Secret.

再会

00

｢これお願いします。｣

私は毎月買ってる雑誌を買いに来た
いつものようにレジへ行くと

｢え、な、中村？！｣

『北澤？？』

｢ここでバイトしてるの？｣

『そうだけど、、』

彼の名前は中村滉樹


中村とは小学生の時に仲が良かった男子の一人で
中学校からはみんな別々になってしまった

あれから10年

小学生の時の中村とは掛け離れた姿だった
あの頃の中村は短髪で生まれつき綺麗な茶髪で
明るくてお調子者なのに泣き虫で
可愛くて笑顔が似合う太陽みたいな子だった

今、目の前にいる中村は凄く雰囲気が暗くなっていて
髪の毛も襟足伸ばして長くなってて
前髪も目が隠れてるし
生まれつきの綺麗な茶髪は跡形もなく真っ黒になってた

｢いや、全然雰囲気違うじゃん、｣

『そんなことないし、てかなんでここ居んの？』

｢私ここの常連なんだけど。｣

『えーまじか、、』

｢何その嫌そうな感じ、(笑)」

『嫌じゃないけど、、』

「そぉ？あのさ、中村、めぐの居場所知らない？｣

『めぐ？って、、宮坂？』

｢うん、、誰も居場所知らなくて、、｣

『北澤仲良かったじゃん、知らないの？』

｢知らないから聞いてんの、｣

『んー知らないけど、、見つからないの？』

｢うん、、なかなか色んな人に聞いてるんだけど、あの子の消息が分からなくて…｣

『…探すの手伝おうか？』

｢え、いいの？｣

『なんか気になるし俺で良いなら、』

｢ありがとう！｣

『もうすぐで終わるからどっか行くか？久しぶりに会ったし、話聞くよ。』

｢え、嬉しい。じゃあ、ここの前で待ってる｣

『わかった。』


仕事が終わると北澤が店の前で本当に待ってくれていた