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先ほどは車の通りもあり、人通りもあったが、公園では少し離れた場所で走り回っている子供以外、自分と子猫の姿しか見当たらなかった。
(もしかして、この声は、この猫ちゃんの声なの?)
菜々は目を見張る。
『ようやく気づいたのかい? 目の前にいる僕だよ。なんでこんな所に連れて来た? 僕を誘拐するつもりかい?』
と猫は不服そうに言った。
実際は、菜々が猫の首輪から思いを読み取ったというべきかもしれない。
「誘拐だなんて……違うよ、あのね……」
菜々は、あることに気がついた。
この猫は自分が死んでしまったことに気がついていないのだ。
『声に出さないで、さっきみたいに心の内で話してみて。声に出したら人間に聞かれてしまうから……』
(私も人間なんだけど……)
と菜々は秘かに突っ込みを入れる。
すると猫は、
『君は人間なのかい? 何で僕と話せるの? それからさっきも言ったけど、心の内で思ったことは全部、僕に聞こえちゃうからね』
と言った。
つまり猫と話したいときは心の内で話し、聞かれたくない時は、声に出せばいいのだ。
菜々は早速、試してみる。
(そう、私は人間だよ。何で話せるのかは分からない。動物と話したのは猫ちゃんが初めてだよ)
数秒経ってから、
『へぇ、驚いた。あの人とだって話せたことないのに……。ねぇ、君は【ゆめ屋】って占いのお店を知っているかい?』
菜々は暫く考えて、やっと、その店を思い出した。
商店街の外れにあり、地下に続く階段の上に、ピンクの怪し気なスタンドライトが一つ置いてあるだけの見るからに変わった店だ。
菜々の学校では「魔女がいる」と噂の店だ。
(知ってるよ。あのピンクのライトが光ってるお店でしょ? 猫ちゃんは、そこのお店のペットなの?)
菜々は、これから何を言われるのか、内心びくびくしながらも素直に答える。
『そうか、それは良かった。 ところでその【猫ちゃん】ていうのは止めてもらえないかな。 ちゃんと【ステラ】って名前があるんだ。それに僕はペットじゃない相棒なんだ』
猫は自慢気に言う。
菜々は、猫の言いたいことを察して語りかける。
(じゃあ、ステラちゃん。お店まで連れて行ってあげればいい?)
『よく分かってるじゃない。それじゃあ、頼むよ。それと【ちゃん】付けは止めて。むず痒くなる』
菜々は、自分に今起きていることを夢かと半分、疑いつつも、頼まれたとおりに【ゆめ屋】という占いの店まで猫を送ってあげることにした。
(もしかして、この声は、この猫ちゃんの声なの?)
菜々は目を見張る。
『ようやく気づいたのかい? 目の前にいる僕だよ。なんでこんな所に連れて来た? 僕を誘拐するつもりかい?』
と猫は不服そうに言った。
実際は、菜々が猫の首輪から思いを読み取ったというべきかもしれない。
「誘拐だなんて……違うよ、あのね……」
菜々は、あることに気がついた。
この猫は自分が死んでしまったことに気がついていないのだ。
『声に出さないで、さっきみたいに心の内で話してみて。声に出したら人間に聞かれてしまうから……』
(私も人間なんだけど……)
と菜々は秘かに突っ込みを入れる。
すると猫は、
『君は人間なのかい? 何で僕と話せるの? それからさっきも言ったけど、心の内で思ったことは全部、僕に聞こえちゃうからね』
と言った。
つまり猫と話したいときは心の内で話し、聞かれたくない時は、声に出せばいいのだ。
菜々は早速、試してみる。
(そう、私は人間だよ。何で話せるのかは分からない。動物と話したのは猫ちゃんが初めてだよ)
数秒経ってから、
『へぇ、驚いた。あの人とだって話せたことないのに……。ねぇ、君は【ゆめ屋】って占いのお店を知っているかい?』
菜々は暫く考えて、やっと、その店を思い出した。
商店街の外れにあり、地下に続く階段の上に、ピンクの怪し気なスタンドライトが一つ置いてあるだけの見るからに変わった店だ。
菜々の学校では「魔女がいる」と噂の店だ。
(知ってるよ。あのピンクのライトが光ってるお店でしょ? 猫ちゃんは、そこのお店のペットなの?)
菜々は、これから何を言われるのか、内心びくびくしながらも素直に答える。
『そうか、それは良かった。 ところでその【猫ちゃん】ていうのは止めてもらえないかな。 ちゃんと【ステラ】って名前があるんだ。それに僕はペットじゃない相棒なんだ』
猫は自慢気に言う。
菜々は、猫の言いたいことを察して語りかける。
(じゃあ、ステラちゃん。お店まで連れて行ってあげればいい?)
『よく分かってるじゃない。それじゃあ、頼むよ。それと【ちゃん】付けは止めて。むず痒くなる』
菜々は、自分に今起きていることを夢かと半分、疑いつつも、頼まれたとおりに【ゆめ屋】という占いの店まで猫を送ってあげることにした。
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