どこへ行っても女勇者は最強であった

シュミー

文字の大きさ
8 / 36
学校の日常

入学式

しおりを挟む
「おお~。さすが政府が経営しているエリート校。」

 でかい。ウィレスノールの私の屋敷よりは小さいが、普通の学校よりは断然大きい。一学年3組あり1組10から15人程度しか通えない。しかも今年はあまり受かった人が少ないらしい。A、B、Cに別れている。
 Sクラスというものもあるが、生徒会か、国に貢献できそうな人材しか入れないクラスだ。
 Aクラスは有能、Bクラスは将来が楽しみ、Cクラス磨けば少しは役に立つかも。という風に別れている。ウィレスノールの学校と同じような振り分け方だ。あっちはもっとクラスがあったけど。

 私はBクラス。楽しみだな。

 白のこれから通う学校は能力があれば、学費は少なくなる。たまにお金を積み上げて入学式するボンボンもいるが、結構高いので限られた金持ちしか入れない。

「私たちは先に会場に行ってるね。」
「俺は風紀員の集まりがある。行かないと。友達作れよ。」
「うん」

 さーて。友達はできるかな?今周りは新入生がいっぱいだな。前は地味子と呼ばれ、イジメられてきたが……。

「ほほほほほ。あなた【黒い薔薇シュヴァルツ・ローゼン】の物を一つも持っていないの。だから庶民は!」

 なんかいた………う~ん。古いなぁ。どこの悪役令嬢だ。しかも私の作った商品持ってるし。なんか気に入らないからつけてた付与取り外しとこ。

「ほほほほほ」
「素敵です!彩香あやか様!」

 よし、気づかれなかった。にしても取り巻きも大変だな。あの金髪たて巻きロール。バッチはAって書いてるからAクラスか。なるべく関わらないようにしないと。ああいう輩は後々面倒になるし。

 この学校は学年ごとにネクタイやリボンの色が変わる。一年は赤、二年は緑、三年は青。クラスべつにも別れていて、制服と一緒にクラスの書かれたバッチが配布される。Sは銀色、Aは赤、Bは青、Cは茶色。白は一年Bクラスなので、ネクタイは赤、バッチはBと書かれた青となっている

 ちなみに真琴は風紀員会長をやっており、学年は二年でSクラスだ。なので真琴は緑のネクタイに、銀色のSと書かれたバッチをつけている。生徒手帳にも学年とクラスは書かれている。

 あ、でも取り巻きはBクラスじゃないか。まあ本人じゃないからいいか。

「なぜ私がCクラスなのだ!!私はあのバッカー社の社長の息子スゲ・バッカーだぞ!。」

 うわっ。あっちには茶色い髪の茶色い目のボンボンがBクラスのバッチをつけた座り込んでいる新入生の生徒に怒鳴り散らかしていた。

 ボンボン多いな、今年。あのショートヘアーこ今私が出してる地味オーラが出てる。友達になれるかもしれない。助けはしないが、あのボンボンがさったらハンカチを出してさりげなく「大丈夫でしたかと言えばいいかな。
 それにしてもあのボンボンすごい茶色に愛されてるな。しかもバッカー社って結構大きかったはず。でもあの名前はないわー。あのボンボンの名前繋げたら、

  『スゲェバカ』

 になるね。親はちゃんと分かっていた!名は体を表す。こちらで初めてみた。

「はッ後でパパに上がらせてもらうように頼み込んでやる!」

 うわっ。マジで二人ともどこの悪役令嬢とバカ貴族なんだ。はぁ。どっちとも去ったみたいだし、話しかけよう。

「あの。大丈夫ですか」

 白はハンカチをポケットからだし差し出す。相手がそれを受け取ると白はもう一度手を伸ばし、相手を立たせた。

「あの、ありがとうございます。」
「お礼なんていいです。実は私あのCクラスの人に怒鳴り散らかされていた所から見てたんですけど、怖くて間には入れなかったんです。その、助けてあげられなくてごめんなさい。」
「そ、そんな。謝らないでください。私も逆の立場だったら、同じようなことをしてしまいそうですし。」
「そう行ってもらえると嬉しい。では。」

 白はそう言って会場へと向かおうとする。そこで白を呼び止める声がした。

「あの……」
「うん?」
「名前を教えてくれませんか?私は坂井 美鈴さかい  みすずと申します。」
「私は白。九堂院 白くどういん  はく。よろしく。同じクラスメイトだし仲良くしよう。」
「はい。あと、その……と、友達になってくれませんか?」

 美鈴は頬をかすかに赤くさせうつむいていた。勇気を降り時ぼるように白に話しかける。

「友達……」
「そのっ、嫌なら別に……」
「いいよ。私からも、友達になってくれない?」
 
 白は美鈴に手を伸ばす。

「いいんですか?本当に?」
「ええ」
「はい!」

 美鈴は伸ばされた白の手をギュッと両手で包み込むように握った。

 よし。計算通り。これでこの一年はぼっちじゃないな。でもごめんね。美鈴さん。私はまだ、私の友となれる資格があるかは決めていない。そして信用も……。これから信用に値するか、これからの行動次第だよ。美鈴さん。

「そろそろ行かないと遅れるから会場に向かった方がいいんじゃない?美鈴さん」
「そうですね。あ、それと、友達になったから、その、呼び捨てでいいです。」
「じゃあ、みーちゃんでどおかな?」
「はい!それでいいです!初めてのあだ名、素敵です!」
「それは良かった。じゃあみーちゃんも敬語じゃなくていいからね。」
「うん」

 そして白たちは会場へと向かった。

 会場に着いたら、席の指定を受付に聞き指定された席へと座る。保護者席を見ると母さんと父さんがいた。真琴兄さんは風紀員会長をしているので先生達と同じ場所に座っている。
 しばらくして一人の中年男性が壇上に登った。

 始まるみたいだな。どんな先輩方達がいるだろうか。

「静かに……。これから第21期。入学式を始めます。まず校長からの一言。」

 あ、これ長いな。他のことを考えておこう。【黒い薔薇シュヴァルツ・ローゼン】の新しいデザインでも。

 そんなことを考えているうちに校長の話が終わった。意外と短かったな。校長の話は長いと相場が決まってるのに。

「次は生徒会長からのお言葉」

 お言葉?なんか校長の時より丁寧だな。お、あれが生徒会長か。イケメンだな。まさにゲームと同じ。どこの乙女ゲーだ。ヒロインいるのかよ。あ、まさかさっき騒いでいた金髪たて巻きロールが悪役なのか?そうなのか?

 生徒会長は深い緑の髪に黒い目を持っている。やっぱりイケメン。髪は真琴より少し長いくらい。周りは生徒会長が壇上に上がったらヒソヒソと何かを話している。

「健闘を祈ろう。」

 終わった。結構真面目さんか。将来有能だろうな。

「次は風紀員会長からのお言葉」

 真琴兄さんだ。かっこいいな、。さすが。義理の兄といえど目の保養になる。ん?後ろから声が

「知ってる?風紀員会長は普通3年がつく役職らしいけど、今の人が優秀すぎるから2年生の人がやってるって。剣道部の首相でもあって、剣術がすごいんだって。」
「かっこいいな。神は不公平だ。」

 そうだろう、そうだろう。兄のいい噂は聞いていて気分がいい。にしてもホントハイスペックだな。真琴兄さんは。

「規則は守るように」

 拍手、拍手。そろそろ終わりかな。最後にクラスでこの学校のルールや教科書などをもらう。顔合わせでもあるだろうな。母さん達は写真いっぱい撮ってたし満足して先に帰るだろう。移動するか。
 一年は一階。Bクラスわっと。あったあった。どんな人がクラスメイトだろう?



-------------------

次はクラスメイトが出てきます。人数は10人。本編で書いてある通り、今年は受かったものが少ないので、10人という数です。

ぶちゃけ書き分けるのが難しいので減らしてます。モブもいますが、そこはスルーして構いません。

しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

泥まみれの英雄譚 〜その手が掴んだ温もりは〜

夢見中
ファンタジー
彼は異世界召喚に巻き込まれるが、そこで待っていたのは「ハズレ」の烙印と、城からの追放だった。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚。 ネット小説やファンタジー小説が好きな少年、洲河 慱(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りに雑談をしていると突然魔法陣が現れて光に包まれて… 幼馴染達と一緒に救世主召喚でテルシア王国に召喚され、幼馴染達は【勇者】【賢者】【剣聖】【聖女】という素晴らしいジョブを手に入れたけど、僕はそれ以上のジョブと多彩なスキルを手に入れた。 王宮からは、過去の勇者パーティと同じジョブを持つ幼馴染達が世界を救うのが掟と言われた。 なら僕は、夢にまで見たこの異世界で好きに生きる事を選び、幼馴染達とは別に行動する事に決めた。 自分のジョブとスキルを駆使して無双する、魔物と魔法が存在する異世界ファンタジー。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つ物なのかな?」で、慱が本来の力を手に入れた場合のもう1つのパラレルストーリー。 11月14日にHOT男性向け1位になりました。 応援、ありがとうございます!

処理中です...