夢じゃなかった!?

Rin’

文字の大きさ
49 / 599
エスリアール国 出会い

怖くない…怖くない

しおりを挟む
前にお兄ちゃんが神託の泉で、私を見つけたと話してくれたので、どんな場所か見てみたいと言ったら、先代の神託者ルピナスさんに確認をしてくれて、こっそりばれなきゃ大丈夫とのことだ。

ルピナスさんの特製お弁当を持って、お兄ちゃんと二人泉へ出かける。

「今日もいい天気。こっちは四季ってないの?」
「ここ、エルフの村がある森は土地柄とちがら的に年中常春とこはるだよ。」
「へぇー!ずっと春?過ごしやすいね。」
「そうだね。」

季節のことを話ながら今日も手を繋いで歩く。
歩く度に、シャラ…シャラと控えめにお気に入りの鈴が鳴っている。肩掛け鞄には、スマホが入っていて、パワーストーン付きの水琴鈴すいきんすずの手作りストラップをつけていた。 

鈴の音は、魔を払い持ち主を守ってくれるという風に思っていたので、パワーストーンショップで、普通の鈴と違うシャラン…シャラランという響きの水琴鈴ストラップを見つけて一目惚れしてしまった。

プラスαでストーンを縦に幾つか繋げたバーを作り、鈴ストラップと上をさくらんぼのように繋げて揺れたりわざとぶつかって鳴りやすくした。
ストーンは下からガーネット、アメジスト、
グラデーションの綺麗な透明グリーンと紫のフローライト、ルチルクォーツ、透明水晶、クラッチ水晶が縦に連なっている。石の効果も魅力的だが、石選びの樹海じゅかいにはまり、最終的には第一印象の好きな色味で選んだ。私のお気に入り。誕生石も入っている。
そういえば、一時期サンキャッチャーにもはまったな。

スマホと一緒にストラップ、持ってこれてよかったな。



「綾子はこの泉の中から現れたんだよ。」
ファンタジー…
水が浮いてる。下から見た不思議な水面と空の色。こんな光景見たことない。

一面のお花畑、自由に飛び交う蝶や妖精。

「………すごい。」
やっと出た言葉はそれだけ。

「初めは、水底が光だして、ゆっくり浮上してきて水面からでて上空で浮いていたよ。」
「そうだったんだ。」

「見つけてくれたのが、お兄ちゃんで良かった。ありがとう。」
「どういたしまして。」
ニッコリ。


祈りを捧げるお兄ちゃんの邪魔をしないように、私は花畑で物珍しい花や虫、生き物観察。しゃがんで見つめていると、カサカサと近くで葉音がした。
ん?
何かいるのかな。
そこから現れたのは…。
「!!!」
真っ白なミニウサギ、みたいな生き物。

「か、かわいい!おいで…。怖くないよ…」
怖がらないなら、触ってみたい。モフモフ!

ピョコン……ピョコン。
くぅ~、たまらん。かわいい。あと少し。

鼻をヒクヒクさせてるところは、ウサギそのもの。フワフワの綿毛のような毛。

両手を地面に差し出し、向こうから接触してくるまでじっと我慢。我慢。

「!」

やりました!ファーストタッチ。かわい~!
鼻がヒクヒク私の指先をフンフン。フンワリした毛先が触れた。

カサカサ。カサカサ。
はっ!お仲間?色違いの子達もかわいい。怖くないよ。
「おいでー。怖くないよー。」

ピョコン……ピョコン。
ピョコン……ピョコン。
「ふ、増えた。」両手を5匹がピスピス、ヒクヒク。
ふふ、少しくすぐったい。

しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。 気付いたら、異世界に転生していた。 なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!? 物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です! ※この話は小説家になろう様へも掲載しています

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...