケントはルビーの年は知ってたの?」
「いや、知らなかった」
「そうなのか!だから若いって言ってたのか」
「ダウンはいくつだ?」
「24ですよ」
「ダウンもいいとしじゃないか?」
「俺は別にいいんすよ、奴隷になってからもう諦めてますし」
「なにいってんだよ!これからじゃないか!」
「…お前もな」
「お、俺は、そうですけど」
と顔を赤くするクオン。
(なんだかんだでクオンも奥手じゃねーか)
「ま、まぁ。おいおいということで」
「…お前が始めた話だろ?」
「あはは。まぁそうですけどね」
(まぁ、助かったからいいか)
「あ、そんなことより次は魔王領ですよね」
「…魔王国だな。魔王がいるらしいが別にゲームみたいじゃないらしいぞ」
「へぇ、じゃあ、普通の国なんですね」
「ですね、魔人も結構こっちに来てますしね」
と言うわけで俺らはようやく聖教国を抜け魔王国へと入る。別段暗くなったとかはなく、のどかな風景がそこにはあった。
「じゃあ気をつけてな」
「はい!ありがとうございます」
国境の兵士に別れを告げ、魔王のいる城下町に行くのがとりあえずの目的だな。
入ってすぐに村がありそこで休むことにする。
角がみんなついているがそれぞれ違う形なんだな。
「そんなまじまじと見たら失礼でしょ?」
「…悪い」
「いいよ、魔人は初めてかい?」
「あぁ、あまり見てはいけないんだな、すまん」
「まぁ、人の顔をじーっと見てるのと変わらないからね」
「それは本当に失礼した」
「いいよ、分かってくれればね、で、宿泊だろ」
と言って女将は笑っている。
部屋を借りると先ずは村を一通り見ていこうと外に出る。
村といっても大きな村だな。
畑なんかも立派だ。
「何か買っていかないかい?」
露店もそれなりにあるな。
「おっ、これはいくらだ?」
「それは金貨50と言いたいが金貨2枚だ」
「うーん」
「じゃあ金貨1枚でどうだ?」
「買った」
「それ買うんですか?」
「あぁ」
「毎度!」
もう、黒く変色しているが、鑑定でアダマンタイトの槍とでていたからな。
武器屋は確かあったので道を戻りその槍を見せる。
「こりゃアダマンタイトか?にしちゃあ汚れまくってるな」
「メンテナンスを頼むよ、さっき買ってきたんだ」
「おっしゃ任せとけ!金貨10枚な」
「はいよ」
「あ、アダマンタイト?!それが?」
「クオンにいいと思ってな」
「槍術はありますが鍛えてないですよ?」
「それなら鍛えればいいだろ?」
「ま、まぁ、そうですね、自衛できるくらいにはなりますよ」
「お、にいちゃんが鍛錬するのか?なら木槍をやるからがんばれよ」
「は、はい!」
それから宿に戻るとみんな揃っていたので夕飯にする。
ビーフシューなど、煮てあるものが美味しくてついついおかわりしてしまう。
「美味いな」
「ね!美味しいよ!」
「アヒャヒャ、酒も美味いぞ?」
(そりゃいつものことだろ!)
魔王国の方が俺たち日本人にはあってるのかもな?
(まぁ、まだ初めての村だし様子見かな?)
次の日もまったりとした時間を過ごす。ア ダマンタイトの槍をメンテするのにどれくらいかかるかだな。
俺たちは聞きに行くため外に出ると、やはり暑いな。
武器屋に入り、
「まだだぞ?」
「分かってるよ。どれくらいかかる?」
「そうだな、明日の午後には出来るかな?」
「わかった、明後日取りに来るよ」
「おう、そうしてくれ」
そして、魔王国にもギルドがあるので少し寄ってみるとまぁまぁ依頼があるみたいだな。
「なんだ?人間に獣人か?何のようだ?」
「あ?別に」
「お前喧嘩売る相手間違ってるぞ?ランクSだぞこの人」
「は?ランクS?まさか、んなわけあるか!」
「はぁ、マジだから」
「ケント様、いきましょう」
「まぁ、待てよ!ランクSならこれなんてどうだ?」
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