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30.エクソシスト・マスト・ダイ
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町長娘を呪いから一度救った翌日、リーガンは昨日言った通り町長邸宅に残っていた。
彼女はまず前日のうちに邸宅で働いていた使用人を帰宅させ、衛兵も敷地の外に出した。
「使用人の方々はまだ呪いの影響を受けていません。ですが問題が解決していない現状では、いつまた邪悪なる存在に利用されるとも分かりません。いいですか、これより私があなたたち家族を守り切るまでは、誰も入れず、かつ誰も外へ出てはなりません」
リーガンからそう告げられた町長家族は素直に彼女の言葉に従った。
目の前で非常識的な光景を目の当たりにしたのだから、そこに反発しようとする気持ちは沸かなかった。
「私はこれよりこの屋敷の守りを固めます。そして夕方から夜において町長様並びに町長夫人にはそれぞれ一人別々の部屋で待機して貰います。そしてご令嬢はこの私が側にいて彼女を狙うモノを迎え撃ちます。敵は、彼女に繋がれた“道”を辿り再びやって来るでしょうから」
町長夫妻に指示を出した後、リーガンは言葉通り彼女にできる最大限の準備を整えた。
彼女が最初にやったのは、まず町長娘の部屋のあらゆる物を外に出す事だった。
本棚、机、ベッド、服や小物、カーテンに至るまですべてである。
これより来たる“人ではないモノ”との戦いに際し余計なものがあればそこから崩される可能性があるからでる。
その次に、床の中心に白いペンキと三十ミリ程の幅の刷毛で大きな魔法陣を描いた。
形はまず大きな正三角形を描く。そしてそれぞれの頂点を中心に一辺における四分の一の長さが半径となる円を描く。最後にその正三角形の中心に聖光輝教のシンボルである星光の徴を円に触れないギリギリの大きさで描く。
彼女がこうして描いた魔法陣は、まるで本に印刷された版画の如く精巧であった。
そうして描いた魔法陣の上に、リーガンは町長娘を寝かせた。
元から薄弱としていた町長娘の意識は、その魔法陣の上に寝かされた途端に眠りに落ちた。
これもまたその娘に危機が迫っている証拠であり、リーガンは眉を強く潜めた。
だがそれも一瞬で、そこから彼女は描いた魔法陣の三角形の頂点でありそれぞれの円の中心部分に白い小皿を置いた。そしてその小皿の上にドロっとした液体を入れる。
銀色に輝くそれは、水銀であった。
水銀入りの小皿三枚はそれぞれ張り付いたかのように静かな水面をしている。
こうした後、今度は窓と唯一の扉の四辺それぞれの中央に聖典のページを糊付けする。これによって、窓も扉も“封印”されたことになったのである。
儀式的な防護をこうして敷き終えた後、何もかもなくなった部屋の四隅に倒れても火事にならいように薄く水を張った水盆の中心にカンテラを置き、明かりで照らす。
ここまでした彼女の手際はとても見事で、そうして部屋を整えた頃でもまだ日は落ちていなかった。
すべての準備を終えたリーガンは、左手には聖典を、右手には人形を追い払うときにも使用した星光の徴を握り、腰にはハンマーや釘、銀色の懐中時計など他にも使う道具をホルダーベルトに入れて巻き、それらを胸に合わせ祈るように軽く頭を垂れ瞳を閉じて待ち続けた。
そうしてただじっと待ち続けてしばらく経った。
いつの間にか外は夕焼けに染まり、部屋もランタンがなければ闇に包まれる程の暗さになっていた。
そのタイミングで、ソレは来た。
――ガタガタガタガタンッ!
封印された窓枠が、まるで嵐にも襲われたかのような勢いで揺れ始めたのである。
「……来ましたね」
リーガンは薄く鋭く目を開き、呟く。
彼女はそれを見るや否や聖典を開き、それを星光の徴で最も伸びている中心の線の尖った先端で書かれている文章をなぞり、聞き取れない程の小声でその内容を詠唱する。
――ガタガタがガタガタ! ガタガタタタタタタッ!
すると、窓の揺れ方が変わる。
明らかにリーガンの詠唱に対して呼応してのものだった。
だがリーガンは決して慌てる事なく変わらぬ様子で聖典の詠唱を続ける。
ページを捲っていき続いていく詠唱。
そこに更に変化が訪れる。
ガァン! ガァン! と今度は窓だけでなく扉も大きく揺れ始めたのだ。
いや、揺れるなどという言葉は生温く、まるでハンマーで扉が叩きつけられているかのような勢いだった。
それでも落ち着いて聖典の詠唱を続けるリーガン。
だが、唱える口調と態度こそ変わらないものの、その額からはたらりと汗が流れ始めていた。
明確に体力を削られている証拠である。
だが気を緩め詠唱を中断するわけにもいかなかった。そうすれば戸を揺らしている“人ではないモノ”は容易くこの部屋に入ってくる。
そうリーガンは感じていたから。
だが、同時に彼女は違和感も覚えていた。
――……妙ですね、あのとき退けた人形は確かに強力な力を有していましたが、ここまで防戦一方にはさすがにならないはず……そもそも、これほどまでにこちらの付け入る隙がないのは見たことがありません……何かを、見落としている……?
彼女が疑問を抱いた、その直後だった。
「う、うぐ……が……!」
魔法陣の中央に寝かせていたはずの町長の娘が、苦しそうにうめき声を上げ始めたのである。
「っ!? ――……あっ!?」
本来、そこはこの屋敷で魔力的に最も防護が固く守られた場所のはずだった。
生半可な“人ではないモノ”ならば近づいただけでその存在を消しされてしまう程である。
それなのに、これまで部屋の外で防いでいたはずのソレが、急に町長の娘に干渉してきた様子が見られたのである。
それはリーガンのこれまでのエクソシストとしての祓魔の経験において初めての事であり、想像すらしえない異常事態であり、それが隙となってしまった。
驚きで、詠唱が中断してしまったのだ。
「……くそっ」
彼女は思わず、普段は決して口にしないような汚い悪態をついてしまった。それは、敗北を悟った証左だった。
瞬間、窓が粉々に割れ扉が吹き飛ぶ。魔法陣に置かれた三つの水銀入りの小皿は砕け飛び、飛び散る水銀は熱を持って床を焼き煙を上げる。
その衝撃にリーガンもまた壁に勢いよく吹き飛ばされてしまった。まるで見えない巨人の手に首根っこを捕まれそのまま叩きつけられたような不自然な動きで。
「がっ、はっ……!?」
あまりの衝撃に彼女の肋骨は折れ、口から血が溢れる。聖典も星光の徴も遠くに飛んでいく。
床に尻から落ちた彼女が苦痛に歪んだ顔でなおも見上げて見たのは、こちらに背中を向けて立ち上がり、そのまま首を正反対に回し彼女を見る町長の娘の姿だった。
その顔面は真っ白で、肌は干ばつした泉が如くひび割れ、丸く飛び出た目玉は瞳がない完全な白目になっていた。
「……ああ、そう、ですか……そういう、こと、ですかっ……! 私は……相手を、見誤って……!」
だが、強く睨む彼女の視線は、町長娘には向いていなかった。
彼女が見ているのはその背後にいる女だった。
光が吸い込まれるような黒いドレスに無色という印象をも受ける不自然に白い肌と長い髪、そしてその凍えるような髪の隙間で輝く、深紫の瞳。
「クソッ、クソクソクソクソッ……!」
歯を食いしばり、強く悪態を吐き出すリーガン。
だが、そんな彼女の右手は、こっそりと背中に回っていた。
目の前の白い女は、町長娘を操り一歩一歩共に近づいてくる。
リーガンは決して白い女から目を逸らす事はない。目の前に立たれても、彼女は女を睨みつけていた。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……」
壊れた金属の風車のような音が、白い女の口から漏れる。
リーガンを見て、愉しそうに嗤っている。
「……八魔之膿の、落とし子め……っ!」
それがリーガンの最期の言葉だった。
直後、彼女の首もまた町長の娘のように真後ろに回り、それによって彼女の命は絶えた。
彼女が後ろに回した右手の中には、蓋が開かれた銀の懐中時計――蓋の中身は時計盤ではなく、白い宝玉であったそれが、ずっと握られていたのだった。
彼女はまず前日のうちに邸宅で働いていた使用人を帰宅させ、衛兵も敷地の外に出した。
「使用人の方々はまだ呪いの影響を受けていません。ですが問題が解決していない現状では、いつまた邪悪なる存在に利用されるとも分かりません。いいですか、これより私があなたたち家族を守り切るまでは、誰も入れず、かつ誰も外へ出てはなりません」
リーガンからそう告げられた町長家族は素直に彼女の言葉に従った。
目の前で非常識的な光景を目の当たりにしたのだから、そこに反発しようとする気持ちは沸かなかった。
「私はこれよりこの屋敷の守りを固めます。そして夕方から夜において町長様並びに町長夫人にはそれぞれ一人別々の部屋で待機して貰います。そしてご令嬢はこの私が側にいて彼女を狙うモノを迎え撃ちます。敵は、彼女に繋がれた“道”を辿り再びやって来るでしょうから」
町長夫妻に指示を出した後、リーガンは言葉通り彼女にできる最大限の準備を整えた。
彼女が最初にやったのは、まず町長娘の部屋のあらゆる物を外に出す事だった。
本棚、机、ベッド、服や小物、カーテンに至るまですべてである。
これより来たる“人ではないモノ”との戦いに際し余計なものがあればそこから崩される可能性があるからでる。
その次に、床の中心に白いペンキと三十ミリ程の幅の刷毛で大きな魔法陣を描いた。
形はまず大きな正三角形を描く。そしてそれぞれの頂点を中心に一辺における四分の一の長さが半径となる円を描く。最後にその正三角形の中心に聖光輝教のシンボルである星光の徴を円に触れないギリギリの大きさで描く。
彼女がこうして描いた魔法陣は、まるで本に印刷された版画の如く精巧であった。
そうして描いた魔法陣の上に、リーガンは町長娘を寝かせた。
元から薄弱としていた町長娘の意識は、その魔法陣の上に寝かされた途端に眠りに落ちた。
これもまたその娘に危機が迫っている証拠であり、リーガンは眉を強く潜めた。
だがそれも一瞬で、そこから彼女は描いた魔法陣の三角形の頂点でありそれぞれの円の中心部分に白い小皿を置いた。そしてその小皿の上にドロっとした液体を入れる。
銀色に輝くそれは、水銀であった。
水銀入りの小皿三枚はそれぞれ張り付いたかのように静かな水面をしている。
こうした後、今度は窓と唯一の扉の四辺それぞれの中央に聖典のページを糊付けする。これによって、窓も扉も“封印”されたことになったのである。
儀式的な防護をこうして敷き終えた後、何もかもなくなった部屋の四隅に倒れても火事にならいように薄く水を張った水盆の中心にカンテラを置き、明かりで照らす。
ここまでした彼女の手際はとても見事で、そうして部屋を整えた頃でもまだ日は落ちていなかった。
すべての準備を終えたリーガンは、左手には聖典を、右手には人形を追い払うときにも使用した星光の徴を握り、腰にはハンマーや釘、銀色の懐中時計など他にも使う道具をホルダーベルトに入れて巻き、それらを胸に合わせ祈るように軽く頭を垂れ瞳を閉じて待ち続けた。
そうしてただじっと待ち続けてしばらく経った。
いつの間にか外は夕焼けに染まり、部屋もランタンがなければ闇に包まれる程の暗さになっていた。
そのタイミングで、ソレは来た。
――ガタガタガタガタンッ!
封印された窓枠が、まるで嵐にも襲われたかのような勢いで揺れ始めたのである。
「……来ましたね」
リーガンは薄く鋭く目を開き、呟く。
彼女はそれを見るや否や聖典を開き、それを星光の徴で最も伸びている中心の線の尖った先端で書かれている文章をなぞり、聞き取れない程の小声でその内容を詠唱する。
――ガタガタがガタガタ! ガタガタタタタタタッ!
すると、窓の揺れ方が変わる。
明らかにリーガンの詠唱に対して呼応してのものだった。
だがリーガンは決して慌てる事なく変わらぬ様子で聖典の詠唱を続ける。
ページを捲っていき続いていく詠唱。
そこに更に変化が訪れる。
ガァン! ガァン! と今度は窓だけでなく扉も大きく揺れ始めたのだ。
いや、揺れるなどという言葉は生温く、まるでハンマーで扉が叩きつけられているかのような勢いだった。
それでも落ち着いて聖典の詠唱を続けるリーガン。
だが、唱える口調と態度こそ変わらないものの、その額からはたらりと汗が流れ始めていた。
明確に体力を削られている証拠である。
だが気を緩め詠唱を中断するわけにもいかなかった。そうすれば戸を揺らしている“人ではないモノ”は容易くこの部屋に入ってくる。
そうリーガンは感じていたから。
だが、同時に彼女は違和感も覚えていた。
――……妙ですね、あのとき退けた人形は確かに強力な力を有していましたが、ここまで防戦一方にはさすがにならないはず……そもそも、これほどまでにこちらの付け入る隙がないのは見たことがありません……何かを、見落としている……?
彼女が疑問を抱いた、その直後だった。
「う、うぐ……が……!」
魔法陣の中央に寝かせていたはずの町長の娘が、苦しそうにうめき声を上げ始めたのである。
「っ!? ――……あっ!?」
本来、そこはこの屋敷で魔力的に最も防護が固く守られた場所のはずだった。
生半可な“人ではないモノ”ならば近づいただけでその存在を消しされてしまう程である。
それなのに、これまで部屋の外で防いでいたはずのソレが、急に町長の娘に干渉してきた様子が見られたのである。
それはリーガンのこれまでのエクソシストとしての祓魔の経験において初めての事であり、想像すらしえない異常事態であり、それが隙となってしまった。
驚きで、詠唱が中断してしまったのだ。
「……くそっ」
彼女は思わず、普段は決して口にしないような汚い悪態をついてしまった。それは、敗北を悟った証左だった。
瞬間、窓が粉々に割れ扉が吹き飛ぶ。魔法陣に置かれた三つの水銀入りの小皿は砕け飛び、飛び散る水銀は熱を持って床を焼き煙を上げる。
その衝撃にリーガンもまた壁に勢いよく吹き飛ばされてしまった。まるで見えない巨人の手に首根っこを捕まれそのまま叩きつけられたような不自然な動きで。
「がっ、はっ……!?」
あまりの衝撃に彼女の肋骨は折れ、口から血が溢れる。聖典も星光の徴も遠くに飛んでいく。
床に尻から落ちた彼女が苦痛に歪んだ顔でなおも見上げて見たのは、こちらに背中を向けて立ち上がり、そのまま首を正反対に回し彼女を見る町長の娘の姿だった。
その顔面は真っ白で、肌は干ばつした泉が如くひび割れ、丸く飛び出た目玉は瞳がない完全な白目になっていた。
「……ああ、そう、ですか……そういう、こと、ですかっ……! 私は……相手を、見誤って……!」
だが、強く睨む彼女の視線は、町長娘には向いていなかった。
彼女が見ているのはその背後にいる女だった。
光が吸い込まれるような黒いドレスに無色という印象をも受ける不自然に白い肌と長い髪、そしてその凍えるような髪の隙間で輝く、深紫の瞳。
「クソッ、クソクソクソクソッ……!」
歯を食いしばり、強く悪態を吐き出すリーガン。
だが、そんな彼女の右手は、こっそりと背中に回っていた。
目の前の白い女は、町長娘を操り一歩一歩共に近づいてくる。
リーガンは決して白い女から目を逸らす事はない。目の前に立たれても、彼女は女を睨みつけていた。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……」
壊れた金属の風車のような音が、白い女の口から漏れる。
リーガンを見て、愉しそうに嗤っている。
「……八魔之膿の、落とし子め……っ!」
それがリーガンの最期の言葉だった。
直後、彼女の首もまた町長の娘のように真後ろに回り、それによって彼女の命は絶えた。
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