どこへ行っても女勇者は最強であった

シュミー

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学校の日常

やっと入部が出来ました……。

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はく御杖みつえ先生?」

「「あ」」

 ヤバイヤバイヤバイ。どうしよう。忘れてた。何か言い訳を……。でもこの状況でどう誤魔化せと。もう催眠術かけるしか。いや、それは最終手段で……。どうしようーー!!

「まままままま、真琴兄さん!!こ、これはね!えっとね!!」

 実は白、誤魔化すのが苦手で、パニックになるとまともな判断ができなくなる。

「まが多い。あーー。真琴くん?話すと長いんだが、聞くか?」

 意外なとこから助け船!何か良い言い訳を思いついたのか?それとも記憶を!?それか貴方が生贄ですかぁ!?

「はい。さっきの妹の動きとかどうして先生と知り合いなのか。妹のことですし、それは知りたいです。」

 ………意外と冷静。私すげぇパニクってしまった。地味子モードはすぐこうなってしまう。

「そうか。まず、俺とこいつが初めて会った時は俺がスランプに陥った時だったか。」

 御杖は真琴に向き直り、頭をかきながら、説明する。

「スランプって結構前のことですよね?先生の唯一の。」

 御杖は高校の時からいくつもの賞やトロフィーを獲得している。世間はそれが御杖の本気だと思っているが実際はセーブしている。いま教師に落ち着いているのは足を事故で怪我をしたからだ。
 ちなみに白が御杖に渡した小瓶はウィレスノールの上級回復ポーションだ。しかし上級ポーションでも古傷は治せない。ただ唯一治せるのは白特製ポーションだけである。

「そうだったな。高校一年の時だな。たまたまこいつと会ってな。そん時白は七歳だったな。まあ、その時白は迷子だったがな。それと多分お前の親御さん達が再婚していない時だぞ。」

 あれ?七歳の時って、まさか……。

「そん時に俺は剣の話をしたんだ。相手が子供だったからかな。そん時の悩みを話したんだ。そしたらこいつは、即答で答えたんだよ。考えればすぐわかることだったな。そんで、あんた達の親御さん達が再婚するまで剣を教えてたんだよ。こんなに強くなってるとは思わなかったがな。」

 あ、あれだ!あの時のお兄さん!!マジで!召喚される前に会ってたの?なるほど、だからウィレスノールで会った時懐かしく感じたのか。ウィレスノールとここの時間軸は繋がっていれば同じだが、離れている時は同じではない。こちらの私が召喚される前にして、会うことも可能性としてはある。
 懐かしいな。あの時剣は少ししか使えなかった。今の剣術は大半ウィレスノールで培ったものだけど、基本知らなかったら結構苦戦しただろうな。教えてくれ得たことと私に行ってくれた言葉。どれだけ助けてもらっただろうか。なのかな。

 白は心の中で御杖に感謝を述べた。そして説明を受けた真琴はまだ納得しきれてないが、一応頷いていた。

「そうか。まだ腑に落ちないことがあるがいいか。」
「そうそう。深く考えないほうがいいよ。で、白。今日からよろしく。マネージャーさん。」

 語尾に星が着く感じで白の方に笑顔を向けた。

「はぁ。わかったよ。先生」
「ああ。それとお前のクラスの担任俺の兄だな。苗字は訳あって違うが、あとこのことは兄も知らないから言うなよ。じゃあまた今度。会議があるからな。折れた竹刀はポイだ。ポイ。」

 御杖はそう言うと、道場を出て行った。

「え?ちょ。はぁ。真琴兄さん。鍛錬に戻っていいよ。」
「え?あ、ああ。おい、お前ら。自分の鍛錬に戻れ。」

 そう真琴兄さんが声をかけると皆んなはなんか変な顔をしながら鍛錬に戻った。部員達は声には出していないが、頭の中で叫び、混乱している。混乱しすぎて声に出ないだけでもある。

「白。お前剣術できたのな。」
「先生には劣るよ。」

 嘘は言ってないよ。技術が劣ってるんだ。打ち合いなら負けない。

「真琴兄さんも戻りなよ。」
「ああ、そうだな」

 真琴は竹刀を持ち、構える。そして無駄なく振り下ろす。竹刀は空気を切る。部員達には早く見えて、洗礼されているように見えるが、私から見て、

 まだ無駄があるな。

「真琴兄さん。ちょっともう一度構えてみて?」
「え?こうか?」

 白に言われて真琴は先程構えたように構える。

 うーん。もうちょっと下かな。

 白は真琴の構えを少しずらし、修正をする。腕の上がり具合、胴のひねり、膝の曲がり具合などを。そしてそれを終えると、

「真琴兄さん、これでもう一度振ってみて。」

 ちょっと顔をしかめながらも、真琴は白に言われた通りに振る。

  シュンッ

 先ほどより、澄みきった竹刀が空気を切る音が響く。部員達は自分の手を止め真琴を見やる。

「さっきより、動きやすくて早い……。」
「うん。真琴兄さんは少し肩に力が入っててね。あともう少し腰を低くしたほうが動きやすいと思ったんだ。他の人たちも直す点はいっぱい。皆さん。聞きます?」

 黙って聞いていた部員達に白が振り返り、言う。部員達はその言葉を聞くとそれぞれの顔を交互にみてから白に向き直り頷く。

『お願いしますっ』

 声を揃えて白に頭を下げる。

「ええ。私は本日付で剣道部マネージャーですから。」
「白。お前最近どうしたんだ?色々すぎいぞ。」
「最近じゃないよ。私はもともと目がいいからね。このメガネはダテだよ。昔から。」

 私は笑顔を作り、メガネのフレームに触る。そして、

「白さん!さっきカッコよかったです!待ってるように綺麗でした。」

 一人の部員が声を上げ、白を賞賛する。

「ああ、あれはすごかったな。」
「俺、思わず見とれちまったぜ。」
「俺は息をするの忘れたな。」
「うわっ馬鹿だな。俺は目に焼き付けたぜ。」
「思わず叫びそうになったぜ。」
「さっきまで俺、混乱しまくってて、やっとせりできたな」
「強すぎるんじゃない?白ちゃん?」
「それはあの御杖先生の弟子だからでしょ。」

 すると口々に白を賞賛する言葉が飛び交う。それに白は胸の奥から何か温かいものが溢れる感じがした。

 みんな私のことを化け物と怯えない。真琴兄さんは怯えないと知っているから安心できた。のように向けられると思っていた目はどこにもない。あの頃には戻りたくなかった。信じていたものが私を裏切るように。

でもみんなはッ!

「ッ、ありがとうございます。これからよろしくお願いしますっ!」

 白は微かに頬を赤く染め、柔らかく、笑った。

 風がなびき、庭に咲いている桜が舞う。白を際立たせるように。白の前髪も風は揺らし整った顔がよく見える。

『ッ…………』

 それを一同はみて、固まる。中には真っ赤に頬を染める者も。

「おい、お前ら。うちの妹に手ェ出すなよ。出したらわかってんだろうな…」

 そこに白の後ろから低い声が発せられた。振り向くとそこには真琴が黒いオーラを纏う笑みを浮かべていた。それに部員達は顔を青ざめさせる。

「真琴兄さん。私のような地味子、誰も手は出さないって。」
「…………。」

 (無自覚なのか……)

 真琴を含めた部員達の心の声がハモったことを知るのは誰もいない。


 そんなこんなの日々を過ごし、学校にも慣れてきた8月。夏休みも残り3日という時期に事件は起きた。そして平和な日常は終わりを告げる。




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これであらすじに!でも前に閑話を入れます。学校の日常生活です。

部員達がそんなに驚いていないのは、脳がキャパオーバーして逆に冷静になっているだけです。

 更新が遅れないよう頑張ります。

 お気に入り数が五十人を超えた!ありがとうございます!感謝しても仕切れません!HOTのところの順位も上がっています!本当にありがとうございます。嬉しくて小躍りしそうになってしまいました。

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