般若と椿

ほーたん文子

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二人目

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 それから三年かけて二人目の男を見つけました。その男はかつて死した母をなおも辱めた太った男でした。情報を集めるために花街を歩いていたとき、偶然見つけたのです。どうやら男は女奴隷を囲うことにご執心らしく、その日も買い取る女をにやにやしながら吟味していたようです。それを知った女は男の屋敷に奴隷を装って潜り込みました。
 そこには男に乱暴され、心身共にずたずたにされた女たちが息をひそめておりました。気弱な奴隷を装って男に近づいた女は、その研がれた美貌と背中の見事な刺青を気に入られ、ある夜、ついに男の寝所に呼ばれました。女奴隷たちの哀れみの視線に見送られ、女は寝所に向かいました。月光の下に暴かれた女の鮮やかな柔肌に舌なめずりする男をなだめ、欲しがるかのように男の体をなぞった女は、男の荒い息をくすりと弄び、一息に男の一物を捩り切りました。女の手の中にはシーツに忍ばせていた短剣が握られていました。絶叫する男を高らかに嘲笑いつつ、全身のぶよぶよした肉を剥ぎとりました。そして豚のように浅ましく喚く男に、女は短剣を力の限り振り下ろし、母と同じように体中を穴だらけにしてやりました。
 騒ぎを聞きつけ怯えていた女奴隷たちの鎖を断ち切った女は、そっとその場を離れ、スラム街の飢えた野良犬に男の一物を食わせました。女は多幸感に身を震わせつつ、最後の復讐に向かいました。
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