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学校の日常
クラスメイト
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ガヤガヤと音がする。クラスに響く声。人数が少ないぶん、そんなにはうるさくない。あるものは一人で座り、じっとしている。ある者は誰かと話している。私は後者だ。
「担任の先生どんな人かな?」
「そうだね。少し気になる。あまり厳しくないと好ましいな。」
「はは。ハーちゃんは面白いな。ここ進学校だよ。」
癒しだ。美鈴ことみーちゃん。みーちゃんはよく見ると可愛らしくて癒しオーラが出ている。疑ってすまなかった。にしてもホント癒される。もしかしてみーちゃんがヒロインかも。すると私はサポートキャラということに……
白はズルズルと入学式の際に思った、「ここは乙女ゲーの舞台なのか?」という思考を引きずっていた。
だがそれを遮るように、教室のドアが開く。
「静かにしろー。そして席につけ。僕はこのクラスの担任になる『宵乃 倉谷』だ。今からこの高校について細かく説明する。自己紹介は後にしてくれ。これを後ろに回してくれ。」
倉谷は紙を渡す。回ってきた紙を見ると規律や説明、学校の仕組みなどが書かれていた。
なんか緩そうだな。髪も服も乱れてる。良かった。多少はゆるいだろう。規則に。
「まず、この高校には部活に入ってもらう。数は少ないが、必ず入るように。掛け持ちももちろんいいが、大変だぞ。生徒会や風紀員も部活の部類に入る。」
部活か。剣道部か弓道部のマネージャーにしよう。剣道部には真琴兄さんいるしそっちの方がいいかな?
白がそう考えているうちに担任は規則や学校のことについて説明していく。
「最後にテストや得意分野で、何回か低い点だとクラスが降格する場合がある。BはCになるが、Cの場合で低い点を取ったら退学もある。気を引き締めていけ。以上だ。部活の申請期間は一ヶ月間だ。遅れるなよ。」
担任がそう言い、教室を出ていく。数秒したら一人の男子生徒が立ち上がり、声をあげた。
「自己紹介をしないか?俺達まだ名前も知らないじゃないか。せめてクラスメイトの名前ぐらいは知っておかないと。」
うわっ。こういう奴がクラスの中心になっていく人だよ。十人しかいないけど。いかにも「俺誰とでも仲良くできます」オーラ出てるし。爽やかイケメンだ。まあ、生徒会長や真琴兄さんには断然劣るが。世間ではイケメンの部類に入るだろう。
「まずは俺から。俺は風山 勇気。得意なことは剣道。よろしくね。」
爽やかだなー。それにしても剣道か。肉体からしてしていたのはわかったが、私から見ればド素人。一般的にはプロの域に入る程度。真琴兄さんは場外。強すぎるし、この世界にとって。
「じゃあ次は順番から見て私かな?私は藤堂 陽子。デザイナーです。夢は今流行ってる【黒い薔薇】のオーナーの《黒姫》とユナさんみたいなデザインを作ることです。」
おおー。私のデザインを目指してるのか。でも母さんの可愛い系も目指してるとは。
ユナは母さんの仕事に使う時の名前だ。
でもこんな感じで自己紹介が進むなら得意な物とか夢とか言わないといけなくない?ないよ~そんなの。ああ~。どしよ……
「次は私の友達のあすかっちだよ。さあ、自己紹介を……」
「うん。私は草薙 飛鳥です。得意なことは裁縫で、夢は陽子ちゃんがデザインした物を作ることです。」
友達というだけあるな。二人一緒で将来の夢。みたいな。
そうこうしているうちにどんどん自己紹介が進んでいく。
「俺は笹野 浩太。得意なことはバスケだな。よろしく。」
「僕……は、鈴木 誠也です。得意な……ことは……プログラミング……です。よろしく。」
「私の名前は、西園寺 要だ。得意なことはスポーツ全般。よろしく頼む。」
「……弥美ノ弌 椿………」
「私は蔵内 響子。彩香様にちょっかいをだしたら許さないから。」
あの時見た取り巻きAだ。あ、もう私の番だ。何言おうか。
「私の名前は九堂院 白です。趣味は読書です。よろしくお願いします。」
これが一番無難な自己紹介だな。最後はみーちゃんだな。どんなことが得意なんだろう?
「阪井 美鈴です。得意なことは経済学で、この学校にも経済学で合格しました。趣味は裁縫です。よろしくお願いします。」
みーちゃん思ったよりハイスペック!!経済学ってすご!!私経済とか苦手で全くわかんないのに……。見た目で決めつけてはならない。この言葉の意味本当に使える。
ジリリリリリリ
ちょうどベルがなったか。今日はこれで終わりかな。部活の入部届けも出さないと。剣道部は何かと動きやすいかも、竹刀も剣道部剣の一種だから扱いやすいし。みーちゃんはどこに入るんだろう。
「みーちゃん。みーちゃんはどこの部活に入るの?」
「私?私はやっぱり、経済専門研究部にしようかな。パッと見てこれだって思ったから。」
経済専門研究部……。専門がつくだけで、何か高度な感じがする。私にはわからない領域か。
「ハーちゃんは?」
「私は剣道部に入ろうかな。うちの兄がいるから過ごしやすそう。」
「へー。ハーちゃんってお兄ちゃんいたんだ。」
「そうだよ。カッコいいよ。兄だけど目の保養だし。」
「そんなにカッコいいんだね。でもハーちゃんも十分綺麗な顔の形してるよね。髪型直したらモテるかもよ?」
「そんなことはないと思うよ。そろそろ時間だ。門限に遅れてしまうし。」
「門限あるんだね。じゃあ仕方ないかな。また明日。」
「うん。また明日。」
白は今日もらった教科書や資料を鞄に詰め込み、真琴の待っている場所へかける。
真琴の指定した場所は、少し人通りが少ないところだ。白はモテるって大変だねー。と考えてながら向かった。
「真琴兄さん。」
真琴兄さん壁にもたれかかってる。絵になるね。
真琴は白の声に気づき白のいる方向を見る。
「ん?白?どうだったクラスメイト達は。」
「友達できたよ。癒し系の。」
「そうか。そうだ。白はもう部活決めたか?」
「うん。剣道部にする。真琴兄さんがいるし。マネージャーとしてだからね。」
「そうか。白がマネージャーか。俺張り切っちゃうぞ。」
「程々にしてね。明日部活見学して、大丈夫そうだったら、入部届け出すよ。」
明日が楽しみだな。剣道部で真琴兄さんはどれだけ強いんだろう。凄い他の人と差があったりして………ありゆるな……。
-------------------
次は剣道部!!
もうしばらく前置き?ですのでご了承ください。なるべく早く、あらすじに書いてあるところまで行きます。
「担任の先生どんな人かな?」
「そうだね。少し気になる。あまり厳しくないと好ましいな。」
「はは。ハーちゃんは面白いな。ここ進学校だよ。」
癒しだ。美鈴ことみーちゃん。みーちゃんはよく見ると可愛らしくて癒しオーラが出ている。疑ってすまなかった。にしてもホント癒される。もしかしてみーちゃんがヒロインかも。すると私はサポートキャラということに……
白はズルズルと入学式の際に思った、「ここは乙女ゲーの舞台なのか?」という思考を引きずっていた。
だがそれを遮るように、教室のドアが開く。
「静かにしろー。そして席につけ。僕はこのクラスの担任になる『宵乃 倉谷』だ。今からこの高校について細かく説明する。自己紹介は後にしてくれ。これを後ろに回してくれ。」
倉谷は紙を渡す。回ってきた紙を見ると規律や説明、学校の仕組みなどが書かれていた。
なんか緩そうだな。髪も服も乱れてる。良かった。多少はゆるいだろう。規則に。
「まず、この高校には部活に入ってもらう。数は少ないが、必ず入るように。掛け持ちももちろんいいが、大変だぞ。生徒会や風紀員も部活の部類に入る。」
部活か。剣道部か弓道部のマネージャーにしよう。剣道部には真琴兄さんいるしそっちの方がいいかな?
白がそう考えているうちに担任は規則や学校のことについて説明していく。
「最後にテストや得意分野で、何回か低い点だとクラスが降格する場合がある。BはCになるが、Cの場合で低い点を取ったら退学もある。気を引き締めていけ。以上だ。部活の申請期間は一ヶ月間だ。遅れるなよ。」
担任がそう言い、教室を出ていく。数秒したら一人の男子生徒が立ち上がり、声をあげた。
「自己紹介をしないか?俺達まだ名前も知らないじゃないか。せめてクラスメイトの名前ぐらいは知っておかないと。」
うわっ。こういう奴がクラスの中心になっていく人だよ。十人しかいないけど。いかにも「俺誰とでも仲良くできます」オーラ出てるし。爽やかイケメンだ。まあ、生徒会長や真琴兄さんには断然劣るが。世間ではイケメンの部類に入るだろう。
「まずは俺から。俺は風山 勇気。得意なことは剣道。よろしくね。」
爽やかだなー。それにしても剣道か。肉体からしてしていたのはわかったが、私から見ればド素人。一般的にはプロの域に入る程度。真琴兄さんは場外。強すぎるし、この世界にとって。
「じゃあ次は順番から見て私かな?私は藤堂 陽子。デザイナーです。夢は今流行ってる【黒い薔薇】のオーナーの《黒姫》とユナさんみたいなデザインを作ることです。」
おおー。私のデザインを目指してるのか。でも母さんの可愛い系も目指してるとは。
ユナは母さんの仕事に使う時の名前だ。
でもこんな感じで自己紹介が進むなら得意な物とか夢とか言わないといけなくない?ないよ~そんなの。ああ~。どしよ……
「次は私の友達のあすかっちだよ。さあ、自己紹介を……」
「うん。私は草薙 飛鳥です。得意なことは裁縫で、夢は陽子ちゃんがデザインした物を作ることです。」
友達というだけあるな。二人一緒で将来の夢。みたいな。
そうこうしているうちにどんどん自己紹介が進んでいく。
「俺は笹野 浩太。得意なことはバスケだな。よろしく。」
「僕……は、鈴木 誠也です。得意な……ことは……プログラミング……です。よろしく。」
「私の名前は、西園寺 要だ。得意なことはスポーツ全般。よろしく頼む。」
「……弥美ノ弌 椿………」
「私は蔵内 響子。彩香様にちょっかいをだしたら許さないから。」
あの時見た取り巻きAだ。あ、もう私の番だ。何言おうか。
「私の名前は九堂院 白です。趣味は読書です。よろしくお願いします。」
これが一番無難な自己紹介だな。最後はみーちゃんだな。どんなことが得意なんだろう?
「阪井 美鈴です。得意なことは経済学で、この学校にも経済学で合格しました。趣味は裁縫です。よろしくお願いします。」
みーちゃん思ったよりハイスペック!!経済学ってすご!!私経済とか苦手で全くわかんないのに……。見た目で決めつけてはならない。この言葉の意味本当に使える。
ジリリリリリリ
ちょうどベルがなったか。今日はこれで終わりかな。部活の入部届けも出さないと。剣道部は何かと動きやすいかも、竹刀も剣道部剣の一種だから扱いやすいし。みーちゃんはどこに入るんだろう。
「みーちゃん。みーちゃんはどこの部活に入るの?」
「私?私はやっぱり、経済専門研究部にしようかな。パッと見てこれだって思ったから。」
経済専門研究部……。専門がつくだけで、何か高度な感じがする。私にはわからない領域か。
「ハーちゃんは?」
「私は剣道部に入ろうかな。うちの兄がいるから過ごしやすそう。」
「へー。ハーちゃんってお兄ちゃんいたんだ。」
「そうだよ。カッコいいよ。兄だけど目の保養だし。」
「そんなにカッコいいんだね。でもハーちゃんも十分綺麗な顔の形してるよね。髪型直したらモテるかもよ?」
「そんなことはないと思うよ。そろそろ時間だ。門限に遅れてしまうし。」
「門限あるんだね。じゃあ仕方ないかな。また明日。」
「うん。また明日。」
白は今日もらった教科書や資料を鞄に詰め込み、真琴の待っている場所へかける。
真琴の指定した場所は、少し人通りが少ないところだ。白はモテるって大変だねー。と考えてながら向かった。
「真琴兄さん。」
真琴兄さん壁にもたれかかってる。絵になるね。
真琴は白の声に気づき白のいる方向を見る。
「ん?白?どうだったクラスメイト達は。」
「友達できたよ。癒し系の。」
「そうか。そうだ。白はもう部活決めたか?」
「うん。剣道部にする。真琴兄さんがいるし。マネージャーとしてだからね。」
「そうか。白がマネージャーか。俺張り切っちゃうぞ。」
「程々にしてね。明日部活見学して、大丈夫そうだったら、入部届け出すよ。」
明日が楽しみだな。剣道部で真琴兄さんはどれだけ強いんだろう。凄い他の人と差があったりして………ありゆるな……。
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