三日坊主の幸せごっこ

デジャヴのかけら

　職場でいつもは掃除しない場所を掃除していたときに、前職で同じく、いつもはしない特別な掃除をしていたときの記憶がふっと蘇った。
　別に蘇ったからといって、さほど意味があるわけでも、役に立つわけでもないけれど、何か懐かしい。

　思い出さないまま一生を終えたかもしれない記憶も、一応頭のどこかに残っているんだな。
　以前働いていた職場に行ったりしたら、色々蘇るのかな。
　子どもの頃にやったゲームなんかも、もし今目の前にあってプレイできたら、案外色々思い出せるのかな。

　思い出すきっかけがないことって、意外なほどあっさり忘れてしまっているんだろう。
　昨日まで毎日やっていたことも、今日からやらなくなったら、忘れていく。
　もしいつか「今」が思い出になったら、思い出の場所として「今」に会いに来るのかな。