おっさん探訪記

盾乃あに

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土竜退治

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「ランクSならこれなんてどうだ?」
「あ?」
 とってみると土竜の討伐依頼だった。
 多分誰も手をつけられない所謂、塩漬け依頼だな。
「あのな、「まぁいい、受けてみよう」ケント様?」
「そう来なくっちゃな!ランクSがどれくらいか確かめてやる」
「…おいお前、あまり人を舐めると痛い目見るぞ?」
「お、おう、だがお前が土竜を倒せるなんて思ってないからな!」
「…帰って来たらタダじゃおかないぞ?」
「分かったよ!俺の全財産だ!これでいいだろ?」
「…少ないがいいだろう」
「けっ!何がランクSだ!」
 俺たちは外に向かって歩いていく。
「またルビーさんに怒られますって!行くならとりあえず宿に一回帰りましょう!」
「…はぁ、わかったよ」

「で?その土竜退治に出かけるわけね?」
「そうだ」
「わかったわよ、んじゃ私もついていくから馬車を使いましょう」
「それでは私もですね」
 とリシェルが言う。
「他に行きたい人はじゃんけんね」

 次の日、馬車に乗り込んだのは俺とダウンとクオン、ルビーにリシェル、パールにウリンだった。
「よーし、出発!」
「「「「おー!」」」」
 一路北に向かいそれから西の方へと進路を取ると砂漠地帯がある。そこに土竜が出るらしいが。
「あれよね?デカくない?」
「いやいや、デカすぎるでしょ」
「まぁ地龍と同じくらいだな」
「そうね、いけるの?」
「…多分な」
 といって馬車を降りる。

 砂山があり多分この中に土竜がいるんだろう。
 身体強化、ウエイトライトとアクセルを使ってダッシュする。すると砂の槍が飛び出てくるので避けながら近づくと、
「テンペスト!」
 暴風で砂を払う。
『グオオォォォォォ!!』
「ほう、怒っているのか?」
 寝ているところを起こされておこっているようだ。
 土竜は地龍と同じような体型だが、背中に鰭がついていて指がモグラのようになっている。首は長くないな。

『グオオォォォ!!」
 土の槍が空中に浮いて俺を狙ってくる。
 アクセルをもう一度掛け直して走りながら避ける。
 ここまで大きいとやはりあの魔法しかないか。
『グオオォォォ』
(今度は砂嵐か!)
 と思うと土竜は消えた??

“ズガアッ”
 と真下から攻撃をモロに受け飛ばされる!
「グハッ!ふ、フルケア」
 つぎは砂の玉を作り出して空中で大きくしている!あんなもの食らったら一発だな!
「断絶!」
 首を斬り落とすとすぐに収納に入れる。
 砂の塊が降り注ぐと俺は埋まってしまうが、何とか這い出て討伐は完了した。

「あんた最初から本気で行きなさいよ!」
「…いや、どんなもんかなと思ってな」
「はぁ、心臓に悪いですよ!」
「いや、どんだけ強いんですか!あんな化け物!」
「まぁ、あれクラスは3匹目だしな」
「まじで?あのクラスが!」
 と驚くクオンにウリンやパールも驚いている。
「ランクSなんだから当たり前っすよね」
「いや、ランクSでもきついと思うぞ?」
(あれは、空間魔法があればこそだしな)
「でもケント様に勝てるような化け物、いるんですかね?」
「…人を化け物扱いするなよ」
「ま、まぁ、いいわ勝てたんだし、その冒険者のとこに向かいましょう!」
「そうだった!ギャフンと言わせてやりましょう!」


 ギルドに入ると男がいたな。
「倒して来たぞ」
「は?う、うそだろ!」
「…嘘をついてどうする?」
「は、ギルドカード見せてみろ」
「何で見せなきゃならんのだ、それより今から処理するからこっちに来い」
 男は冷や汗を垂らしながらついて来る。
「この依頼の完遂を報告しに来た」
「…あ!え?本当でございますか!そ、それで、土竜は?」
「持ち帰って来ているが解体場でも入らないぞ?」
「わ、わかりました!それでは少々お待ちください!」

「おい!何逃げようとしてるんだっつーの!」
「か、勘弁してくれよ!」
「ほら、全財産渡せ!」
「は、はい」
「あとはきちんとけじめがあるだろ?」
「す、すいませんでした!私が間違っていました!」
「…ふぅ、もういい」
「よかったな!これで済んで!」
「は、はい!もうしません!すいませんでした!」
 と男は逃げていった。

 土竜はいつもの如く血も必要ということで職員全員が樽を持って構えているので収納から出す。
「うおぉぉぉおぉぉぉ!」
 とすごい勢いで出る血を受け止めている。
 でかい樽がなくなると一回収納に入れる。
みんな血だらけだが笑っているな。
(おかしくなったか?)
 第二陣が樽を持って来るとまた出して樽の中に血を入れていく。
 第三、第四と血だけを樽に入れるだけで半日かかった。そして解体は明日になった。
 討伐料は少なくて金貨1000枚だったが、土竜の素材が高く売れるだろうな。

 次の日も朝から解体場の人間が総出で解体をしていく。美味そうだったので肉と皮を半分と爪をもらうことにした。
 これで防具や武器を作ったら強いだろうな。
 それでも素材代だけで2万枚の金貨をもらうことができたので、まぁ儲けたな。
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